(momo式)ベイトスペーサーシステム・試投(第1回)
先日からいくつかのデータに併せていろいろ考えを広げてたのですが、まずは簡単な方法論が立ったので本当にそれが実戦と繋がるか、Fishman MARINO 9.9Hのキャスト練習とあわせて試してきました。
スペーサーシステムとは
サーフなどでも使われていますし、BlueBlueの村岡氏も提唱していたシャローフィネスというゲームの「ミッドリーダー」も同様なのですが、共通する点は「メインラインに細い糸を使いたいので、力糸のような太糸を先に繋ぐ」ということです。
ようは「細い糸から太い糸になる力糸のテーパー構造を細PEに太PEを繋いで作る」ということです。
スピニングではさらに派生していろいろあるようですが、一番シンプルなものはこうなります。
それをベイトタックルに落とし込むには、それに必要な、根拠あるセッティングは…と考え、ある程度まとまったので「(momo式)ベイトスペーサーシステム」と名前をつけて可愛がってみることにしました。
セッティングに関連するところは〜、今のところはほぼ机上想定なので非公開。自分も実投入して少しなので詰めきれてませんしね。気になる方はついったとかでどうぞ。
テストシステムとタックル
ロッドはFishman MARINO 9.9H、リールは21アンタレスDC
スペーサーPE3号、メインラインPE1.2号のシステム。リーダーは前回システム組み直すのに切り離したナイロン50LB(ようはあまりものw
エモノは飛んでも怖くないダイソージグ40gで試してきました。
セッティング方向
安定・遠投対応セッティング。バックラッシュ時でもノーブレイクが基本セッティング。バックラッシュはある程度わざとやってみる。わざとやらなくてもなるけど。つらい。
システム強度は十分
仮説通り、結構強いバックラッシュを何度かしましたが、多少のタイミングのズレがあってもスペーサーとなるPE3号が受け持つ区間のため、高切れはゼロです。
キャストミスにも極めて優しい圧倒的安心感あります。
一方でその区間を抜けると1.2号の細糸が出て行きます。風の影響や失速などを受けてオーバーランしたスプールの糸が膨らみバックラッシュからのラインロックも発生しましたが、これも思惑通り問題がありませんでした。
PE-PE結束部の問題は無し
電車結び+ハーフヒッチですが、特にノット抜けが悪いとか言うこともないですね。
強度の問題は起きないようにシステム化してるので、おきないはずでしたがやはり起きませんでした。
ノットの抜けが気になる人はFGノットかな…。PEなのですっぽ抜けが少々怖いところですが。
肝心の飛距離は…
状況としてはやや横風、最長で糸出しで90m弱、google mapでストラクチャを見る限り着水80m前後くらいかな。(リーダー竿2本分6m+スペーサー47m+3色半くらい)巻き数で110巻程度。
後ろからなげるなり、垂らし短めでゆったーり余り無理しない安定のキャストフォームでスペーサーまで+1色半〜2食の70m前後。
前回の釣行ではPE3号フル巻き状態、放出糸量で80mちょいですがやや追い風。さらに今回は立ち上がりのスプールが唸っておらず、どうも初期を回し切れてなかったような気はしますので、回せれば100mまで到達したかなーという所です。
同じの持っていけばよかったと思いつつ、重量的には同じなので、全体で見ると10%くらいは伸びてますね。
ライン選択に関する印象
今回使用したラインはスペーサーが今まで巻いてたYGKブルースペシャルの3号、メインラインは前から手元にあったNanofil coloredの1.2号の残り。
このNanofil coloerd、めちゃくちゃコーティングが強くてパリッパリ。なんならキンクしてそのままの形になったり、モノフィラのようなラインの巻き癖感がでるくらいですから、ちょっと不向きだったかなーという気がしてます。
ハリ強系ラインよりも、しなやか系のラインのほうが相性はいいかなーという印象です。
現在、本番用のTx8の1.2号を発注済みなのでそちらに組み替えてみようかなと思います。
第一回評価
システムの基本思想としては「十分使える」と判断しました。
向いているのは、シンキングで使うなら根掛かりをしにくい場所や使い方、基本はシャローを引いてくる、流す釣りかなと思います。例えば、シンペンを遠投して根掛かりしないレンジで広い範囲で探る、なんてのはまさに探索範囲の拡大という意味でめちゃくちゃ有効な技法ですよね。
一方でシステムの途中に最弱点があることから、ボトムを引いてくるような釣り、ストラクチャーをバイブレーションで攻めるような釣りは不向きかなと思います。
安定に振るか、技術によって安定が確保されているので飛距離にさらに寄せるか、というところでセッティングをどうするかかな。
余談
テスト中に思いっきりヒットしまして、でも今回はキャス練なのでタモもなにも持っておらず、引っ張り合いだけちょっと楽しんだ後にテンション抜いてお帰りいただきました。
その後もガツガツとアタックかけてきたりしたんですが、いかんせん風の抵抗付けに小さいアシストフックに付け替えたダイソージグしか持ってなかったので苦い思いをしました…。
60m程度に確実にいる雰囲気のポイントがあって、ジョルティの一個でも持ってきていれば…。
狙って用意したときには釣れず、全く用意せず殺気ゼロのときに喰ってくる。
釣り、難しいなあ…。