DAIWA 27 ジリオン 100 SV TWはかなり熱い

27SSの発表が始まる季節になってきました。昨今はダイワに関しては超目玉だけフィッシングショーに残しつつ、それ以外はあまり関係なくなってきましたね。

さて、そんなDAIWAの新製品発表ですが、STEEZ BF TW POWERTUNEに続いて21からモデルチェンジがなかったジリオンが発表されました。多くの人が手にするダイワのベイトリールのど真ん中ですからね。これは熱い。

そんな中で、既にSTEEZでも発表されてはいますが、一番注目したいポイントはここ。GRAVITY BALANCE BODYです。

27ジリオンのここが熱い – GRAVITY BALANCE BODY

これが…??と思うかもしれませんが、今回のダイワのベイトリールの確信はまさにこれです。ギアボックス側だけが4.6mmほど内側に入りました。

さて、これの何が凄いのか。無駄に語っていきましょう。

GRAVITY BALANCE BODYのここがすごい

専用のローラークラッチ

ローラークラッチ(ハンドルが逆回転しないように一方向にだけ回るワンウェイのベアリング)を薄型にしたんです。これ、何をどうしたかというと、こう。

ご存じの方はご存じの通り、これまでは汎用品に近いものを利用し、その厚みは10mm弱くらいあって、ギアボックスが出っ張る理由となっていました。それを薄型化したものを採用しています。

結果としてギアボックスの厚みが減っています。おそらく専用設計ですかね。

これが生み出すメリットはかなり大きなものになるだろうなと思っています。

4.6mmの生み出すメリット

ベイトリールは、ハンドル方向に重量バランスが大きく偏っています。

これは全ての動作に影響をあたえるもので、これが操作性を含め影響を受けること、そのバランス改善にメリットがあることは、個人的に作った「バンタム・アベイルカスタム」で実証しています。

バンタムをフィネスに、35mmスプールをライトにカスタム、さらにギアを変更し、軽くすることでセンタリングを改善したものです。今はさらにハンドルをNScraftさんの短いバランサー付シングルハンドルにしています。

ベイトリールは「リールフットと竿が一直線」にあるので、基本的にはハンドル側が下がる(回る)回転方向の力が常にかかります。で、この動作は常にかかるのでキャスト動作でもこの影響は受けるわけですね。

で、ハンドルは結構重い部品なわけです。なんだかんだ10〜20gくらいあるわけですが。リールフットが軸の中心として、そこからその距離が遠いほど重量の影響が増します。キャストの時は勿論、巻いてるときだって常にそちら側にねじれる動きがある。パーミングしている手首には常にその方向で力がかかりますが、これが中央に寄ることで軽減するんですね。

つまりこれ「リールフットを支点とした偏心モーメントの最小化」ってことなんです。

これ、アフターパーツで実現するのハンドルを軽くするくらいしか方法はないんですがハンドルはその長さ、剛性、ノブの大きさと直接操作に関わるので、これをその目的だけで寄せるのは結構難しい。

4.6mmあるわけですから、使い分ければすぐわかるくらいには改善していると思います。

メインシャフトの短縮

商品説明にもありますが、ワンウェイベアリングが薄型化したことで、実は重量バランスに加えて「メインシャフトの短縮」というめちゃくちゃデカい恩恵が生まれています。

リールのギアシャフトって、構造上どうしてもギアボックスから突き出た「片持ち構造(カンチレバー)」になる。だから軸が長いと、高負荷でゴリ巻きしたときには「テコの原理」で根元、パーミングする手に曲げモーメントが発生しちゃうわけです。

ようはリールフットから遠いほど、巻いたときにそれを固定しているパーム側の手の負担となる、というわけですね。さらにブレは巻きの不安定さやパワーロスにも繋がる。

それが今回、シャフトの突き出し長が削られたことで、ハンドルにかかった力による「曲げモーメント」が物理的にギュッと短縮されました。

軸の変形量が抑えられるから、どんなにハイパワーでゴリゴリ巻いてもパワーロスせずにギアへダイレクトに動力を伝達できるし、何よりぶれ幅が小さくなる。たった数ミリの薄型化ですが、カスタムでは実現できないメリットがそこにあります。

ということで、今回のジリオンで見るべき所はまさにここです。買い換えるべき理由もここにあると思います。

それ以外の部分のアップデートはどうか

順当、といった感じです。TWSはテーパードが採用になって広くなり、ブレーキシステムはアップグレードされた。かといって革命的かというと、そこまででもない。ローラークラッチの採用が革命的過ぎて目立たないという感じ。

ピニオンギアが中実構造のピニオンになった、ぎっしりつまったのはよいですね。トッポみたいです。

27 ジリオン 100 SV TWは買うべきリールか

私は今の頻度だと買う理由がない(予算もない💦)んですが、これをベースボディに廉価版IMZ出してくるんじゃないかな…?という予感すら感じさせる次世代ボディですね。

ベイトリールの鉄板として、ベイトリール使っているなら間違いなく買っていい。

むしろ価格が上がりすぎてしまったベイトリール、ジリオンはもう…という世知辛いご時世において、中心においていいリールかな、と思います。