釣りにリストサポーターを。
Fishman comodo 7.5H+Tatula TW 300、あわせて560gのタックルでビッグベイトを扱ってる時にも感じていた「手首の負け感」
それについては先日の記事でも書いていました。
この「ツーフィンガーキャスト」を試すこと。
そしても一つの武器「リストサポーター」を導入し、13時から18時までおよそ5時間、今度はFishman BRIST MARINO 9.9H + リール、530g〜635gというヘビータックルに30〜50gのジグやビッグベイトを大きな休みなく投げてきた、その結果は…
手首の負荷を感じてるなら… このリストサポーター使え!!
というお話です。
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まずはリストサポーター選び
シマノから実は出てるんですね。
でも今回はシマノのは選びませんでした。何故かというと、こちら「しゃくり用」として売っていて、親指のホールドが若干強すぎなんですね。
ご存知の通り、ベイトキャスターは親指の可動についてはサミングなどもあり、あまりホールドされても困ってしまうところがあります。そのため、今回は除外しました。
しかし、手首だけをカバーするタイプではずり下がってしまって必要なサポート力が得られなかったり、下がらないように締めすぎると痛くなったりしてしまいます。 掌をカバーしにくく、親指の可動を妨げにくい、親指から手首に巻くタイプのものを探すこと3日。
最適そうなモノを見つけました。それがこちら「magico sport リストデュアルガード 右手首用」
このmagicoというブランド、実は腰痛ベルトも持っていてその製品のよさは効果は個人的には折紙付き。
こちらのリストサポーターは「野球用」とありますが、別に野球に限るものではありません。
なんと、ベースボールグローブと併用する前提なので手のひらをカバーせず、また親指の指そのものはカバーしない、と、要望を100%クリアしていて、なおかつその主な目的としては「手首を痛めない、打撃時に手首が負けないためのサポーター」です。
さらに、手首のテープ固定は本体ベルトのベルクロ+上から被せるベルトの2段階式。これは腰痛ベルトでも採用されていて、基本的なサポートの位置を内側の本体ベルトで、締付と剥がれ防止を外側のテープが担っており、実に合理的な構造になっています。
完全に目的に一致していると感じたので、色々なメーカーがある中、こちらを選びました。
なお、高校野球用と一般用はロゴの色が違うだけでそれ以外は全く一緒とのことです。
magico sport リストデュアルガードの装着感
装着してみると厚ぼったく見えますが、この厚みで物理的に可動範囲を狭めます。これが凄くいい。
写真で見るとわかりやすいのですが…
どの角度でもこんな感じで、実質的には可動域半減といっていいかなと思います。
そうなるとどうなるか。
タックルの重さ、ルアーの重さからくる入力が大きくてもここが稼動しない分、そのエネルギーは肘/肩が負担を引き受けることになります。手首よりずっとパワーがある部位・筋肉ですから重いタックルにも負けないのです。スタミナもあります。
長い時間キャストしていても疲労感は圧倒的に軽くなります。
サポーターの効果その1 疲労感の減少
既に触れていますが、手首はキャストに使う部位でおそらく一番弱い部位となり、しゃくり続けたとき、重いタックルでキャストしているとき、しゃくり、ジャーキングやドッグウォークなどアクションを付け続けるとき。全ては「手首」が引き受けます。
その結果、長時間繰り返す事で、そこにはどんどん負担によるダメージ、疲労が蓄積していきます。腱鞘炎になってしまうこともあります。
また、疲労が蓄積することで釣行中にキャストの距離が落ちたり、精度が落ちたり、また終了しなければならないことも起こりえます。
例えば、先日marino 9.9Hのシェイクダウンに3時間弱キャストを繰り返した日は、それだけで「もういいかな」って思えるくらい、手首に疲労感を感じてしまいました。一方でサポーターをつけた日は13時から18時、時間にして5時間、同じように投げ続けましたが、疲労感はむしろこちらのほうが軽かったのです。
そういった点で、サポーターをつけることによって長い時間釣りと向き合えるようになったと感じました。
サポーターの効果その2 キャストの安定化
重いベイトタックルではツーフィンガーグリップで持つメリットがあるとは記事でも書きましたが、さらにサポーターをつけることで「不意に手首が負ける事によるキャストの不安定さ」がなくなります。
これは疲労やダメージからくる痛みだったり、力が抜けたりする事で、手首が負けてキャストフォームが乱れる事ががなくなるということですね。
スピニングタックルの場合も、この点についてはメリットがあるのではないかなーと思います。
サポーター使用時の注意点 手首が曲がらない事を意識する
特にベイトタックルではより体を使うキャストが必要になります。何故かというと、手首が曲がらないと後方に引いたの竿の角度が立った状態になりやすく、タメが浅くなります。そのため、腕だけで投げると初期の曲げ込みが不足し、バックラッシュは当然のように起こるのでお気を付けください。
元々重いルアーですから、後ろに構えて半身、静止してルアーを見た状態から投げると自然と体は後ろ側にひねった状態になり、ちょうどよいかなと思います。
また、ライトタックルについてはサポーターは逆効果になります。この点については先日の記事「ロングキャスト向きのグリップはワンフィンガー?ツーフィンガー?の話」にもあるとおり、よりアキュラシーの高いキャストをするには手首のコントロール性が有利だということです。
自分の体と相談してリストサポーターを釣りに導入してみてください
重いルアー、ロングキャスト、長いタックル…、手首の負担がかかるゲームはやっぱりあります。その時に負担を軽減して楽しく遊ぶ事ができれば、それが一番じゃないかなと思います。
手首に心配を持っている方は是非導入してみてください。