BOMBA DA AGUA Ladrao 52 買ったった!

少し前にポストしていたこの悩み。これに結論を出しました。

いろいろ悩んだ末ですが、結局買ったのは「欲しかった」ものにしました。

今回選んだロッドはBOMBA DA AGUA(ボンバダアグア)のLadrao52(ラドラオ52)。

ちょうど価格が下がっている店舗があり、店を下調べした上で問い合わせしたところ、対応も丁寧だったので店の問題もなし。また、保証規定はサイトに見当たりませんでしたが、社長のボンバダTERU氏の対応等を見る限り、初期トラブルサポートで困ることもないだろう。

という事で、ショートレングスを買うなら微妙に出番がなくなると思って、先だって整理対象としていたBluecurrent III 69/Bも売却できていたので、それまでちまちまとルアーやその他持ち物整理した費用と併せて、新たな持ち出しはナシで購入しました。

無駄に長いので注意してください。

買う前に試したこと

概ねその懸念事項は「ショートロッドゆえの取り回し」でした。

写真から推測するに、グリップから先のロッド長はおそらく1200mm程度。そこに350〜370mmくらいのグリップがついて5.2ft。という仕様。そのチェックも兼ねて、先日、Palms エゲリアネイティブパフォーマンス  ETVC-44XXULに月下美人をつけてちょっとオーバーウェイトの5g〜6gくらいをガンガン投げてきました。

※このロッド、XXULでキャストウェイトは0.8-3.5g表記。ティップはぺのんぺのん、ベリーもそれにゆったりついていきますが、曲がるのはそこまで。バットはXXULというにはハリがあって、Fishmanのロッドのようにバットにのせれば6gのバクリースピン6を余裕でフルキャスト出来てしまう(自己責任)驚きのピュアグラスロッドです。(飛距離はgooglemap読みでave23mといったところ)

その身近さ、取り回しを試す形で1時間半ほどいろいろキャストを試してきました。

で、ショートロッドとベイトはやはり相性がいいというか、実に扱いやすい。しかも有効長短いことのメリットは重めになっても十分あります。

チニングポッパーも投げてみましたが短いのでアクションの扱いは楽。投げたいところを狙うのも楽。個人的に好きでバス釣りのヒロ内藤氏の動画も見るのですが、確かにショートロッドはアキュラシーが出しやすいですね。

結局、長めのロッドレングスを気にして振りきれないのと、短いロッドレングスをちゃんと使って振れるのなら飛距離はさほどかわらん、ということで、とりあえず問題はなさそうだなと思いました。

着弾インプレッション

「ラドラオ52」のスペックのおさらい

Ladrao52のスペック
  • ロッドレングス: 5.2 ft(4PCS、仕舞寸法 45cm)
  • ロッド重量:147g
  • 適合ライン:PE 〜4号
  • キャストウェイト:5〜40g
  • 超低弾性ブランクスを採用したレギュラーテーパー、ガイドはオールチタンSIC-S、グリップは硬質EVA、オリジナルバランサー。日本製。

プライス的に必要なものはしっかりと使っているほぼ隙の無い出来ですが、ロッド重量が気になる人はいるかと思います。個人的に日本製かどうかというのはまあどっちでもいいかなーといったところです。

タックルバランスはリールをのせてバランスをとる事が多いですが、ボンバダはさらにルアーを繋いだときのバランスにセッティングされた「ボンバダ熟成の”ヤジロベエ理論”による完璧なゼロバランス」ということのようで、重いのは「カウンターバランサー」によるもので、これはよくスペック上で重いと言われますが、実際振ると先重りに引っ張られる感じがしないFishmanのロッドに近い設計思想にあると言えます。

開封インプレッション

120cm、なんなら160cmとかの長い段ボールでくる事が多い釣り竿ですが、ボンバダパックロッドは実にコンパクト。やっぱこういうサイズいいですねぇ。タモをどうするかだけ考えたらリュック一つで釣行可能。

MADE IN JAPANと書かれた外箱から取り出すと、ちゃんとビニールに入っているロッドと、旅行用のスーツケースに貼り付けて注意を促す用のFRAGILEシール。めちゃ気を使った作り。

ウェブサイトに保証規定が書いておりませんでしたが、保証書はついてました。購入時点は基本的な範囲は一般的な通りで保証1年、免責は1セクション8000円とのことです。

さて、売りにもなっている「差込側の飾り巻きの簡略化」

気になる人も多いかも知れませんが、持ってみると意匠的にも全然問題ないですし、ここで1gでも稼いでいて、そのバランスのために発生する後方にカウンターウエイトが必要になる、と考えると影響はその飾り巻きの分だけじゃないわけでして、それはレーシングカーのような考え方でとてもよいです。

ただし、この飾り巻きがないことで「どのくらい差し込んだら適正か」という基準がわかりにくいというデメリットは感じました。

すこしコミがキツかったのもあって、どのくらい残るといいのかはボンバダさんに問い合わせています。

ロッドガイドは個人的にも大好きな大きめガイド。でもチタンガイドなので軽い。ほんの少しの軽量化でも利きますね。リールシートを新しいフジのTCHシートにしたらもっとかっこよくなりそう。

ロッドの持ち感

リールをつけなければかなりのリアヘビー。軽くゆすっても何もぶら下がっていなければティップ側に重さは感じにくい。もちろん重さはあるのですが「あるかないか」ではなく「感じるか感じにくいか」

そしてリールをつける、もちろんリールサイズ次第ですが、リールをつけてもまだ手前に安定感があるくらいのバランスです。

ボンバダのヤジロベエ理論はルアーをつけてバランス完成になりますが、なんとなくわかりますね。

自分から近い、手元で発生するグリップエンドの重さによる慣性と低弾性ロッドの粘りとしなりを活かして、手首を軸に、軽く・長く伸びているロッド、ティップ操作する、それらを気持ち良くできそうです。

これはロッドの短さと併せてかなり操作しやすそうですね。

完全に個人的なこのロッドのイメージですが、ティップ側の重さをリールとグリップでバランスを取っているのではなくて、グリップエンドのウェイトをリールとルアーで前側にバランスをとっている、といったイメージのバランスですね。これは面白い。

思ったよりもハリが強いロッド

動画コンテンツでは先日発売されたブルーシャ51の動画がやはり多く、あの満月を描くイメージで、ラドラオはそれよりももう少しハリの強い感じでしたが、そよりもずっとハリが強いですね。

ただし、ハリが強いけど棒じゃない。曲げればベリーまでリニアに曲がっていく、グラスのような素直な曲がり、でもワンテンポ遅れるような遅い戻りではないし、曲げに負けたままではなくちゃんと戻ろうとするパワーもあって、ティップのブレもスっと納まる。

このあたりは方向性的はFishmanに近いものと思いますが、LOWER8.6Lのような、よりたおやかに曲がっていくタイプの弾性感ではなくcomodo 7.5Hに近い、しなやかだけどパワーもあるイメージかな。

実際にキャストしてないので、使ってみたらまた印象が変わってくるかなと思います。

特にこのハリで4gも大丈夫というレビューがありましたので、そのあたりかなり期待してます。

癖があるのは間違いなさそう

持ってみると、やはり120cmという有効長は「短いな!」って感じますし、一方でトラウトロッドとは全く違う、重いルアーを安定して押し出せるよう、しっかりダブルハンドでもてるグリップ。

ロッド自体の癖はあります。

オカッパリで買うロッドか…というと、淡水小場所向け、ブラックバスやナマズか、ボートでのストラクチャ打ちあたりに向いているとは思います。ただ、ソルトでも湾奥で橋脚の下、柵の向こう側からキワを狙うなど、出番がないわけじゃない。また、パックロッド故の機動性の高さもある。

目的を持って買うなら、この短さこそが唯一無二。かな、なんて思います。

最後まで悩んだロッドたち

FishmanのBC4 5.10Lとトランスセンデンスのプルクラ、シマノの19スコーピオン15101F-5です。

最終的には、元々、素早く収束する低弾性〜中弾性のティップが魅力のFishmanから、さらに44XXULを触って以降、やはり低弾性ロッドのほうに好みがあるなというのもあって、なによりTERU氏が惚れ込んだブランクスを触ってみたいというのはありました。

…ショートレングス低弾性沼に行きそうで怖いんですけどもw

Fishman BC4 5.10L

Fishmanのロッドが好きな私がBC4 5.10Lを選ばなかった理由としては、キャストウェイト上限が10gほど低めかな〜(そこからもうちょっと上のレンジまで使いたい)というあたりはやはりちょっと引っかかるところでした。

トランスセンデンス プルクラ62B+

トランスセンデンスのプルクラはウェイトレンジも悪くなく、悩みに悩んだんですが、こちらはRev.2.0になってからあわせようかな、ということで今回は先送り。

Shimano 19スコーピオン15101F-5

また、価格帯的に下げる選択肢であれば、スコーピオン15101F-5を選んでいました。

コスメ的にはフエルコかわいいなと思いましたし、フェンウィックのヨシダバージョンのグラスコンポジットも気になるところではあったのですが、やはりワールドシャウラに裏付けされた「枯れた」ブランクス、大きめのガイドは魅力的ですね。

ロッドケースは別のものを購入

ロッドケースはインプレを見る限り私のような粗忽者だとやらかしそう。

薄手の羊革で自作する手もあったなーなんて思ったりもしました…が、長辺をミシンなしダブルで手縫いはかなりめんどくさい。

FishmanのBC4向けの竿袋は売ってますし品質もいいんですが、ちょっと前に値上がりしてしまって悩ましい…。

ということで、パックロッド向けのネオプレンケースを探して見つけたのがフエルコのネオプレンロッドケースです。

パックロッドといえばフエルコですが、オフィシャルのアクセサリーとして販売していました。800mm、600mmと二つのモデルがありますが、もちろん600mmです。値段は送料込みで2000円ほど。

ケースサイズは10cmほど長いですが、折り返してベルトで止めれば問題はなしです。

売ってるのは公式サイトだけでしたが、決済はAmazonPayも使えるので購入はラクラクでした。オフィシャル通販は標準的にこうなってくれると嬉しいのですけどねぇ。

フエルコ ネオプレンロッドケース 100mm×600mm

セミハード系なら色々なところから出ているので、デザインで選ぶとよいかなと思います。

さらにタモの柄と一緒に運ぶためのケース

これだとリュックにいれたりするにはいいのですが、単体で持ち歩くのは不便…。タモの柄も入れたい。ということで、こちらのSLIK ライト550を購入。SLIKのライトシリーズは500、550、600と3サイズ展開あります。

実は三脚ケースは110cmくらいまで細かくサイズ展開があって、微妙な長さのマルチピースロッドを入れるのに結構便利なのでオススメなんですよ。三脚ですから、ポール3本を三角配置した分のガイドが大きくても特に問題なくはいります。

出てる数が多いので価格も安めなのに割りとしっかりしてる事が多いです。