DUO REALIS SPINBAIT 72 ALPHA インプレ
ダブルスイッシャータイプとテールスイッシャータイプ、比較的コンパクトなサイズのもので選んだのがこちらのDUO REALIS SPINBAIT72 ALPHA。
SPINBAITはプロップベイトとしてもかなりメジャーなモデルの一つで、他にもいろいろなサイズが出ていますが、こちらの72はその中ラインナップの中でもちょっと特殊なサイズのモデルです。
SPINBAIT 72 ALPHAのスペック
| 全長 | 重さ | 重心 | Floating／Sinking |
|---|---|---|---|
| 72mm | 15g | 固定重心 | Sinking |
全長 72mm、重さは15g固定重心・シンキングのダブルスイッシャー型のプロップベイトとなります。
SPINBAITシリーズはその多くが10g前後から下、ベイトフィネスリールで扱うレンジのモデルなのですが、こちらの72は90mmと同じ「15g」というヘビーウェイトモデルで、ややファットながら小ぶり、しかしベイトタックルでも扱いやすいウェイトとなっています。（それもあってこれを選んだというところです）
SPINBAIT 72 ALPHAのアクション
動画を見ていただくのが一番わかりやすいのですが、アクションはダブルプロップによくあるI字形と違い、こちらはかなり強めのロールアクションをしてくれます。僅かなテール下がりにする事で、ロールアクションを引き出しているそうです。
アクションの雰囲気としてはテールを動かすようなローリングアクションです。シルエットは同社のBayRUF Seekも近いなーと思いましたが、シークのほうがより水平姿勢で、一方でシークほど強いスライドアクションをしないのはプロップが水流を噛む形だからですかね。
また、特徴としてフォールがしっかりと揺れながら落ちるシミーフォールということで、落としてヨシ引いてヨシ、という一粒で二度美味しい感じのプロップです。
SPINBAIT 72 ALPHAの使用感
飛距離はFishman Beams LOWER 8.6L、アンタレスDCカスタムスプールPE2号、安定キャストで45m(糸出し50m台)ほどですので、フルキャストして50m台（糸出し60m）かなーといったところ。15gのシンペンと考えるともうちょっと飛んでほしいところですが、シンペンというよりはミノーに近い飾り物がついてますからね。ベイトのロングロッド／Fishman ならVENDAVALあたりとの相性がよさそうですね。
もちろん、タックルセッティングや腕のいい人ならもっと飛びますし、シーバスでよく使われる9ft後半のスピニングの本気投げなら60mまで十分狙えると思います。
飛行姿勢はプロップが2個もついてるから乱れがちになるのかなと思いきや、案外キャスト姿勢は崩れにくい印象です。
引き抵抗はほどほど。LOWERは元々抵抗があると即ティップが入るタイプなのですが、引き感そのものはBayRUF Seekと変わらない程度で、ちょっと引きがわかるタイプのペンシルベイトとほぼ変わりません。
一方でSeekと違うのはクイックに引いたときの姿勢。Seekがシークスライドという大きめのスライドアクションがはさまるのに対し、プロップが安定化のほうに寄与するのか安定感があります。基本的にはただ巻き、ショートトゥイッチ、止めてシミーフォール、みたいな感じでしょうか。
水押し、波動の強いシンキングペンシルくらいの扱いですね。シーバスやライトソルトで取り入れやすいタイプのプロップベイトだと思います。
元々ウェイトがあるシンキングプロップでウェイトチューンは必要ないかなという感じですが、シミーフォールを邪魔しないよう、3分割で1gほど取り付けるとフォール速度や距離を稼ぐ事も可能かなという印象でした。
