26カルカッタコンクエストDCのデザイン
2026SSの発表がだいぶ出そろってきました。
あとはフィッシングショーで発表されるラインナップになるのかなと思いますが、シマノの今回の目玉はおそらく「26カルカッタコンクエストDC 100/200」になるのかなと思います。次いでスコーピオンDCMDでしょうか。カルコンBFS ltd.は銀意匠が好きな人なら…って感じですね。
個人的にはグラップラーが投げ釣りの方々の伏兵になりそうな気がしています。
さて、20から6年程立って登場したカルコンDC、新型i-DC5にするのにメタニウムと同時では霞む、故に、タイミングを待っていたって感じですかね。
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26カルカッタコンクエストDCの機能的な印象
今回の一番の変化は新型のi-DC5の搭載とマグナムライトスプールIV、そして100番は20カルカッタコンクエストDCと比べると径は33→34mmと拡大し、2mm幅の狭い34/19mmナロースプールの搭載でしょうかね。
スプールサイズ的にはメタニウムDCと共通で、マグナムライトスプールIVへの進化も含め、TWSのような可変レベルワインダーシステムを持たないシマノとして、レベルワインダーのフリクションを減らす大径ナロー化は機能的には着実な進化と言えるかなと思います。
DCは価格帯的にもう一つ上げないと4×8は採用できなかったんだろうな、とは思います。ただし、CC tuneとかにしてちょっと別格感出した方がよかったんじゃないの?みたいなところは思います。
レベルワインダーの進化はないので、キャスト性能などは旧型に勝りメタニウムDCに劣る、くらいのところでしょう。長所は丸形故の巻きの良さでしょうか。
そのあたり、商品説明で気になった点があって「25アンタレスに引けを取らない遠投性能を持つ一方」という記述。こう書いちゃうのはちょっとアンタレス側にも、カルカッタコンクエスト側にもよろしくないなーなんて印象は持ちました。
しかし、デザインは…
ぶっちゃけて言うと「丸形リールでロープロファイルに機能で勝るのはなによりその趣味性の強いデザイン」だと思ってます。
では、今回のデザインはどうか、というと
全体としては21カルカッタコンクエストとさほど変わらないように見えて…。
結構変わってました。しかも、個人的には「美しくない方」に。
「筒型」が破綻したデザイン

結論からいいますと丸形リールって「整った筒形状こそが美しい」と思うんですね。
それが完全な同サイズじゃないとしても、スプールを挟んでサイドカップとハンドル側、真っ直ぐにつながるラインが感じられる事、そこが美しい。
つまり、スプールの左右にあのボディの端を繋ぐ水平のラインが見えている事、その形状こそが丸形リールの美しさそのもの、存在価値だと思うんですね。
だって、その筒状を壊さないとできない「機能」を求めるなら、丸形である必要ないじゃないですか。
本来、趣味性の高い丸形キャスティングリールが守るべき絶対って「そこ」だと思うんですよね。
機能性、パーミングのしやすさ等のために、その根幹となるデザインを殺してでも左右のバランスを変えていくなら、それはもうロープロファイルでいいんですよ。
その点において、今回のカルカッタコンクエストDCのデザインは「ロープロファイルになりたかった丸形リール」みたいな状態になってるな、というのが印象です。
その上で、デザインを見てみると。
レベルワインダーをセンターとして見た時に、新しくデザイン変更されたサムレスト、丸穴からボディラインに合わせた非対称キャラクターラインが入っています。さらに手間には非対称形状のクラッチはボディ後端とラインがつながります。
これらはかなり強い左右非対称性となる。全てはサイドカップ側を物理的にコンパクトにするために、そのデザイン上の収まりをよくするためだと思います。
前端はレベルワインダーによってなんとか前面の水平のラインを生み出し、サイドカップから飛び出した部分が支えますが、後端については完全に右が飛び出しており水平ではない。
サムレスト・クラッチ意匠/形状はサイドカップ側が軽く、スプールを支える左右のボディはギアボックス側が前方に飛び出し大きく、後方も同様に飛び出している。もちろんそこからギアボックス・ハンドルとある。
後端が21カルカッタコンクエストとどう違うか、というと、前端の処理は同じものの、21カルカッタコンクエストは後端のボディからクラッチが飛び出す事を容認することで、後端を水平に感じさせる工夫をしています。(写真を見る限り、厳密には後端はそろってないものと思います)
これによってハンドル側に著しく重く、不安定なデザインなってしまいました。
… …
実用面として考えると、サイドカップが小さくなり、またサイドカップは多面カット形状なので、パーミングはしやすくなるのだろうなと思います。
とはいえ、この点が今回の26カルカッタコンクエストDCのデザイン上の非常に残念なポイントだと思いまし
ダイワのリョウガはどうなのか
で、ダイワのリョウガはどうか、というと、後端は水平が見えるように揃えています。前端はガードが異形になっているものの、筒の水平感は保てていますね。
ここはダイワのデザイナーわかってますね。
個人的にはガードはセンターから線対照に感じられる形状にして欲しかったですが、おそらくパーミングしたときにこの角張った形状の指のあたりが悪いという事で、この形になったのかなと思います。
サムレストの意匠
これに関しては完全に好みの問題だとは思うのですが、個人的には今までの丸穴がよかったですね。
そこには意図していなかったかもしれなくても、この穴はカルコンという割とわかりやすいキャラクターがあったように思います。
また、前述したとおりこの意匠が「ハンドル側偏重」に寄与してしまっているのも残念なところです。
サイドカップは妥協しか見えない

これは多分こうするしかなかったとは思います。
後日パーツリストで答え合わせはあるかなと思いますが、34mmスプールにしたのはメタニウムDCとの部品共通化のためだろうなとも考えられますし、38mmはスコーピオンDCMDと同じ…とすると、これは「仮に取り付け部等に違いはあっても基本的には共用のi-DC5を使っている」と考えられますし、そうなるとレバーを別途品にするわけにもいかず、結果としてこうするしかなかった。そういう妥協を感じます。
と、わかっていても、この唐突な樹脂さは「うわダサ…」って印象しかないんですけども。
そして「ダイヤル部が作り出す扇状の輪郭と他の部分の調和が弱い」という点も気になるところですね。
たぶんですが、角度としては概ね120度ほどなのです角度自体はまあまあで、向こう側にあるギアボックス側の重なった丸の中心分割線、その線に対して垂直(逆側に意匠を持ってきて線対称になる)かな…みたいな感じですかね。それ以外の調和はあまり感じませんでした。
ここは苦労しただろうな…というのは感じます。メタニウムDCはサイドカップ側のviewがとても綺麗に収まってますね。そりゃそうです。元々がこっちでデザインしてるんでしょうからね。
DCブレーキユニットに専用モデルを用意するなら、デザインはもっと調和のとれたものにできたはず。それはできなかったということは、そういうことなのだろうな、という推測です。
次に、細かいところではありますが、メインの調整側のメモリ溝。通常丸見えになるレベル設定のアルファベットがないのはとてもよいと思いましたが、これもデザイン的にはあまり調和がとれている感じはありません。これもサムレストが丸穴なら溝ではなく丸穴を採用できたわけで、キャラクターとして丸を捨ててしまった事の弊害が出てるかな、と感じました。
なお、サイドカップにみえる多重円はとても美しい造形だなと思います。写真で見ただけではありますが、単純な縁の重なりじゃなくて、孤月で面を取ってカッティングしてるように見えますね。
パーミングの機能性を考えて、しかしデザインとの融和を考えて曲線にせず、緩やかに面を取って手のあたりを軽くする。そんな意図と、苦労が見えます。
デザイナー、苦労しただろうな…。
デザインとしては買いたいという感じにはならない、けど
26カルカッタコンクエストDC、書いたとおり、デザインとしてはあまりぐっとくるポイントがなかったというより、ちょっと残念だったな、というのが正直な感想です。
ただ、シマノ伝統の丸形リールとして考えれば、ちゃんと出てくれたことはありがたいなと思うところですね。ロングモデルになるでしょうから次はまた5年か6年後。
業況的に釣具の売り上げが厳しくなっていっている中、こういった「趣味」のモデルを維持してくれるだけでもありがたいのかな、と思うところです。








