22バンタムAvail Tune出撃

Avail TuneをATって書くとボトムズ感ありますね!

ということで、こちら、22バンタムにアベイルマイクロキャストスプール+マイクロキャストブレーキをインストールした22バンタムATでいろいろと投げてきました。

あわせたロッドはLadrao52、ショートロッド故に射程距離は短いですが、5〜40gと幅広いルアーレンジを持ち、細糸から太糸までしっかりと使える、まさに22バンタムATに相応しいロッドといえるかと思います。

22バンタムATのセッティング

スプールはマイクロキャストスプールの3.3mm。マイクロキャストブレーキ仕様。

PE2号を40m、PE1号を50m巻いて、リーダーが25lb2ヒロです。セッティングは独自の理論を元にしたスペーサーセッティングですが、基本的にかなりセーフティよりです。(※釣行後2号区間は調整予定)

ベアリングはサイドカップのみダブルボールベアリング(ノーマルオイル仕様)です。フィネス系のオイルはあえて使っておりません。

リールのウェイトは糸を巻いてカタログ重量よりやや軽い213g。

色々投げてみました

ロッドとあわせた使用感レビューです。

バクリースピン6 (6g)

今回の一番下。問題なくキャスト可能でした。ので、コレより下は持ってないので不明ですが、空気抵抗の小さいもの、マイクロバイブレーションなどであれば、竿をあわせればもっと下から投げられるかなと思います。

レンジとしては20〜30m弱くらい。LOWERなら+5mくらいかな。

月下美人とキャストフィールは余り変わらないですね。ただ、全くスプールが無理をしていない感じなので、長めのロッドならもう少し飛距離が稼げるかもしれないな、といったところは感じます。

チニング用ワーム+7gシンカー

シャキッと飛びます。飛距離は概ねバクリースピンより若干短め。ワームの抵抗がある分、バクリースピンの優秀さに負ける感じですね。

チニング用リールとしてもかなり優秀かなと思いました。

ラウダー70(12g)

今回ちょっと驚いたのがこちら。飛ばないかな…と思ったら思いの外よく飛ぶ。

そして軽く引いても強めのスプラッシュ、そしてLadrao52の操作性のよさ。負荷が掛かると竿先が入るので飛び出してしまうようなことも少なく、とても扱いやすいポッパーでした。

BABY ABINO 70S(11g+1g)

ラウダーに比べるといろんなものがついているので飛びにくいですね。不意の失速で糸が浮くことがあるのでちょっと気を使いますが、軽傷なので手間はあまりかかりません。

巻いているときのペラの動きは月下美人のほうが弱い分わかりやすいな、という感じでした。

i-WING FRY(11g)

ハネモノさんです。LBO積んでるので意外と飛びますが、といっても羽根はどうしても空気抵抗になるので差引でアビノーと余り変わらない程度、といったところ。

スプールが大きい分、サミングがしやすく、月下美人よりも不意の失速のオーバーランに強いですね。

ベリーロール80S(21g)

新入りのベリーロールも投げてきました。当然のように扱いやすいウェイトレンジです。

そのうち別途レビューも出そうかと思いますが、動きはローリングベイトとは違い、わかりやすいロールに限った動きでもないため、あまり似てないですね。

キャストフィールはまずまずですが、ちょっと大ぶりなので案外風の影響を受けるな、という印象はありました。使用感についてはもう少し使ったら別途。

ERIE 115MD(21.9g+1.3g)

安くなっていたのでポチってしまったニシネのエリーさんシリーズのMD。個人的に好きなバスアングラーのSoraRaraさんが絶賛しているのでどこかのタイミングで欲しいなあと思ってました。

これは95SD、115SDほしくなりますね。うまくなったような錯覚を覚えられます。

ただ、ちょっとLadrao52だと柔らかい側によりすぎなのかな…という感じは受けましたが、動かせないということはないです。元々ジャークが上手じゃないので練習したら変わるかも。

D-4(26g+マラブー水)

軽いハネモノからD-4さん。

ここまでくるともうアンタレスDCMDでいいでしょ、みたいなところはありますが、Ladrao52との組み合わせと汎用ラインシステムならこういう遊びも問題なくできますね。

ジョルティ22(22g+α)

今回の一番重いルアー。確か10g弱くらいあったと思うので、実質的には30gクラスですね。

当然ですが、全く問題なく投げられました。今回のラインシステムの上限は、ビッグベイトで40gくらいまで、ジグヘッド系やメタルジグならこのあたりまでを考えて組んでいます。スプールは35mmですから、スプール系的にもド真ん中。

ただ、Ladraoと組み合わせでは、よく飛んだなと思った遠心力を使ったキャストで糸量で50mくらい。竿はだいぶグっと入ってよっこしよーって感じ。反発力でバチーンと弾き飛ばしてくれるわけでもないので、タラシで遠心力を作りにくいサイドキャストでの飛距離はどうしても落ちます。

ただ、まだ低弾性の投げ方が身についてない問題もあるんだろうな、とは思います。

折れるような心配は微塵もなく扱えるけど、高弾性の竿のような反発力使った飛距離は出しにくい。そんな感じです。

Avail マイクロキャストチューンの使用感

びっくりするのは立ち上がりの軽快感

ダブルボールベアリングを使っているという所を差し引いても、アンタレスにもある「うーん、よいしょ!」って感じの立ち上がりではなく、何事もないようにするっと立ち上がります。

もちろん、しっかりとゼロポジションを設定する必要があります。

サイレントチューンのスプール、実はゼロポジションを出すのが若干難しい。自分でもちゃんと出せてるかはわかりません。

カタつきではなく、メカニカルをゆるゆるまで緩めて、クラッチを切ってスプールを回して、メカニカルを少し動かして「ス」っと回転に抵抗がでるところを探す。そこから僅かに緩めたところ。そこがゼロポジションと判断してます。

そのサイレントチューンでスプールのブレが押さえ込まれてることは、快適なキャストフィールに繋がってるかなと思います。

トラブルレス性

固定マグネットのよさは安定してかかるブレーキ性能。可変の欠点は、ブレーキがスプールの回転にわりと強く依存するため、抜けたところでおこる急なトラブルに弱い。とも言えます。

逆に固定の欠点は「どれくらい抑えるか(どのレベルまでトラブルレスにするか)をフォーカスしてセッティングする必要がある」ということでもあります。

キャストの乱れからくるものは別として、回転ピークをノンサミングすることにあわせればトラブルレスになりますが飛距離はスポイルされますし、ある程度をサミングで押さえ込む前提なら伸びがよくなります。

個人的には回転ピークにフリーにするにはやや足りない、くらいがちょうどいいかなと思って設定しています。

無段階の外部ダイヤルをちょろっと調整するだけですから、やりやすいですね。

ブレーキダイヤルセッティング

マイクロキャストブレーキのダイヤル設定ですが、DCでもブレーキを抜き気味にしやすいジョルティは1(min)〜2(横風強めのタイミング)でしたが、その他のものも含めると概ねブレーキは3〜5の間でマネジメントでした。

6(max)に寄せると多くのルアーで着水までサミングレスみたいな状態(当然、飛距離はスポイル)になりますね。

マイクロキャストブレーキは、ちゃんとポン付けでセッティングが出ている、といえます。

安定感という意味では4×3(標準)か4×2のマグネットを一つ追加するとブレーキが強くなり、レンジがmin側に寄るため、コントロールしやすくなるかなと思います。

総括

このチューンは30mmから下で使うようなライトリグを強いボディと、大口径スプールで扱う」というチューンです。

ガチのベイトフィネス用のスプール径の小さいリールでは色々心許ない。重いルアーを超ロングキャストを狙うリールでもなくていい。手持ちで言えば月下美人Air TWとアンタレスDCMDの間を埋めるリール。といったらいいでしょうかね。

予想通り、ほしいウェイトレンジはしっかりとカバーし、Ladrao52やLOWER8.6のレンジをフルに活かすセッティングにできたかなと思います。持っていないロッドでも、FishmanならLOWER、CRAWLA、RIPLOUT、BC4 510LH、Xpan7.10あたりはカバーできますね。

ただ、使ってみて思うところとして、PEで3号以上の太糸が欲しい場合、新しく出たソルティストの300、ジリオンHDなどダイワ機を検討するか、シマノならアンタレスDCMDにしたほうがよいかなというところです。理由は単純で「レベルワインダーの径が小さすぎる。ダイワを薦めるのはTWSのほうがノットの抜けがいい」からです。

リーダーを巻き込まないセッティングならなんとか、といったところだと思います。

また、私は1mmでも大口径のスプールで、という点からバンタムを選びましたが、手元も軽い方がいい人はメタニウムシャローをベースボディとしてもいいチューニングかなと思います。

PEなら糸を巻いてカタログ重量とかわらない重さくらいになるはずですから、すこぶるライトになりますね。

純正スプールを余らせるという、予算に余裕がないとなかなか踏み切れないチューンですが、とても扱いやすいと思いますので、悩んでる方は是非カスタムしてみてください。