年末のスピニングリールメンテナンス
年末になりましたし、スピニングリールの基本メンテナンスをしておきました。
といっても、ベイトリールほど水を浴びるわけじゃないので、ギアボックスのオーバーホールはせず、主に汚れの溜まりやすい部分の拭き上げ、ベール回りのメンテナンスです。
誰かの参考になればーのメモ書きです。
キッチンペーパーかキムワイプ、綿棒、爪楊枝、歯ブラシ
メーカー指定オイル/グリス、もしくはCKM-001、CKM-002(AZオイルの超極圧剤入オイル粘度低め/高め)
速乾性パーツクリーナー
ドライバー・ベアリングリムーバーなど各種ツール
ラインローラーのメンテナンス
ラインローラーのメンテナンスはスピニングリールのメンテナンスで一番やるべき事だと思ってます。
ラインローラーは操作中にリールと糸が一番接触する場所であり、この場所の傷はラインブレイクに、そして回転の悪さは巻き上げるときのヨレの原因にもなります。
スムーズに回転し砂などが付着していないことが求められるパーツです。
注意:ダイワのマグシールドベアリングはオイルアップ・洗浄禁忌です。ベアリングを除いた他のパーツだけ洗浄しましょう。めんどくさい子。
手順としては
- ラインローラー部分のネジを緩めてパーツを全て取り出します。パーツの並びに注意。
- 全てのパーツにパーツクリーナーを使い、ラインローラー本体の溝はブラシで軽くこすり、クリーナーで流します
- ベール側にもパーツクリーナーで洗浄を行います
- ラインローラーを撫でてへんな傷がないかをチェック、ベアリングも軽く回転チェックしてゴリ感がなければOK(弾いて回す必要はなし)
- パーツクリーナが乾いたことを確認し、CKM-001でオイルアップします(極圧効果・潤滑/防錆)
- ラインローラーの溝の部分の余計なオイルは綿棒やウェスで吸い上げてください。
- ベール側もCKM-001でオイルアップし、ウェスや綿棒で拭き上げます(防錆)
- 元の形に戻します。
ベールの付け根のメンテナンス
動作を見てジャリっとした感触がなければ砂・微細ゴミの侵入はないのでそのままCKM-001のオイルを入れて動かして、にじみ出る分を何度か繰り返して終わりです。
ジャリ感があった場合は飛び散らないようにペーパーでガードしながらパーツクリーナーを流し込み、動かしてジャリ感がなくなることを確認します。
パーツクリーナーが乾くくらいまで放置し、CKM-001を吹いて馴染ませればOKです。
スプールシャフトの清掃
注意:ダイワのマグシールドベアリングはオイルアップ・洗浄禁忌です。シャフトの根元にオイルを吹き付けると死んでしまいます。ベアリングを除いた他のパーツだけ洗浄、オイル/グリス垂れに注意しましょう。ホント、めんどくさい子。
見た目で汚れてなければ、ペーパーで拭き上げて、CKM-002(重ためのオイル)をウェスか綿棒につけて薄くコーティングしてあげればOKです。
マグシールド搭載モデルの場合、スプールシャフトのドラグ音を出すパーツを挟んでリール側は、基本禁忌と思っていいです。塗っておきたい場合は拭き上げて、ペーパーに染みた程度のものでぬぐってあげるくらいにしましょう。垂れたらマグシールド(のマグネットオイル)が死にます。
まあ、壊れるといっても「普通のベアリングになるだけ」なのですけども…。
なお、それ以外のモデルについて、下側はスプレーグリスが指定にありますが、CKM-002のような極圧剤入りオイルでもいいと思います。 ま、このへんは好みで。
スプールの裏側
スプールの中央部に綿棒か、綿棒にウェスを巻き付けて拭き上げをしたら、リールグリスを適当にふきつけて全体に馴染ませて終わりです。
スプールベアリングがついているモデルの場合は動かしてみて違和感があれば洗浄/交換してください。
ハンドルノブ
基本的には隙間からチュっとオイルをいれるだけでOKです。ノブのみにゴリ感がでていたらベアリングの洗浄または交換となります。
それ以外のメンテナンス部位
海水や泥水にドボンした場合、自分でフル洗浄からの組み上げの自身がない方はメーカーかメンテナンス屋さんに送ってください。
オーバーホールをしないなら上記以外のメンテナンスは不要です。
ハンドルノブの付け根のベアリングについても基本的に水を浴びる場所じゃないので、オーバーホール時以外は不要と思います。
吹きすぎるとむしろギアボックスにオイルが流れてグリスが緩む悪影響が出ますし、必要な場合はギアボックスを開けてベアリングを取りだして行ってください。
オーバーホールは紹介しているサイトさんがいくつもありますし、分解図を見ればある程度わかると思いますので、そちらをご参照ください。
メンテナンスして来年も快適な釣行を
毎釣行事でもできるくらい、10分ほどの簡単なメンテナンスですが、ギアボックス以外のメンテナンスはこれでほとんど終わりです。
ライントラブルはラインを巻き取るラインローラーから!という感じですので、やったことない方も是非お試しください。