EVERGREEN X-OVER ファストレビュー
EVERGREENから出ているフレッシュウォーター用ルアー「X-OVER」のショートインプレです。
使った場所は湾奥の海水域となります。
写真等撮ってくるのを忘れ、さらに実釣には至りませんでしたが、モノとしてはかなりよかったと思いましたのでちょっとしたレビューです
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エックスオーバーの基本スペック
全長 9.0cm
自重 18.5g
タイプ スローフローティング
潜行レンジ 1.0~2.0m
エックスオーバーのデザイン
シャッド…クランク…どっちですかねって感じのハイブリッドデザイン。
同社のフェイスよりも体高が高く、その分、寸が詰まった感じ。
クランクほど寸詰まり+リアの絞り込みがなく、シャッドほど細身でもない。一番近いのはサイドがフラットのシャッドですかね。ジャッカルのソウルフラットあたりはコンセプトが近いのかなと思います。
この「比較的体高があって寸詰まり」というデザイン、ソルトでは湾奥のシーバスのメインベイト「サッパ」「コハダ(コノシロ)」に類似したフォルムに仕上がっています。
コハダ(コノシロ)がベイトになっているときにかなり効くのではないでしょうか。
そのあたり気になって購入したというところです。
エックスオーバーの動きと操作感
動きについては公式動画をご覧ください。
低速からしっかりと若干のロールを交えたウォブリングをみせ、早く巻いても破綻せずアクションをしてくれます。
また、トゥイッチ/ジャークでもしっかりと跳ねますし破綻感はないですね。
さらに止めた瞬間バランスを崩す感じのロールっぽいアクションで、もちろん、その広い側面からかなり強烈なフラッシングもします。おそらく、広い側面が波を受けてバランスを崩しやすいのもあるかなという感じはしました。
広い側面から放たれるキラキラ感がこのルアーの武器。
クランクベイトほどの前傾姿勢ではなく、リップはウォブリング用なのかなと思いきや、意外と潜りもよく、ロッドを下げて巻けば一気にレンジまで潜行し、表層よりも少し下の1〜2mくらいを引けます。
水深の浅めの河川でややシンキングでのネガカリがしやすい所などでは、リップである程度回避してくれますし、フロントフックが軽くひっかかった程度ならラインを弾いていればだいたい抜けます。
早く引けばバイブレーションプラグ的な動き、ストップでふらついて潮のままに動く。またジャーキングアクションもできる。フローティングである事のメリットが出てきますね。
竿の立て具合である程度のレンジコントロールはできますし、浮き上がりも遅めなのでウェイトチューンでさらに浮き上がりを抑えてスーパースローにしてレンジでのストップを狙ってもよさそうですね。
エックスオーバーのキャスト感
全長は9cmと短めのスローフローティングルアーにもかかわらず、体高によって自重は18g確保していてベイトタックルでもかなり扱いやすいです。
投げ感としては、重心移動付きでややシャッドよりのスリムなクランクよりは飛ばず、ファットなクランクベイトよりは飛ぶ。とはいえ、やや前寄りの固定ウエイトなので飛距離もそこまではでません。
飛行姿勢は常に回るみたいなこともなく、比較的素直だと思います。
欠点としては、その体高の高さによって横風の影響は受けやすいと感じました。逆に追い風を背負うと強制的に姿勢が安定するので思ったより伸びます。
ただ、元々がバス用ルアーですからその用途では十分な飛距離かと思います。オカッパリ/ソルトだと、あと5mほしいがあるかもしれません。
当日はビッグベイトタックルベースだったので、Fishman comodo 7.5HにPE3号にリーダー50LBというヘビータックルで遊んでいましたが、竿に重さを乗せれば普通に扱えます。35弱くらいは飛ばせる感じでした。
気になった点 ー 淡水用なのでフックが錆びやすい
フレッシュ用なので特に文句があるわけではないのですが、ソルトや汽水で使うと標準搭載のフックがかなり錆びやすいかなと思います。
5時間ほど投げて帰ってきてしっかり真水で洗って乾燥させても錆が滲んでました。
錆びる自体はよいのですが、このルアーに使っているフックが「ショートシャンク」かつ、メジャー2社(がまかつOWNER)のフックではないころに扱いの難しさを感じました。
ショートシャンクによってえたトレブル×3という設計なのでフックそのものが選びにくいのもあります。
純正は同社トレブルマジックのショートシャンク#6
がまかつRB-Mショートシャンクのハイパーシールドあたりが無難ですかね。次いでOWNERのSTY-35MF、DECOYのY-W77のあたりでしょうか。なんだかんだ現物合わせしないといけないので、この点はソルト利用では気にした方がよいかなーと思いました。
ルアーボックスに一つ入れておくとよさそう
MRクランク的にも、ジャークベイト的にも使えるエックスオーバー、ソルトシーンでも小アジとかコノシロ、サッパあたりのシルエット感で「それっぽく見える小魚」はたくさんいます。
少しベイトが大きくなってくる夏に向けて一つはいってるとよさそうですね。