Duel Tx8を買って巻いてみた
ビッグベイトの”より重いもの”を投げる5号PEラインを探していて、ちょうど新しく出たTx8が発売されていたので、購入してみました。高切れを起こさない、オーバースペック太糸仕様のラインシステムに使うものなので試しやすいって感じですね。
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Duel PEライン Tx8の最大の特徴は「原糸が太い」
Duel Tx8はこれまでの同社 x8のPEラインと違い、新たに「新強力T原糸」を採用しています。
これは一般的によく言われる「4本編みと8本編み、4本編よりも8本編みは表面が滑らかになるが、原糸が細いのでスレや熱に弱い」という問題を解決するアプローチと思いました。
狙いとしては中庸…4本編より滑らかで、8本編より原糸が強い。また、6本編のように特殊ラインを必要としない。そんな製品の印象です。
個人的には「2号以下のPEで8本は原糸が細い故のトラブルが起きやすく、8本編の”表面が滑らかである”というメリットがデメリットを下回る」と感じて基本的に4本編を使っています。
例えば、リーダー結束時の摩擦熱も原糸が細いほど熱でダメージを受けてる可能性が高くなります。また、ノットに負荷が掛かったとき、例えば高切れするときも「キャストトラブル時の負荷によって起こる原糸の連続破断の起きやすさ」について、確実に太さの影響が起きているはずです。
また、原糸が太くなった結果、標準強力が同社x8 Proと比較して1号で20lb→21lb、2号で35lb→38lb、5号で80→83lbと僅かながらに上昇しています。
ファーストタッチインプレッション
5号ラインのスプール巻新品状態がこんな感じ。このくらいになると8本編でも細糸の4本編みたいな断面になりますね。
コーティング表記はないもののコーティングラインっぽい感じ
同社のH.I.Pやシリコン/特殊コーティングは特徴で書かれているので、そのあたり採用していないようですが、表面滑らか仕上げ、密編みもあってハリコシ有、切断面ほぐれナシです。
ラインのコシ・ハリはかなりパリパリのSuperXシリーズよりはずっと柔軟ですが、YGKのブルースペシャルと比べてラインはしっかりと立ちます。細番手だともう少し柔軟になりそうな気はしますし、ある程度使ってコートが一枚剥がれておちつけばちょうどいい感じになりそうだなーという印象。
カットしても断面がすぐにカサカサとほぐれないので、コーティングの表記はしていませんがコーティングラインかなーという感じです。
ノンコートラインを求めてる方にはちょっとガッカリかもしれませんが、個人的にはコーティングラインが好きなのでこの点は問題なしです。
ノットは組みやすい
ノットを組むのは楽ですね。FGで組んでみましたがコーティングが邪魔に感じる事なく、リーダーにピタッと貼りつきます。
不必要に硬いラインではなく、必要な柔軟性は十分にあると感じました。
購入した号数と用途
Tatula 300TWをより重いルアー向けにラインシステムを組み替えて、3〜4oz用と考えて5号ライン。
下巻に今までの3号100m-5号100mでほぼジャスト、リーダーはナイロン50LBで6m程度でほぼほぼぴっちりです。
太め太めのセッティングでラインブレイクリスクは低めセッティングです。
ロッドに引っ張り出すとジャスト巻きくらいの感じですね。リーダー分の隙間をあける90m巻くらいでいいかもしれませんw
耐久性は未知数…ですが
Duelのラインなのであまり心配はしていません。必要十分な性能を持っていると考えています。
そもそも自社工場を持ち、名作ライン”アーマードF”を送り出し、また、カーボナイロンなど独自製造技術力をもつDuelが「PEラインの新しいフラッグシップモデル」として売り出したラインがクオリティで問題がある製品を出すってことはないでしょうからね。
多くのラインブレイクの要因って新品ラインの問題よりも、セッティングの必要に対して細すぎるとか、キャストが下手すぎるとか、使用していて必ずつく傷に気づいてなかったとか、ノットを組むときにダメージを与えすぎているとか、そういった問題の方が大きいと思ってます。
基本的に「買い」のラインだと思います
ラインの価格設定も比較的リーズナブル、同社Superシリーズよりはやや高めですが、実売で100mあたり1000円〜1500円くらいの感じですから比較的買いやすいラインです。
今後、1号-2号のスペーサーラインシステムを組んでみようかなというのもありますので細番手も買ってみます。
追記:Tx8 5号の使用レビュー
釣行中のライントラブルでサブで持っていっていったビッグベイト使用のベイトの出番が出たので使用レビューとして追加します。
Tx8 糸質の傾向
これまで使ったラインで一番近いのはNanofil(Firelineの兄弟)で、特にコーティングが強い新品状態の場合は少し気をつけた方がいいかなぁと思います。
スムーズなライン・ハリがあるので扱いやすい一方、サミングでエッジを押さえずラインを触った場合、ラインのスベリがいい故に、押さえてもスプールの中が回ってしまう、ラインが緩みがおきやすいかなーという印象を受けました。
糸が緩むとエッジラインのラインが上がってくる形になり、出し切らないで繰り返していると実釣中スプールエッジに乗るケースがありました。キチキチパンパン好きでもで0.5mm下、膨らんだらぴっちりくらいに収めた方がいいかなと思います。
もちろん、ちゃんとスプールエッジでサミングしろって話ではありますね。
また、バックラッシュはガシガシのモノフィラのような感じでもなく、緩みやすい故に噛んだときにPEらしく中に食い込んでしまうパターンもありますが、といっても素直なので解きやすいですね。
強度
基本的に高切れは絶対に許さないスタイルでラインシステムを組んでるので、安全強度での2ozクラスのビッグベイト、30gのジョルティが派手にバックラッシュしても問題ないのは強度的に当たり前なので、正直わかりません…。
追記:バーチカル釣り向けに2号も巻いてみた
船釣り用に、指定の2号も買ってスピニングに巻いてみました。
扱いは凄く楽です。2号くらいなら一般的な8本編でも原糸の細さは気にならないですし、元々太く仕上げてますからより安心感あります。
ガイドの滑りなども問題なし。釣行前に追加でコーティングはしておいたほうがいいかなと思いますが、していなくても耐久性は十分かなと思います。
実釣4時間程度ですが、根魚五目では目立った毛羽立ちなどもありませんでした。
個人的には細めはSuperX4がかなり気に入ってるラインですが、こちらもなかなかよいですね。
ことSuperX4の番手がないところをカバーするにはSuperX8についてはちょっと不満が残る感じだったので、細めの番手はSuperX4、太めの番手はTx8か、今のところパッケージ変更で安売りしていたのを買い込んであるストックがたくさんあるエックスブレイドのキャストマンブルースペシャルX8といった感じです。