【工作】クランクトレーラーハゼ用のルアークラフト
いわゆる「ハゼゲー」は、マイクロクランクやバイブレーションに小さいフックを使ったゲームですが、ちょっと遠浅の蛎瀬からボトムを小突きながら攻めるなら、マイクロクランクだと足りず、一方でよくある「天秤しかけ」では簡単に根掛かりしてしまいます。
もちろん飛ばし浮きで飛ばしてボトムまで沈める釣りでもいいかなと思いますが、そうではなく、餌釣り、もしくはマイクロワームや極小プラグでもいいのですが、トレーラーで遠くまで飛ばして、ボトムを小突きながらある程度の操作を楽しみながら探す釣りができないかな、ということで、手持ちのクランクベイトでちょっと工作してみました。
トレーラー用に用意するもの
2mダイバーくらいのクランクベイト。15gくらいあるとよく飛び、かつ、シーバスロッドでも飛ばしやすいので扱いやすいかなと思います。もちろんフローティングモデルです。フックは取り外します。
今回は手持ちの中でちょうどよさそうなシマノのワールドクランク73Fを使いました。
その他材料・道具
- 0.5mmのステンレスバネ線(針金では×)
- スイベルもしくはハリス止めつきスイベル
- 熱収縮チューブ
- アイを作るための工具
どこのご家庭にもあるわけではないですが、ちょっと工作するならありそうなものですね。
製作作業
クランクベイトからフックを取り外す
ついているトレブルフックは取り外します。潔く取り外す事で、代わりに取り付けるワイヤーに対しての浮力を確保し、またフロントフックによる根掛かりを防ぎます。
その上で、前はスプリットリングレス。後ろはスプリットリングを取り付けておきます。
ワイヤーを使ったアームの製作(1)
アームの製作です。ようは「天秤」をつくくります。ワイヤーが0.5mmなのは、フローティング仕様を維持するための重さと強度が0.5mmでちょうどいいからです。巻いて売られていて手でクネクネ曲がる「針金」ではダメです。バネ性能がいるのでステンレスばね線(ホビー線)の0.5mmを選んでください。
長さはルアーの全長の2倍ほどあると作業がしやすいかなと思います。
まずは先3センチほどをアイ状もしくはUの字に曲げ、テールのスプリットリングをとしてかからフロントアイに接続します。
こちらの端処理はワイヤーをそろえるなら、熱収縮チューブで加工してもしなくても問題ないかと思いますし、完全にループアイにして通しても問題ないです。
テールのスプリットリングを通すのは、どちらか片側だとアームが折れ曲がってしまう事で、天秤として意味をなしませんから、一番簡単、かつ無加工で直進性を維持できるのがこの形ということになりますね。
ワイヤーを使ったアームの製作(2)
テール側はだいたいクランクのテールのアイから見て、後端がクランクベイトのリップからテールまでの全長の1.5倍くらいあるといいかなと思いますが、正直ここは調整とかしてないのでわかりません。感覚的なものです。このあたり未調整なので好きな長さにしてください。
同じようにアイにして、スイベルもしくはハリス止めスイベルを取り付けて、こちらはスイベルの接続部と一緒に熱収縮チューブでカバーします。折れ曲がりの可動域を制限する感じですね。
完成
ということで完成するとこんな感じです。簡単。
30cmくらいのリーダーをつけつつ、ノーシンカージグヘッドでも、針に餌でも、超小型プラグでも、好きな物をつけて飛ばします。
15gもあればシーバスロッドで40mくらいは飛ばせますし、フローティングですから、蛎瀬でスタックしても少し待てば浮いて回避したりもできます。扱いやすくするならフロントアイにシンカーをつけてスーパースローフローティングからサスペンドくらいに調整すると、潜らせた後にステイしておくこともできます。
またメインラインは太めでも、ハリス止めから先を細めのリーダーにすれば後ろ側が根掛かりしても、手前を回収できる可能性が高まります。
メバリングなんかでもノーシンカーワームと組み合わせたら使えるんじゃないかと思いますので、誰か試してみてください。
個人的にはマグナム系のディープクランクと3インチの浮力強めのエラストマーワームのノーシンカーリグでおもしろい遊びできそうだな?みたいな印象もあります。
そのうち持って行って遊ぼうかなと思ってますので、釣果がでましたらまたBlogのネタにでもしようかと思います。