PEEK樹脂ハイブリッドセラミックベアリングがきた話
アリエクから届きました。
1030(10x3x4)、一般的なスプールもしくはサイドカップベアリングに使われるサイズのPEEK樹脂ハウジングのセラミックベアリングです。
気になる重量
とりあえず重量計ってみました。フルセラベア中に入ったままなので測ってないですが、フルセラベアよりも軽いです。重量の多くを占める内輪外輪が比重6から比重2に下がるので、それくらいの重さの差がでます。
PEEK/セラ、キャリルダブルセラミックボール、Tatula TW300標準、21アンタレスDC標準の4つを測り比べてみました。
- 0.4g – PEEKセラ
- 0.8g – キャリルダブルボールベアリング
- 1.5g – ノーマルベアリング2種
と、なんと驚きの0.5gより下。ノーマルベアリングの1/4近い軽さです。
ダブルボールベアリングは外側で1mm、内側で1.5mmほどハウジングが狭いのでそれも重量軽減に貢献しているかなと思います。
持って分かるレベルの軽量さでしたがここまで違うとは思いませんでした。
リールに使えるサイズがあまりないというのがネックではありますが、軸側の内輪でも0.1gくらいは軽くなってるという事だと思います。
21アンタレスDCに2個装着して投げてきてみた
フルセラベアを抜いてw PEEK/セラベアで1日投げてきました。MARINO 9.9Hだったので比較的重めの所ばっかりです。
回転性能
いつものベアリングチェッカーでの指ハジキ方式フルセラミックベアリングよりは劣るかな…といったところですが、これ、おそらく外輪が軽すぎて慣性が出ないことに起因している感じがしますので、そもそもこのチェック意味ないんですよね。20g〜30gくらい、タイコリールみたいな回転チェッカーみたいなのにはめてやったら比較になるかな。
スプールに取り付けると全然問題ないですね。
むしろキチっとセッティングしないと簡単にオーバーランします。
ただ、気になった点としては高回転時にブレの振動がおきてるような、ダブルボールベアリングのときにもあったような、ベアリングにOリングがついてる純正だとおきないのかな。
→とりあえず外輪にウレアグリス塗って隙間埋めて様子見
オイルレス
元々フルセラミック同様、オイルレス環境での利用を想定されていますので問題ないです。ただ、音を考えるとちょっとだけオイル入れた方がいいかなーという感じはします。
回転音
期待していた音の軽減ですが、確実に音質は違いますね。やはりセラミック同士があたる音と違い、高い反響音が小さいのでだいぶ気にならないレベルです。
ただ、DCのキーンという澄んだ動作音にノイズが混じるので、美しいDC音がいい場合はステンレス/セラのダブルボールベアリングのほうがいいかもしれません。
強度面
これは使い込んでみないとわからないですが、POMのような触って感じる柔らかさはなく、元々金属ギアの代わりに使えるような強度の樹脂なので心配ないかなあと思います。
微細な砂の中の硬い成分が入ってきたときに削れてくる可能性はありますが、それ自体は窒化ケイ素以外、全てのベアリング素材で起こるので気にしなくてもいいかなぁといったところ。
寸法
アンタレスDCのようにOリングで固定していないので、通常のベアリング同様の挿入の緩さは感じます。
高速回転時にはこの僅かなガタが影響したかなぁという印象もありますと思います。硬めのグリスで隙間を埋めておくといいのかなと思いました。
シマノのOリングつきベアリングはよくできているのか、純正以外を許さない姿勢なのか…
購入したショップはこちら
アリエクだとこことJZN storeというショップならだいじょうぶかなーという雰囲気です。基本販売店のようなので、同じ商品を扱ってると感じだと思いますが、9年営業しているPXKAさんを選びました。
もし気になって買う場合は紹介コードもありますので、よかったらぜひ