【メンテメモ】23アンタレスDCMDの巻きの異音
そろそろシーズンイン…といって、すでに2月も終わりなわけですが、家庭のイベントなどもありなんだかんだでスタート切れるのはほぼ3月からかな。3月〜4月も春休みがあるので上旬に少し、くらいです。
とりあえず状況チェックと言うことで巻いてみると、どうもアンタレスDCMDに巻きのノイズ感がありまして、そのメンテナンス記録です。
多くのベイトリールで適用できる、音の聞き分けからトラブル箇所を判断する方法ですね。
メンテナンスは全ての作業が自己責任となりますのでご了承ください。
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まずはただ巻く
異常・異音の感じを覚えておきます。
サイドカップとスプールを外して巻く
これで異常を感じるならばドライブギアとピニオン・ワンウェイクラッチ・メインシャフトベアリング(ノブ側)に原因が絞られます。
ドライブギア・ピニオンギアの歯欠けなどがなく、またメインシャフトのベアリングの動作が通常でしたら、メンテナンスサービスに出すことをオススメします。
※レベルワインダーからのシャー音もありますが、手触りのノイズに注視して聞き分けてください。
逆にこれで異常がなければスプールベアリング2カ所(サイドカップ(DC)・メカニカルブレーキ)もしくはピニオン支持ベアリングの全て、もしくはいずれかでトラブルが発生していると考えられます。
個人的には、ジャブ付け洗いをしていて乾燥が甘いと起こりやすいのがピニオンとメカニカルブレーキです。
メカニカルブレーキのベアリングを置き換えて、スプールとサイドカップを戻して巻く
まずは一番簡単なメカニカルブレーキノブ内のベアリングをチェックします。クリーナーで洗って、オイルをいれてから回転チェックします。ノイズなく回転にゴロつきがなければ問題なし。なめらかに回ればOKで、回転のスムーズさとかは見ません。
これで改善すればメカニカルブレーキ側のベアリングに異常があったということになります。問題があれば交換して次の手順に進みます。
サイドカップのベアリングを入れ替えた状態で巻く
次に交換が簡単なサイドカップ(DC内)のベアリングをチェックします。
違和感があれば交換。なければ基本メンテナンスをして戻します。
スプールに関連するベアリングを交換してなお残るならピニオンベアリング
上記作業の結果、異音がでる部位は限定されますので、残っていればピニオンベアリングが原因となります。
ここはそれほど難しい作業ではありませんが、クラッチ関連のユニットの取り外しがあってスプリングを押さえ込みながら取り付ける作業がちょっとめんどくさいので、ちょっと自身がない人はメンテナンスサービスに出しましょう。
全体をくみ上げてまだ違和感があるようなら、オーバーホールに出すことをオススメします。
レベルワインダーが音源になっているケース
巻いているときのシャーといった音については、レベルワインダーから音が出てることも多くあります。
元々接触部位なので新品時点でも音がなるのですが、場所柄、レベルワインダーのリングでこすられた水が垂れるため、実は結構汚れがたまりやすいです。特に小さな砂泥が入りやすいので定期的にメンテナンスが必要な部位ですので、気になったらメンテナンスしましょう。
ここについては超極圧剤入りのオイルで、ウォームシャフトケースとレベルワインダーがこすれる部分をコートしておくと少しマシになります。
【自己責任のずぼらレベルワインダーメンテナンス】
取り外してツールクリーナで流してからグリスが標準ですが、両側の支持部がベアリングでない機種ならば、ずぼらメンテナンス方法もあります。
まず、ペーパーで飛び散らないよう、かつ、出た汚れを吸い取る態勢を作って、ツールクリーナーをウォームシャフトに吹き付けて汚れを流し出します。
なお、ツールクリーナー直後は潤滑油が切れてる状態なので、作業中はできる限り回さない方がよいかなと思います。ベアリングのような超高回転する部位ではないですし、トルクもかからないのですぐに壊れたりはしないと思いますが。
次に、クリーナーが乾燥したら、さらさら系オイルを吹き付けて全体をコート。
うちだとCKM-001ですね。そこから余分なオイルをペーパーで吸い上げて、グリスを塗り塗りしては少しだけ巻いてを繰り返してギア面にグリスをなじませる、という行程をたまにやってます。
フルメンテナンスするのが面倒だけど…くらいなら全然問題ないと思います。もちろん自己責任です。
今回の原因は…
今回の原因は、ピニオンギアを支持するベアリングのトラブルでした。
おそらく、異物が混入したか、洗浄時の乾燥が不十分なままだったのかなーといった感じです。
ベアリングをチェックしたところ転がりがよくなかったことから、手持ちの新品と交換して80%くらい解消した感じになりました。
ただ、それ以外にも若干あるかなーといったところ。ギアの細かいマイクロモジュールギアはなめらかなんですが、逆にわずかなくみ上げ精度の問題などが影響するので難しいですね。