NLW エリー 115MDのちょインプレ
SoraRaraさんの動画で絶賛されてるエリー。
実は他の動画でもシーバス上げてる動画は見ていて、ふと見たら何故か115MDだけ、Amazonで安く売っていたので買っちゃいました。(2023年10月時点)
カラーにもよりますが1800円台はポイントバック強いタイミングでもなかなかないですね。
ということで、
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”エリー”シリーズの話
ルアーメーカー「ニシネルアーワークス」、ルアービルダーの西根博司さんがやっている、カナダ拠点のルアーメーカーになります。西根さんはシマノなどでもルアー開発をしていて、その拘りの強いモデルはいまでも評判のものがありますね。
アメリカのダイワからは大アビノーが出ていてちょっと欲しい。
さて、そのNLWのミノーが「エリー」シリーズ、115mmはSD/MD/TWと95mmはSDがラインナップされています。
まあ細かい事はSoraRaraさんの動画みてくださいw
SD、MD、TW
SDにするか、MDにするか、TWにするかはもちろん攻めたいレンジによりますが、動画を見る限りTWだけはちょっと操作が難しそうですね。
シーバスをやるならSDでもいいですし、ストラクチャ打ちをするなら助走が小さくてもより立体的な軌道が強くなるMDもよいかなと思います。
TWはSD/MDと趣向が違い、SoraRaraさんの動画見ている限り、ちょっと操作が難しそうですね。
115MD、評判通りスゴイ
キモはたぶんバランス
水中姿勢はやや前下がりの姿勢ですね。そのため、アクションの入りが凄く良いですし、飛び出すことも一切無いです。
もはや「基本姿勢が接待」っていうレベルです。
これをさらにコントロールするのが「アウターウェイト」です。フックアイにつけることができる1.3gのシンカー。これによりフローティング、サスペンド、シンキングなど好みにチューニングしながら使う事ができます。
アウターウェイトは1つですが、姿勢は前傾にしたくないが、沈めたい場合、アウターシンカー定番のグレネードシンカーの0.9gを二つのフックにつけるなど、後ろ側も下がるよう、カスタマイズしてもいいのかなと思います。
ちなみにアフターパーツでもアウターウェイトは売っているので、他のジャークベイトで頭下げをしたい場合は、グレネードシンカーなり使うとよいかなと思います。
ちなみに、ざっくりとですが、レギュラーワイヤーのスプリットリングは0.15g、ヘビーワイヤーのスプリットリング4号が0.18gですので、微調整に「スプリットリングだけつける」というのもアリです。
また、小さめのスナップにガン玉の「G1〜B」を咬ませて自作(概ね0.5〜7の間くらい)してもよいかなと思います。
板おもりじゃないことにも意味がある
板重りはればいいじゃん!ということもあるのですが、ジャークベイトという特製を考えると、板おもりではなく、あえて吊り下げることに意味があると思っています。
「おもり自体が振り子になる」事によりジャークしたときの姿勢に不安定要素が増える(んじゃないか)と思うわけですね。そしてフックに糸重りを巻いてもいいのですが、フックが重くなると吸い込みが悪くなりますから、別の外付けにする、と。
これがジャーク、といった感じのアクションが簡単に出る
基本姿勢が接待ですから、ちょっと弾くだけで割りと大きなアクションが出ます。
「パンッパンッ」と軽くラインを弾くくらいで十分なアクションがでてるなーという感じ。トゥイッチかな、くらいで十分。ジャークほどの振り幅でももちろん問題はありませんが、結構引き感は強くなりますね。
前下がりだからこそ、
ラインを弾くと(弾いた方向に)頭を上げる
→中のフリーシンカーが動く事と相まってアクションが出る
→落ち着くと前下がりの姿勢に戻る
という繰り返しが綺麗なジャーキングアクションに繋がっているように思います。
また、基本がきちっと前傾姿勢である結果、ロッドを下に弾く下ジャーク、ロッドを水平に弾く横ジャークはもちろん、上にあげる上ジャークもやりやすい。これは湾奥の手すりがある場面ではとても有り難いんですよね。
ハッキリ言ってジャークが下手な私が「あ、ジャークできてるわ」って思えるくらい優秀。自分がうまくなったと錯覚するくらいです。
もちろんただ巻きから使える
ただ巻きでも結構アピール強めのミノーとして使えます。
アクションも含めクランクベイトかな??みたいな感じで、同様に巻きは結構重く動いてることは把握しやすいですね。
シーバス用のミノーだとあまり巻き感がないものが多いかなと思いますので、その点ではXGだとやや荷が重いかもしれません。
ぐりぐりぐりぐりって巻いて、バっと止めるとピタっと止まらずに、ジャークしたあとのようなふらつき感を出して頭を下げます。広く探るならジャークよりもストップ&ゴーを織り交ぜるほうがテンポよく探れるかもですね。
現場でサスペンド〜スーパーデッドフローティングくらいにするとよさそう
元々のアウターウェイトは1.3gのようですが、0.6〜0.9gくらいをつけるといい感じになります。1.3gだとかなり前傾するので、もし浮力調整するなら半分か1/3にかっとして、2番目のアイに大きめのスプリットリングをつけるなどでもよいかと感じました。
欠点らしい欠点はないけど…
いいものだけど、ちょっと相対的な値段の高さは感じる
ストレートに言うと、ちょっと高い価格帯にあるかなと思います。といってもメジャーメーカーも最近高くなってきたので相対的には下がってきましたが、ライバルと言われるメガバスのワンテンよりもちょっと高いですからね。
その高い分の何かがあるか、というところで、実は115mmサイズでフローティング仕様22gのウェイトは実は無二なんですよね。多くは14〜16gです。そのもう一回り大きいサイズと変わらないウェイト、絶対的な重さでの飛距離が稼ぎやすいところに繋がっています。
フックはよいけどやはり錆びる
イチカワさんのカマキリはフックポイントが外向きで凄く刺さりのいいフックなのですが、いかんせんハッキリとソルト向けではないので、汽水で使うとサクっと定番のフックの股のところから錆がでますね。
交換の場合はソルト向けのKAMAKIRI TREBLE 86XSがあるので、錆びたなーと思ったらそちらに交換するとよいかなと思います。
アクションについては西根さん本人の解説動画が最高
穴があくまでみて、使いたおしましょう。
実際、一つのルアーについてこれだけキチっと説明してくてる動画ってなかなかないんですよね。
釣り動画ってどうしてもメーカー含めて、チェストカメラでの釣行、カメラマンついて「釣れた!わっしょーい!」か、製品PR動画、身内盛り上がり実釣ものが大半ですから。
そして…そのアクションが釣れちゃうわけです。
その日は朝9時に大底がきて12時くらいに満潮。時間的にも9時半くらいからスタート。
当日のタックルは重め遠投を狙ってMARINO9.9HにアンタレスDCMD。ラインは3号のスペーサーラインに50lbのリーダーが3ひろほど。ガッツリとヘビータックルです。
オープンウォーターではジョルティに反応がなく、モンスタースライダーにも反応がなく、あまりオープンウォーターの活性も見当たりませんでしたので、近辺ののぞみのありそうなストラクチャの居着きを狙っていました。
ただ、ジグヘッドワームにはまた反応がない。とすると手元で残ってるのはジャークベイトということで、先日から練習中のエリーを持ち出しました。
1投目…2投目。ン?と思ったらアタックされてたもよう。エラ洗いから見て30くらいのチーバスちゃん。115くいにくんの…。と思いつつ、バーブレス化してたのもあってフックアウト。
正直コレで終わりかなって思ってました。
3投目…4投目。とてもいい所にキャストが入る。ジャッジャってしてポーズ。ジャッジャってしてポーズ…。まるで気分は碇シンジ。 ポーズの後のジャークの感触が違う…きた?!
フィッシュでございます
引きからするとチーバスということはなさそう。エラ洗いされると厄介なので、スローリトリーブくらいの速度でゆるゆる寄せると…見えてくる姿。しっかりとフックを口にしてて、無抵抗に引っ張られてます。結果エラ洗いゼロ。
大きさはルアーから見て40あるかないか。だったらMARINO 9.9Hのバットならなんら問題ないので抜いちゃおう…ということでヨイショ、と。着地までフックアウトせず成功。
痩せてはいますが、狙った場所で、狙ったアクションで連れてくれたありがたフィッシュです。
ささっと写真だけ撮って、すぐお帰りいただきました。
その後は一度場所を変えてオープンウォーターでやはり反応なく、戻ってみるも同じところでも反応はありませんでした。地合ってやつですねぇ。
初心者だからこそ買うべきジャークベイトかも
ということで、エリーさん。ジャーク下手っぴの私にしっかりシーバスを連れてきてくれました。
エリーのいいところは「圧倒的に扱いやすい」ことですね。
扱いやすいのは「ベイトタックルでも扱いやすく、スピニングならシーバスタックルとの相性も悪くない重さ」「基本姿勢が接待」「アクションは操作が小さくてもしっかり出る」という、至れり尽くせり感のあるエリー。
「ジャークベイトが苦手な方」こそ買ってほしい。自分がうまくなったように錯覚できるエリー。
一つどうでしょうか。