SHIMANO トリプルインパクト インプレ
シマノのプロップベイト、トリプルインパクトです。過去同じブランドで出ていて,何代目かのモデルだそうで。結構伝統あるルアーなんですね。公式の動画でも6年前ですから、最新モデルといってもなかなかですね。
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トリプルインパクトのスペック
全長 | 重さ | 重心 | Floating/Sinking |
---|---|---|---|
107mm | 19g | 固定重心 | Floating |
107mmと一般的なシーバス用ミノーと同じサイズ感ですが、圧倒的にファットなボディ。重量も19gとしっかりとあり、かなり風格のあるプロップベイトとなっています。
ウェイトはJETBOOST非搭載の固定重心。斜めに突き出たリアのペラの先には魚のヒレのようなブレードがついた2フック仕様で、フロントが#2、リアが#4となっています。
トリプルインパクトのアクション
Megabassのi-Wakeにも似たちょっと突き上げ系のテールですが、こちらは完全なサーフェイスというよりは、頭だけ潜るアクション、シャロー系のミノーと同じような水一枚潜りボディ振りながら、突き出た大きめのペラでガンガン水面の水を引っかき回すルアーです。
笑えるぐらい激しく水をかき回します。デカイ引き波。空気を含んで回るペラとそれにより泡立つ水面。動画の4分10秒あたりの映像を見るとその派手さがわかります。
ガンガン引いてガンガンアピールする、そういう系統のルアーですね。
トリプルインパクトの使用感
まずこのルアーの最大の欠点は「飛ばない」です。固定重心19gで107mmのファットボディ、しかもいろいろついてますから、飛行姿勢も悪く、正直飛びません。アクションは面白いんですが、追い風でもなければ30m飛べば御の字みたいなところ。
原因としては後方のシンカー不足なので、テールに0.8〜1gくらいのシンカーを貼り付けるといいかなーと思います。飛行姿勢も安定し、汽水であれば浮力が高いのでフローティングを維持したまま、僅かなシンカーですがプラス5mくらいは稼げます。
着水姿勢はポッパーのようにテールが沈んでしまいますが、下げたテールもリップが水を噛んで下がり、その影響でリフトしてくるので問題なし。固定ウエイトなので巻きはじめればちゃんとした姿勢で泳ぎ出します。そのままジャークすると大きなリップが水を噛み、テールからがスプラッシュする面白い動きになります。
基本は巻きの速度調整で、比較的速い速度でも竿先を上げてなければ飛び出したりする事もなく、早巻きまでキッチリ対応します。
たまにトゥイッチ入れたり、グリン!グリン!と回すとジャバーっと派手に水が上がります。楽しい。
ただし若干巻きは重いのであまりパワーのないタックルだと扱いにくいかなぁという印象はありました。
とにかく面白い。水を引っかき回すので繊細な釣りをしている隣で使うと顰蹙を買いそうですが、ことボートシーバスゲームやオカッパリの小場所、ストラクチャーの近くまで30mくらいのところをぐっと攻めるみたいな使い方であれば最高にエキサイティングかなーという印象です。
飛距離を考えると、重心移動がありややスリムで空気抵抗も少ないi-Wakeか、EVERGREENのウェイクマジックのほうがいいのかなと思いますが、この「パワフルなブリブリバシャバシャ感」は唯一無二なので、一つ持っておくとよさそうです。