ちょっと遅参気味のIM Z TW100-Cの話

ということで、特設サイトも開いてIM Z TW100の話です。店舗予約、オンラインでの予約販売もちらほらと始まったようですね。

デザインはIMZ LB/200よりコンパクトになったぶん、シュっとしたなって感じはありますね。だいぶかっこよさアップ。ブレーキダイヤルがない分、STEEZ limitedよりもシンプルで、キャラクターラインも少なく仕上げていてとてもシャープなデザインです。

しかし、相変わらず切り替えボタンが丸ボタンのポッチなので、全体のデザイン完成度はアンタレスのほうが上だなって思っております。

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さて、重いもの、例えば30g投げるのにIM ZとシマノのDCを比べて、IMZに圧倒的優位性があるかというと、運用している分にはDCMDとさほど大きな差はないと思ってます。

ただし、軽いもの、例えば扱うウェイトレンジが近いメタニウムDCと比べてどうか。軽いものはDCのマグネットがマイナスになる。これなら間違いなくインテリジェントマグフォース(IM)優位なわけでして、本来はIMはこちらのほうに優位性があるよなぁと感じるところです。

手元にはアベイルバンタムもありますが、どちらかというとチニングのショートキャスト向けにセッティングしてますし、ロングキャスト向けにやっぱりIMZ100買おうかなーとは思ってるんですが、お値段はやっぱりビビりますね。ポイント盛りしてもワオ…って感じ。

前みたいにホイホイ釣り具買わなくなったので予算的にはナントカ。

予約を見ると、先行人気は巻きあげ67/75/90とある中でXHLですかね。φ34なのでXHLにしたい気持ちはちょっとわかります。個人的にはハイギアでいいかな。一巻き15センチ差があると回収は楽なんですけども、例えば私はジャークするときにどうしてもハーフか1回転かでテンポを取りやすい、でも、ちょっと巻きすぎてるなって時はある。ただ、ハイギアのDCMDに揃えるなら感覚が近いのはXHL…悩ましいとこですね。

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さて、機能面で見るとIM Z TW100はいつも通りの全部盛りですが、その中で面白い技術としてはデジタルドラグサウンドでしょうか。

クラッチが切れていない状態での逆回転を検知したところで音を出す、みたいな仕組みなんだと思いますが、機械式ではないので部品点数も増えず、音を鳴らす部品がもたらすドラグ性能の低下もないわけで、最高ですね。いずれ好きな音を割り当てられたりするんでしょうかね。

一方で、気になる点といえば、ウォームシャフトのボールベアリング採用。

こちらは個人的にはシンクロしないレベルワインダーにはほぼ100%不要(むしろ性能維持の面ではマイナス)と思っていて、ここは交換用の高性能ブッシュがいつもほしいなあって思うところです。ウォームシャフト用の匠ブッシュでないですかね。

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ハイエンドリールがリールとしての単純性能でその価格差ほど飛び抜けてスゴイか、というと、飛び抜けてスゴイわけではないと思います。飛距離は所詮は人間を含めた総合的な組み合わせですからね。まあはっきりいえば、単純な実釣性能はジリオンとアルファスで間に合うわけです。

でもIMZは「サイクルコンピュータがついた自転車とついてない自転車」といった違いに近い機能差があります。これにより、所有感を楽しみ、より遊びの幅を広げるという唯一無二をもったリール、といった感じですかね。