湾奥で使うエリー(NLW)はSD/MDどっちの話
湾奥は寒い週末を超えて一気に水が冬模様。
夜に出かけない私には、そろそろオフシーズンのキャスト練習といった感じになってきました。秋短すぎですね…。
せめて冬の回遊青物でもいるエリアならといった感じですが、デイとなるとなかなか…ですねぇ。
しかも今回は現地に着いたらちょっと強めの横風。あちゃー。
…
ということで、ちょいっとジャークベイトの練習をしてきました。
今回の獲物はニシネルワーワークス エリー115SDとエリー115MDの投げ比べ。
あと、その他、新入りルアーのテストです。新入りルアーの話はまた後日。
タックルはアベイルバンタム+Ladrao52です。このウェイトならアンタレスDCMDでも全く問題ないのですが、使い勝手をみるのにアベイルバンタムにしました。
基本的なウェイトチューニングは同じ。
フロントフックアイに0.9gシンカーを追加のみです。若干115SDのほうがリップが小さい分、やや浮力が高いんでしょうかね。放置するとテールでの立ち浮き気味になります。ただ、これが立ち上がりの良さかもしれないのでそのあたりは「お好み」になるのかな。
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とりあえず結論から
結論から言うと、湾奥のような、基本足場の高いところから使うならエリー115MDのほうが扱いやすいかなーという印象でした。
理由はラインの角度でしょうね。
どうしても上に引っ張る角度がついてしまうため、SDでは潜る角度が弱くなり、レンジも浮き気味になり、特に上ジャークでは操作しにくい感じでした。より浅めのレンジになるのでステイしておける時間もやや短め。
一方でMDは常に水を噛んで沈んだ状態でレンジが上がっているだけなので、割と手前まできっちり引けます。MDといってもSDよりは潜るけど、もしかしたら平地のSDよりちょっと入るだけ、くらいのレンジかもしれません。
ということで、湾奥でエリーを検討している方はまず115MDをおすすめします。
ロングキャストからジャークで遠くのポジションを狙って、手前を捨てて引いてくるならSDでも快適でした。
ウェイトチューンでスローシンキングにするなど、レンジコントロールするならSDもいいかな、と思います。このあたりは使い分けでしょうね。
ちなみに、ただ巻きのアクションは115SDもMDも抜群です。
どちらも基本的なルアーとしてはよくできてますから、どっちもタックルボックスに入れておくとシステムジャークベイトとして使いやすいかなーと思いました。
TWは湾奥だとちょっと通常の使い方はなさそうですが、公式動画によるとどうもカゲロウみたいな「アップクロスで投げて、てろてろ流す釣り」で使うといいとのことでもあるようです。
ちなみに、チューニングウェイトは市販のグレネードシンカーを使う方が楽ですが、チェンジシンカーそのものは0.5mmのステンレスバネ線+ガン玉や、アジングやフライ用のクイックチェンジ用のスナップとガン玉でも自作できます。
飛距離とかは参考にはなりにくいLadraoタックル
ちなみに、飛距離はLadrao52と元々ロッドが短いですし、こういうサイズ感のルアーはちょっと不得意ですね。どうしても回して投げる形になるので姿勢は崩れやすく、25〜6mといったところ。ただ、5.2ftの低弾性カーボンで横風が強くてブレーキ強め、と考えればさほど不満はないですね。
PEラインセッティングであれば操作感は悪くないですが、もう一番手上のマジコかパシスタのほうが向いてるかもしれませんね。
もう少しレングスの長いロッドなら、もちょっと先の40超えまで狙えますし、場所によってはオープンフィールドでのジャークで探る釣りもできますね。MARINO 9.9H+アンタレスDCMDとの組み合わせでそういったやり方でもやってくる予定です。
追記:やってきました
MARINO 9.9H +アンタレスDCMD、PE3号に35LBナイロンの組み合わせです。風は微風、斜め後ろくらいの感じでしたが、体感ほぼ無風に近いところです。
正確な飛距離は計ってませんが、3ひろほどのリーダーとスペーサー区間がすべて出ていたので糸出しで55mくらい。着水点の直線距離だとそこからだいたい1〜2割減くらいとして45mくらいでしょうかね。うまい人なら60m届くくらいかな?
ボディはやや太いもののシェイプはスムーズですし、なにより20gのウェイトは十分な飛距離にも貢献ですね。
飛距離王のバーティスRには全く届かないものの、40m超えてくれるきジャークベイトってうれしいですね。
もうちょっと軽いタックル、FishmanならVENDAVAL 10.1MかMARINO 10.6MHのほうが飛距離的には稼げるかなと思いますが、ティップのしなやかさと張りのバランスはMARINO 9.9Hの良さがありますね。