21アンタレスDC、メカニカルブレーキ部ベアリングの固定チューン
21アンタレスDCのスプールベアリングは「Oリング付きベアリング」という形で、ピッタリと入ります。その結果、ベアリング本体の微細な暴れが起きにくくなり、スプールが暴れることを防ぐという構造です。
これは理にかなっているなーと思います。
実際、アフターのベアリングを入れると「スルっと抜ける」んですね。ということは、微細でも動いてしまっている可能性はあると言うことです。もしかしたらですが、ハウジング側でOリングの装着を前提にして設計されているのではないか、と、思うわけですね。
カスタムベアリングを取り入れる場合、この隙間のところを考えないといけないなーと思い、試してみた方法と、あとはアイディアを書き残しておきます。
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ウレアグリスによる隙間緩衝材
ウレアグリスを塗布することによって隙間を埋めて暴れを抑止します。圧入というほど圧はかかりませんが、何もしないより隙間が埋まります。抜け方向の動きにも多少は抵抗が出ますが、Oリングほどではないですね。
一番手軽に使える緩衝材かなーと思います。粘度があるものなので中心も基本的にはシャフト側アワセで出るはず。
注意点としてはグリースつけすぎるとベアリングに侵入してしまうのでベアリングの外側に薄く塗って差込みはみ出たグリスがベアリングにはいらないように注意する事です。
ウレアグリスのベアリングとかもはやPOMブッシュ以下です。
シールテープによる圧入(いまこれ)
今私がやってるのがこれ。薄手のシールテープ、3Mの0.1mmのものを使ってますが、こちらを巻いて差込、余ったところを丁寧にカットしたものです。
圧入としては完璧で、ちょっと力をかけない限り抜けなくなりますが、抜くのは簡単に抜けます。
PEEKセラミックベアリングで出ていたノイズがかなり減りました。
ただし、0.2mmの隙間はないので一周で入る事はなく、その結果微妙に偏心することになりますのでその善し悪しはあります。
セメダインBBXによる仮固定
BBXをベアリング側に爪楊枝で点付けしてさらに薄く伸ばし、それを差し込むことで仮固定する、という考え方です。ただしBBXとはいえ本体側に残った場合にそれを剥がせるかは謎。
おそらくツールクリーナーで剥がせるとは思いますが…。
覚悟があればフレーム側の奥にベアリングの外輪にだけ接触するよう薄くつけて、ビスの落下留めのような使い方をしてもいいのかなーと思います。
注意点としてはかなり薄く塗ることですかね。
やっていないのでアイディアとして捉えて貰えるとOKです。
それはそれとしてセメダインBBXはリールの分解でよくどこかに行ってしまうネジの紛失防止として、ねじ頭に塗布しておくと適度なべたつきでレンチ/ドライバーにくっついてくれていてとても便利ですし、何かと使い処があるので1本もっていると便利ですのでオススメです。