ラインのヨリを解消するグッズを買ってみた
特に子供の使っているスピニングで顕著なのですが、やっぱり釣りを続けてる間にだんだん「糸のヨリ」が酷いことになって、もじゃもじゃになってトラブルが増えて、その解消に時間をくわれて…という事がまあ良く起きます。
それでずっと気になってたグッズを買いました。
その名も「縒りをとるラッキーメイキング Luma」
福岡の釣具開発会社、Gear-Laboさんの商品です。
何のことやらというツールですね。全部の説明はわりと大変なのでオフィシャルを見てくださいw
ようはですね「リールでつく癖の逆の癖をつけて巻き付ければ、癖が元に戻る」という事ですね。
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ラインのヨリをとる方法
このグッズの他にもスピニングタックルでのヨリを取る方法としては、この二つが有名なところです。
ヨリトレールを使う
仕掛けの代わりに直接つないで引っ張ることで、螺旋の動き…ヨリとは逆、ヨリを回収する方向の「ヨリ」を作りながら、手元に戻ってくるものです。
これもかなり優秀なものなのですが、一つ欠点がありまして「スイベルがついてるとダメ」なんで、使ってるしかけの場合、基本的に結びなおしてからしか使えない事ですね。
そのため、次回を快適にするために釣行の最後に2〜3回キャストしておくのがよいようです。
ただ、この場合ラインを巻いて直ぐには効果が無いですから。ラインを巻いた場合はまずこれをキャストして、軽く逆向きのヨレをつけておいてから始めた方がトラブルまでの時間を稼げるかもしれません。
ロッドをぐるぐる回す
ロッドをぐるぐる回して「逆のヨリ」をつけて解消する方法ですね。こちらの場合は仕掛けはそのままにできるのですが、5mとかの磯竿でやるのは結構きついですし、3mくらいまでのライトタックル向けです。気をつけないとリールや竿をぶつけますので注意です。
詳しい方法はTSURIHACKさんでどうぞ。
LUMAはどうやってヨリをとるのか
簡単にいうと「ヨリを解消する方向へひねってからリールへ回収する」という事です。
ヨリトレールとの大きな違いは「通過したラインは全てその影響を受けてから回収される」ということですね。
詳しくはGear-Laboさんの説明をみたほうが早いのでそちらをどうぞ。
Gear-Labo – 縒りをとるラッキーメイキング Luma
LUMAの使い方
■釣行中
- キャストしてラインを放出する。
- できれば魚が掛からないように仕掛けを変更してからのほうがベストですが、魚が掛かるフックがなければOK。天秤、スイベル等は問題ありません。
- キャストしたらバットガイドに器具を取付け、ラインを器具に沿わせて入れる
- ゆっくりと巻く。高速で巻くと摩擦熱が発生するので比較的ゆっくりと巻くのがポイント
- 細糸ならそのままで大丈夫ですが、太めの糸でノットが大きい場合は巻ききらず、ノットの手前で終わらせてください。
- ラインの回収が終わったらLUMAを外せば終わり。気になるなら一度器具を外して1からやる。
- LUMAをつけたままキャストする事は厳禁です。ロッドを叩いて傷をつけたりと損壊に繋がります。
■自宅でも
- リールをロッドに取り付けてから、リサイクラーなどでラインをスプールから巻き取る
- ガイドにLUMAをつけ、摩擦熱に気をつけながら(しっとり濡れたタオルなどにラインを通し、汚れを取りつつ熱を逃がしながら)ゆっくりまき直す。
LUMAのいいところ、気になったところ
GOOD – 全体が確実に逆にヨレる
既に書いていますが、グリップ回転法でもヨリトレールでも、基本的には「全体のうちどこかのヨリを強く取ってそれに影響されて全体が逆向きになる動き」を利用しているかと思います。
例えばグリップ回転法は手元近くに、ヨリトレールは一番先に強く逆ヨリをかけていく方法ですね。
一方でLUMAは通過したところ全てが「逆ヨリ」状態になってスプールに回収されていきますから、逆ヨリが全体に、かつ安定してかかります。
基本的にはスピニングは投げ続ければ必ず同じ方向(LUMAがつけるのとは反対方向)にヨレます。つまり「LUMAがつける逆ヨリを正す方向にしか動かない」ので、「逆ヨリ→ヨリなし→ヨリ」と変化していきます。
仮に多少かかりすぎの逆ヨリがついてたところで、実際には解消されていくわけですから、さほど問題にはなりませんよね。
GOOD – 予め逆ヨリをかけた状態で釣行に行ける
実はLUMAが強いところ、唯一無二なところはこの「釣行前に逆ヨリをつけていける」事です。
ヨリトレールもハンドル法もこれはできないんです。
最初にラインを巻くときはもちろん、釣行後にスプールから高速リサイクラーで巻き取りつつラインメンテナンスを行い、今度はスプールへの巻き戻しの時にLUMAで逆ヨリをつけて当日のヨリをとる。また次回快適に使うために逆ヨリをつけておくこともできます。
「逆ヨリ→ヨリなし→ヨリ」と変化していくのですから、ライントラブルが起きるほどのヨレの発生までの時間がのびます。それを事前にしておく事ができるということは、現場での貴重な時間を無駄にしないことにもつながります。
また、ヨレによるもじゃもじゃの発生はラインを切り捨てるしかなくなりますから、こういったトラブルによる損失を未然に防げるのもよいところです。
実際、逆ヨリをいった釣行ではライントラブルがおきず、自分の釣れる時間が増えたなーって実感しました。
ATTENTION – 熱の発生が結構あるので注意
注意点ですが、どうしてもライン全体がこすれて回収するのでLUNAには熱が発生し、金属のボディに蓄熱します。
PEラインだと熱による影響が起きやすいので気になるポイントとなりますね。
釣行中であればラインは濡れているので問題は起きにくいかと思いますが
- 高速で巻いて回収する
- ラインが濡れていない室内での作業
この2つについては注意してください。特にラインが濡れていない状態は気をつけたほうがよいと思いますので、
- できればスプールを水につけてから回収する、
- 濡れたタオルでLUMAに入るラインをぬらし、LUMA本体を冷やしながら行う。
- 問題が無いならLUMAに時々霧吹きで水をかける
など、熱対策をして使う方がよいかと思います。また、LUMA本体にはボナンザなどでフッ素処理をして少しでも摩擦を減らすほうがよいかもしれないですね。
BAD – ほいほい買えない
LUMA、以前はナチュラムさんやその他通販での取扱もあったようなのですが、今はギアラボさんから直接買うしか方法はないようです。
小さな商品ではありますが割安になる小型便もなく、送料はそれなりにかかってしまうので、それがネックといえばネックですね。もしかしたらギアラボの商品を取り扱っている店舗なら取り寄せもできるかもしれないので、相談してみてください。
いい商品だと思いますので、是非つかってみてください。
正直、他のメーカーから出てないのはなんでだ???ってくらいいい商品ですね。例えばラインの投入分がよりラインに優しい素材でできてるとか。本体の素材の違いとか、いろいろ発展の余地もありそうな商品です。
スピニングとラインのヨレはどうしても切っても切れない間柄ですし、ライントラブルによる損耗は時間もお金も浪費します。少しでもトラブルが減るなら安いもの。紹介したいなって思う商品でした。