21アンタレスDC DIYカスタムスプールの実投テスト-ちょっと軽めリグ編-
インダクトローター(ブレーキリング)を取り外したスプールを装着したアンタレスDC。今回は軽めのリグとの相性を確かめてきました。
タックルセッティング
ロッド:Fishman Beams LOWER 8.6L
ライン:PE2号(DUEL x4)に25lbのナイロンリーダーを3ヒロほど(リーダー含めてスプールを取り外せる程度の巻き量) (スペーサーセッティングにはしていません。)
投げたルアー
Megabass i-Wing Fly(11g)PROP DARTER i-Wake(14g)、DUO スピンベイト72A(15g)、BayRUF Seek 85S(14.5g)、ima コウメ60Heavy(17g)、BlueBlue JOLTY 15g(20g前後)、SHIMANO トリプルインパクト(20g)などなど、10g〜20g前後を中心に色々投げてみました。
もうちょっと下も持っていけば良かった。
コンディション
微風〜横〜追い風といったところ。たまに強い横風はありましたが、基本的には穏やか。
インプレッション
基本的に高切れしないように7割パワーくらいの安パイ投げしました。
ブレーキセッティングはほぼPモードオンリー。1〜6を使い分ける感じ。
また、メカニカルは「かたつきのあるゼロポジション」よりもほんの僅かに締め込んだくらい、スプールとメカニカルのジャスト接触ポイントです。
XPモードはコウメやJOLTYなど抵抗少なめに飛ぶモノで使ってみましたが、+10%くらいのわりにどうしても後半のトラブルが起きがちでしたので、実釣で考えるとPモードの1が安パイですね。
Megabass i-Wing Fly(11g)の投げ感でいくと、i-wing flyはLBO搭載していて比較的この手のものにしては飛ぶ方だと思いますが、ストラクチャ読み/GoogleMap計測でだいたい30m強といったところ。ブレーキは6。それ以下にするとちょっとオーバーランだけしがちになり飛距離がでるわけでもないので、下げる理由はあまりない感じでした。
10gとしてみると、月下美人(RAYS)より綺麗にキャストしきったときで比較すれば飛ばないものの、トラブルもなくブレーキも安定して効いてる範囲なのでメチャクチャ楽です。
羽根がついていてこれなら、ジグヘッドの7〜8gなら余裕で扱える感じだと思いますね。
これが扱えれば上は余裕ってことで省略しますが、15g前後のルアーで40〜45m、ブレーキは1〜4。コウメはほぼJOLTYと同じ50〜55m前後でブレーキは1〜2あたりです。
使用感総括
ベアリングが軽い力で回せるようにチューンしてあること(ダブルボールベアリングやセラミックベアリング、オイルチューンなど)が前提になりますが、ブレーキリングを外す事で圧倒的に使いやすくなりますね。
元々21アンタレスDCは10gくらいまで余裕で投げられますが、XPモードだと不安定になりやすく、一方でPモードではブレーキが強すぎるため、飛距離では物足りないというジレンマがありました。
もちろん、それ自体はその上のウェイトでも同じだったのですが、1gほどスプールが軽くなり、慣性が小さくなることでオーバーランは置きにくくなり、さらにリングを取り外したことで、ブレーキそのものも弱くなった(21A.DCユニット的には本気のブレーキをかけているのですが)ことで、このウェイト帯についてもいい感じの抜け感になったなーと思います。
ブレーキ自体はPモード1〜6の範囲で納まり「ちょっと後半のオーバーランが気になるな」と思ったら1ノッチ下げるとよいかなと思います。
一方でXPモードがキャスタビリティ/トラブル頻度でみてやや使いにくいなと思ったのは、やはりノーマルスプールベースなのでスプール本体のブランキングによる慣性力の低下が足りず、慣性力がありすぎるのが問題なのでしょう。
さて、37mmスプールでライトリグを扱えるようになるメリットはもう確実に「実は回せれば大径スプールは小径スプールより扱いやすい」といったところでしょうか。
バックラッシュは解きやすいですし、例えば実釣距離60m、糸出し量70mであれば、大径スプールは1回転あたりの糸量が多いので軸痩せしにくく、また一段太い糸を使う事もできます。時間あたりの回転数(rpm)が下がると言うことはオーバーランによるバックラッシュもしにくいという点にも繋がります。
(ただしオーバーランについて、飛距離を求めたキャストでは慣性力を下げる(ブランキング・エコノマイザーによるより軽量な下巻き)対策をしていない場合、適度なサミングが必要にはなります)
そりゃあ下町スプールのシャローとかいいはずですよね…。間違いなく気持ちいいだろうなと思います。
PE3号で扱った1oz(28g)から上のレンジの扱いもかなり変わるなーと思いましたが、むしろ、こちらのほうが絶対的な恩恵は大きいなと思ったりしました。
最長距離60mとして2号ベースのスペーサーで組めばスペーサー区間を超えると糸の太さは30%程度細くできますから後半の軸痩せも軽減できますし、もう一段、抜けはよくなるかなーと思います。元の飛距離を踏まえてもそれほど長いスペーサーは必要ないですしね。
今回のテストはプロップの使用感チェックもかねてました
そちらについては別記事にすると思いますので、後日をお待ちください。