Fishman BRIST MARINO 9.9H インプレッション
あたらしいぶきをてにいれたぞ!
やっときました。
予約して、2022年8〜11月出荷予定が押しに押した10月下旬。
Twitterで「ワシのMARINO 9.9Hはまだかのう…( ˘ω˘)」ってつぶいやいてたらFishmanさんの公式アカウントからリプ頂いちゃったりして待ちに待っておりました。
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BRIST MARINO 9.9Hの紹介
公式サイトを見て頂くのが一番ではありますが、VENDAVALシリーズよりも一段パワーが上のMARINOシリーズの10ftにはちょっと届かない9.9ft。9ft 9inの2.97mじゃなくて9.9ft、3mのロッドになります。たぶん響き的にも106との差別化的にも99にしたかったんだろうなって思いますw
MARINO 10.6MHとの差別化は「ショートレングス化とパワーの増強」そして、MARINO10.6MH発売後のVENDAVAL 10.1M開発で培ったティップ技術のフィードバックかなーという感じです。
MARINO 10.6MHは2019年発売モデル、VENDAVAL 10.1Mが2020年発売モデル、そしてこちらが2022年発売モデルとなります。開発時期を考えると10.6とはティップの技術が確実に上がってるだろう期待を感じさせます。
この竿を買った狙い
手持ちのロングロッドはEARLY for SURFは10ft 6in。競合的にはVENDAVAL 10.1Mが競合です。しかし2pc故の持ち運びの難しさを感じていましたし、ビッグベイトというよりは重いメタルジグ向けのPE2.5号まで推奨のガイドセッティングで今の用途だと微妙に出番が少ない。
ソルトクローラー部としては、オープンフィールドでのクローラーベイトをあと10m…いや5m先にキャストする。というのもありますし、2ozビッグベイトをあと10m先に送り出すというのも一つの目的でもあり、また30g、40gのメタルジグやジグヘッドワームを100m先に送り込むための武器として。
そんな用途を考えています。
ファーストタッチインプレッション
まず出して驚いたのはグリップセクションのバランスウエイトの重さ。長いから当たり前なんですが、このセクション、グリップ端にびっくりするくらいウエイトが積まれてます。
しかし、これが各ピース全てをつなぐとビシッと決まる。リールを乗せなければ若干前バランス。リールを乗せると手前に戻る。そういうバランスにしっかり整っています。「3m、300g」というスペックシートの数字からはわからない重心設定の妙といったところですね。
タックルバランスはEARLY for SURF 105MMH/Bよりも良好だなーと思います。
さて、ティップはcomodo 7.5Hよりももう一段ハリがあるかな。表記も15〜70gですからそんな感じですね。10gに近くなるとは余り飛距離は期待できなさそうですがFishmanのロッドなら元々飛びやすい鉄の塊、メタルジグやバイブレーションなら恐らく投げられなくはなし、くらいかなーという印象。
とりあえず、ベースメンテナンスをしたら昼の時間に抱えていっていろいろ投げ込んできます。こういうときにサーフとか地磯、人のいない港湾部があるといいなあって思いますね。
ファーストキャストインプレッション
セッティングは21アンタレスDC、PE3号に50LBを4ヒロ(概ねロッド2本分)いれてます。
タックルバランスなど
これは全く問題ないです。まあ全体としてみると竿300g、リール250gって感じなので、だいぶ重いのですが、バランスとしてはかなり良いです。
バックスイングすると重さがかなり乗って手首への負担が大きいので、40g超えてくるルアーはリアに垂らしてそのままスイングするほうがいいかなあという気はしました。それでも十分な飛距離は出ます。
キャスト感と適性ウエイト
下はシャルダス20の18g、上はモンスタースライダー51gあたりですが、下はかなり垂らしを長めにして乗せてもちょっと思ったような飛距離が取りにくいかなあという感じ。シャルダス、カゲロウ124Fで私の腕で40〜45mくらい。comodo75Hと比べてレングスのメリットは少なめ。このあたりはティップセクションの柔軟性とほぼイコールかな。VENDAVALのほうが楽に飛ばせるかなと思います。
一方でモンスタースライダーはゆったり投げても結構飛びます。ジョルティも同じくで、30g超えてくるとティップに乗せやすくなってきますね。
投げられる重さとしては表記通りですが、投げて気持ちいいウエイトは25〜、上は50は余裕で背負えてますし、メタルジグやぶっ飛びシンペンならふり抜き70gまでびっちりいけるかなーと思います。
ソルトクローラー部的にクローラーベイトも投げましたが安定してよく飛びます。フォースミックスにちょっとウェイトのせて44gで風向きにより30〜40mの間だ位は飛ばせてたかなあという感じ。どのみち巻きなのでロングロッドのデメリットも特になし。この感じならジョイクローラーもいい感じの投げられそうですし、個人的に飛距離に定番のあるバンクフラッターはもう一段向こうへ飛ばせそうです。
操作感
フィッシュマンのロッドはそのパワー表記に比べてわりとティップが入りがちになりますが、こちらはそれらに比べるとだいぶハリが強めだなーという印象。
ハリがある分、ドッグウォークはcoodo75Hよりもやりやすいですね。
脇に挟めるので体を使ったロングジャーク、ポッピングとかも問題なし。オフショアっぽーいロッドで、これをリバーで使うのは強すぎかなって印象もちょっと持ちました。
飛距離
完全に筋力不足でした。実力引っ張り出せなくてすまない…。
10ft台のロングロッドはサーフ以来だから半年強使ってなくて、まずはキャストのタイミング掴むところからスタートしたんですが、こなれてきた頃にはちょっと腕と手首に疲れが出てきていたのと、序盤、ちょっとバックラッシュが続いて体が萎縮しちゃってるのもあって、ジョルティ30でcomodo75hと変わらないってところでした。
また、ロングロッド+タックルの重さもあって手首が負けてる感じですね。ウエイトが穂先に乗ったときに手首が負けて抜けてしまっている(+いい感じのタメのまま竿を返せてない)感じ。これは右手のリストサポーターでカバーしようと手首サポーター発注しました。
ただ、もうちょっと筋力足して投げ込めばメタルジグ40gの100m砲は私でもいけそうな感じになりそうです。筋力あって細糸が使える人なら150いけるんじゃないかな。
このあたりはほんと、どれだけ数を投げたかの練習ですね。また練習にいきます。
MARINO 9.9Hの印象まとめ(逐次更新)
同じHパワーのcomodo 7.5Hとはちょっと思想の違う、またフィッシュマンロッドとしてみると思ってるよりちょっとティップが強め。マルチパーパスよりはやや強めに寄ったロッドかなという感じです。
使う場所としては、重めのジグやビッグベイトなどをしっかりと遠くに撃ち込む、サーフとか磯、大きな運河、キャストして向こうにとどかないような大河川向きかなーといった印象のロッドです。
Fishmanの類似ロッドとの棲み分け
他のロッドをもってないので印象からになります。
MARINO 10.6MHとの差別化は両方を使っていないとわからないのですが、たった0.7ft、されど0.7ftというところ。ランディング、抜き上げの時にこの0.7ft短い事の差が出てくる。また、恐らくティップのハリの強さに差があると思いますので、強い操作には9.9Hのほうが使いやすいかなと思います、
VENDAVAL 10.1Mとの棲み分けは1oz前後や10g前後のプラグがメインならVENDAVAL 10.1M、1oz〜がメインならMARINO 9.9Hといったところですね。
クローラーベイトとの相性
クローラーベイトとの相性はめっちゃ良いです。
(ただ、本来のブラックバスフィールドで9.9ftに出番があるか??という所になりますが…)
クローラーベイトを背負って全く負けないロッドパワー、ガチガチではなく瞬間的なパワーが入れば曲がり込み、それでいて適度にハリがあるティップによって巻きで入りすぎず、ポッピングアクションも可能。ロッドの長さでラインを浮かしやすく、レングスで飛距離も結構稼げます。
派手な羽根はついてますが、なんだかんだ小型を除けば1oz〜2ozの重さがあるので思ってるよりは飛ぶんですよね。無論キャスト時に回転させると完全に手裏剣ですが、案外、飛びにくいジョイント系ビッグベイトより安定して飛ぶ気がします。
重心移動搭載で2oz近いクローラーが出てくれるといいなぁ…というのは思います。
MARINO 9.9Hはどんな人にあいそうか
正直、シーバスの汎用性ならVENDAVALのほうが向いてる気はしますw
元々の開発フィールドが磯ですし、やはり開発しているフィールドでのプレイヤーは間違いなく買い。
それ以外でも、開けた場所でのビッグベイト、ヘビールアーでのシーバス、サーフなどはかなり相性がよいかなーと思います。
VAJRADANA 11XHより扱いやすく、VENDAVAL 10.1M以上のパワー。こんな感じベイトロッドが欲しい!っていうのであればベストバイじゃないカナと思います。