今からはじめる釣りの道具の話 (2021年更新版)
ある日、子供がいった。
「釣りがやりたい。ぐるぐるするやつで!」
その一言ではじまった釣りとの再会。
群馬出身である私の釣りと言えばフナやクチボソ、川の雑魚釣りである。リールは何回か投げたかな…くらい。それももうアーーー十年前である。知識ももうすっかり古い。まっさらに調べるところからのスタートであった。
調べると意外と釣れる場所は多い。それこそ徒歩圏内でいくつもの場所はある。しかし海釣りだ。全くやったことがない海だ。
とりあえず場所はあることはわかったので、道具を調べる。何もないのだ。道具。
「子供でも扱いやすい釣りセット」
このコンセプトを元に色々調べ、釣りに行き、そして時がたった。
2021年。新たに書き直した改訂版を今、君に。
道具は何がいる?
- 基本の道具と用品、仕掛け、餌。
- リール
- ロッド
- ライン(道糸)
- 仕掛け、ルアー、ジグ、疑似餌、ウキ等
- 生餌(イソメやコマセ用のアミエビ等)
- オモリ、スイベル等、仕掛け用の小道具
- ラインカッター、小型ハサミ
- 安全のための用品
- ライフジャケット
- 手袋
- 帽子
- 滑らない靴
- 偏光サングラスと眼鏡用ストラップ
- 尻手ロープ
- 釣るとき、釣ったときに必要な道具
- タモ網(釣った魚を引き揚げるための伸縮棒付きの網)
- 魚を掴む道具、フィッシュトング(フィッシュグリップ)
- ロッドを立てるグッズ(竿置き)
- マルチプライヤー、針外し
- 水くみバケツ
- ジッパー付きの大きめの袋、ビニール袋
- 道具や魚を持ってあるくときにいる道具
- バッカン
- 小道具を仕舞うためのボックス
- クーラーボックス
- あると便利なもの
- リールにラインを巻くためのツール
- 保護、メンテナンス用のケミカル剤
- 移動用の車
- 釣りを始めるときに読んでおくと良さそうな本
- その他、あった方がいい道具はいろいろあります
ここで取り上げたのはまだまだ一部です。こうやってみると「ちょっとまじめに道具をそろえようかな」と思うと結構イニシャルコストの高い娯楽だな…と思います。
釣りはそもそも何を選んだらいいかがわからず、見てみれば「おもちゃ」か「そこから上か」みたいな感じから始まり、その間を埋める商品が少ない事はかなりハードルがあると思います。 しかも、高い道具だから釣れるか…というと、釣果は(初心者の段階では)どう差がでるかはハッキリ言ってわからないわけです。
むしろハッキリ言いましょう。「道具にコスト出したからといって釣れるかどうかは全く別」というところです。
今人気のあるデイキャン、グランピング等、アウトドアの「キャンプしたらひとまず達成となるもの」でもない。
そもそも魚がいなきゃ釣れません。魚の御機嫌が悪くても釣れません。もちろん、狙ってる魚と仕掛けがあっていない事によって釣れないという事もあります。 だからこそ、初心者にとっての道具は安さだけではなく「より快適に、気分を盛り上げて楽しむ」ために選ぶべきでしょう。
…とはいいつつも、そりゃ釣りをレジャーとする人が減少していく事もよくわかります。場所も限られていればお金も時間もかかる。
また、そのプレイヤー人口減(濃縮)によって起きているハードルに加え、釣り人による釣り場の独占、釣り場(漁港や堤防)などの利用ルールを守らない、あまつさえ不法侵入や器具施設の損壊、「常連」と呼ばれる人の横暴な振る舞い、TPOを考えず、長い竿、大きな針のついたジグ、人との距離などを考えずにブンブンとキャスティングする身勝手な行為、仕掛けやゴミなどをゴミを放置し、回収せずに捨てていく(そしてそれによって怪我をしたり危ない思いをしたりする事)、書き切れないほどの「アングラー(釣り人)の素行」によっておきる釣りそのものへのイメージの悪さなども結構問題なのだろうなと感じました。
とはいえ、釣れたときの楽しさ、その楽しそうな顔はかけがえのない時間ともなります。ですから、もし、子供とそれを楽しみたい、という気持ちができたなら、ちょっとがんばって「大人が使う道具」と「安全」をセットにして、一緒に楽しんでみてください。
以前のものもいいかげん長すぎるので、各コンテンツは少しづつ更新していく予定です。