Ladrao52ファーストインプレッション
新武器であるところのLadrao52、やっとこさ2時間弱投げてきたのでインプレです。細かいところはもう少し投げ込んだらまた書きます。
なお、もっと役に立つインプレッションはこちらをどうぞ!
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Ladrao52の簡単な紹介から
ボンバダアグアのパックロッドシリーズのうち、下から二番目の強さとなるモデルです。
特徴は「10t、15tを組み合わせた超低弾性ロッド」
グラスより軽くカーボンロッドとしては極めてしなやか。
ルアーレンジは5〜40g。ライトリグから軽めのビッグベイトまでカバー。雰囲気的にはキャストを意識すれば2ozは余裕で抱えられるかなと思いますが、ラインシステム的に考えるとビッグベイトに寄せたいならマジコ、こちらは10〜80gというレンジでまさにセンターになりますね。
また、持ち歩きに便利な4本継ぎ仕舞寸法46cm。斜めがけにする必要も無い、持ち歩いて「はみ出さない」長さは最高ですね。
Ladrao52にあいそうなリール
あわせるリールは使うもの次第ではありますが、32mm〜38mmくらいまででしょう。
元々50mくらいまでのディスタンスを攻めるロッドですから、余裕を持っても70mも巻ければ十分。
個人的には34mmのやや浅溝が面白いかなと思います。例えばメタニウムシャロー、シルバーウルフSVTW、カルカッタコンクエストの100あたりでしょうか。
少し太めのラインでいくならジリオンHD、カルカッタコンクエスト200、バンタム、アンタレス、アンタレスDCに太めのラインがあいそうです。
Ladrao52のファーストインプレッション
リールは21アンタレスDCでインダクトローターを抜いて、コルクでシャロー化したスプール。PE2号に25lbリーダーつけて…たはず。
投げたのは10〜18gくらいまでのプラグ、後はノットチェックのためのメタルジグ18gといったところです。10g以下は急いで用意してて持っていくのを忘れてたのでいずれ。
キャスト時にはキチっと曲がってくれる超低弾性のよさ
キャスト時にはグっと曲がりこみます。
とはいえ、反発力なくダルンダルン、ペロンペロンというわけでもなく、戻るときにはカーボンらしく戻りますし、ベリーから先まで曲げられていればルアーをシュパっと跳ね飛ばしてくれます。
この曲がりを楽しみ、収束はカーボンらしい納まり。フィールは凄く良いですね。
パワーのあるところまで曲げたらあとは反発力に任せる、村田基氏のいう「後ろに振って止める」で跳ね飛ばしてくれるタイプですね。
このフィールと長さが抜群に生きてるのがフリップキャスト。ピン打ちのボートシーバスなんかには絶好のロッドだと思います。BOMBADAテル氏のアマゾンフリップなんかはもうまさにドンピシャですね。
何とも不思議なロッドです。
追記:家でピッチングして遊んでみた
4.5gのキャラストラップを繋いでフリッピングの練習してみました。リールは月下美人AIR TWのレイズスタジオスプールです。
グラスのようにくにゃんくにゃん曲がらないのでちょっと難しいかな…と思いきや、4gだと穂先の僅かな溜めからシュパっとはじき出す感じでとても気持ちいい。このあたりはグラスじゃ無くてカーボンだなって感じ。
そしてなにより短いからこそ扱いやすい。
4.5gで気持ちよーくフリッピングできますので、月下美人ノーマルスプールとあわせていれば多分下は3gくらいまで気持ちよくいけるかなあという感じかな。
気になるのはきっと飛距離
まず、きっと気になる飛距離ですが「なり」ではあります。
とはいえ、ベイトタックルでの飛距離はリールとラインに依存し、なによりアングラーの技術が加わりますから、何mかはそれぞれによる…といったところでしょう。
例えば8.6ftと比べるとほぼ3.4ft、ほぼ1mの差でてきますから、そういったものと比べるのはナンセンス。
今回投げたのがやや飛距離の出にくいプロップやウィロー付きのルアー、風は夏の終わりの夕方に南から吹いてくるやや強風の斜め前方から向かい風、リールは21アンタレスDCに太めのセッティングのラインでパンパンまで巻いてあるという状況でしたから、せめてリールのセッティングを詰めればなんら不満のない感じになるだろうな、と思いました。
ミドルクラスのリールがほし…。
ベイトフィネスリールを載せればベイトフィネスロッドとして、ヘビーバーサタイルリールを載せればそれにあわせて振る舞ってくれますね。
PEセッティングなら低弾性のデメリットが出ない
低弾性(グラス)+PEというセッティングはやはりよいです。
このあたりは黒田プロもおっしゃってるように超低弾性ロッドがPEラインの伸びのなさをロッドが担い、ロッドの感度の部分はPEが担うという役割分担になります。
おそらくですが、本来的にはパワーファイトでラインの強度を求めて極太のPEを使う、かかればリールはゴリ巻き。そのクッション役割をロッドが担う、という発想のロッドなのかな、と思いました。
この組み合わせは基本的にバラしにくい組み合わせになりますから、ある意味でソルト向きといったところもありますね。
魚がかかると綺麗なアーチ
といっても、相手してくれたのはコノシロのスレがかりでしたけども。
そんな魚でも、かかるとロッドはその相手のパワーにあわせて、そのパワーに応じたところが曲がり、しかし反発で弾き飛ばすことのないしなやかさを持ちます。
Fishmanでいうと、Lowerの綺麗な曲がり込みが好きですが、曲げて魅せてくれるロッドは個人的にメチャ好きなタイプ。
相手の引きの強さに応じて「相手の引きパワーがこれならここまで、それ以上の引きがあればもう少し元まで」といった感じで、担えるパワーに併せてスムーズにセクションがバトンタッチしていくような感じで、相手が力を抜けば抜いた分、スムーズに前のセクションに戻る。不思議な曲がりをします。
高弾性のロッドのような「相手のパワーを溜め込んで、その力でリフトしてくれるパワーをもつロッド」ではないですが「力をかけてきた相手には力をかけ、抜けたときに弾くようなことのない、相手の力にあわせてしなやかに追従する、トルクの強い竿」…といった感じでしょうかね。サイズ的にバットまでいってませんでしたが、おそらくバットに入るような相手でも、今度は低弾性ながらゴン太のバットがパワーファイトを後押ししてくれるかなと思います。
Fishmanのロッドが好きな人なら多分絶対好きなんじゃないかなと思います。
スパイラルガイド仕様もほしいと思った
ヒロ内藤氏のカリプソ、クリアブルーのクリスタ等を見ても思いましたが、ショートロッドだからこそスパイラルガイドが生きる、と感じるところがあります。
特に、超低弾性故に、トップガイドが下向きであることのメリットはかなりありそうな気がしてるんですよね。
とはいえ、欲しくなったら…もう一本ロッドを買って、ロッドビルダーさんにお願いするかですかね。富豪の楽しみだな…。がうさんにお願いするの、よさそうだな…みたいなのは思いました。
買って良かったロッド入りです。
正直、インプレッションも少ないですし、値段が値段なので相当迷ってました。投げたらわかる。そういうロッドですね。これ。
試投会とかあれば間違いなく触ってみてください。欲しくなりますw