Fishman BRIST comodo 7.5H ちょインプレ
※いろいろな釣りで使ったのでインプレ更新しました
このロッド。
めっちゃ楽しい。
2021年も夏の終わりの頃。フィネス系好き好きマンだった私に突如ビッグベイトブームが来まして、色々と動画をあさってたんですね。
そしてロッドを探し…
1ヶ月ちょいくらいムムムして、PayPayモールのポイント増額キャンペーンにぶち当てて購入したのが12月。
そこから12月下旬にはコロナの拡大の予兆を観測して、年明けから子供も予防的にオンライン授業体制にシフトさせて、そんな中、ひとりのんびり釣りにいくとかできる性格じゃないわけでして。
(なお、個別の方がどうふるまうかはその方々の判断ですので特になんとも思いません。)
そんな中、別の用事で出かけるタイミングにあわせた2月下旬。やっと投げに行くことができました。周りに誰もいないようなところ。
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Fishman BRIST comodo 7.5Hの基本スペック
全長 | 仕舞寸法 | グリップ長 | 自重 | ルアーウェイト | 継数 |
---|---|---|---|---|---|
229cm(7.5ft) | 85.5cm | 41.5cm | 235g | 10~120g | 3ピース |
7.5ftのヘビークラスロッド。説明はもうオフィシャルから引用させていただくのが一番でしょう。
基本設計は一般的に使用される30g~120gビッグベイトを快適に投げられることを目的として開発がスタートした7.5H。
fishman公式サイトより
ウェーディングを考慮したやや短めグリップ長。全体的に6.10XHよりマイルドであるが胴はバイトからのアワセ時のために張りを持たせて、ティップはドリフト時のバイトに食い込みが良くなるように粘るマテリアルを多めにし、外側に高弾性と75度カーボンを実装することによりシャープさも感じれる。これにより意のままのアクションを出すための操作性向上へとつながった。
特に追求したのはこのティップ。軽いルアーを扱えるように柔らかくしすぎると今度は重いルアーを扱う際に重みでブレてしまいキャストが乱れてしまう。 何度も試行錯誤を繰り返し柔らかいが張りをも感じられる、ビッグベイターの欲求を叶えるベイトロッドが仕上がった。
ファーストインプレッション
使用時のタックルデータ
ライン:よつあみ SUPER CASTMAN Blue Special 3号
リーダー:VARIVAS オーシャンレコードショックリーダー 50lb
SUPER CASTMANは旧パッケージがナチュラムで投げ売りしてたのでラッキーでした。
意匠・デザインについて
定番のfishmanレッドの意匠は文句のつけようがない…といいたい所なんですが、実はちょっとスペック表記のフォントが野暮ったいなって思うところはあります。
これはもう完全に好みの問題なんですけども、fishmanのロゴが強い分、スペック表記は少し細めのシェイプのほうがよりロゴとのコントラストが出ていいかなって思ったりはしますね。
それ以外の所では文句のつけようのない100点のロッドです。
ロッドの長さ、ガイドセッティングについて
元々オフショア、ボートでの使用まで含めて考えて検討したので、7.5ftという長さは若干長いかなぁくらいのギリギリのラインでした。ちょっと短いかなぁ…というのが最初の懸念ではありましたが、LOWER 8.6Lを使っていて「ちょっとだけ長い…」と思える完全なオープンエリアではないところで使っても気を使わずバシっとはまる。
それでいて6ftのようなレングスの足りなさを感じないいい長さでした。たった1ft。されど1ftですね。
また、グリップについてですが、短い分、取り回しはよいですし、両手でキャストする長さとして問題は無いのです。一方で脇に挟んで操作するのはちょっと難しい長さですね。このあたりは操作感で詳しく触れます。
このあたりも含めて個人の好みはでるかなーという気はします。
ロッドガイドは全体大きめのセッティングですが、ビッグベイトを扱う場合、リーダーとPEの接続はどうしてもリーダーに50lbなどの太糸を使うのでシステムが太くなりやすく、大きくてもトラブルの元になりがちです。
ノットの大きさには気をつけたほうがいいかなと思いますし、やはりFGのほうが抜けはいいのですが、50LBリーダーのオルブライトノットでもちゃんと抜けますね。
持ち重り感などについて
7.5ftで235g(表記)と、例えばshimanoのエクスセンスジェノスが8ftで150g(表記)なので、概ね85gロッド自体は重いのですが、いつも通り、操作オモリ、先オモリ感とかは感じないウェイトバランスですね。
リールはおおよそ300gくらいだとベストバランス、Tatula TW 300はかなりいい感じですが、システムとして少々重くなるので長時間使い続けた場合の疲労の蓄積という意味ではもちろんあると思います。
このあたりはFishmanのロッドの真骨頂でしょう。ビッグベイトを投げる時に「竿側が軽い」とその分バランスが悪くなりがちですが、手元が重いことでそのあたりも良好です。
ビッグベイトを一日ドッグウォークしたりしてるとやや手首への疲労感は否めないのも事実です。アクションメインなら他のロッドの選択肢もアリかなーと思います。
キャスト感
これについてはFishmanロッドの真骨頂そのまま、といった感じ。
7ft5in、Hクラスのロッドですからティップまでしっかりとしたパワーがあります。
下はやはりHクラスのパワーで7ft5inと短い分、弓なりに曲げるのは難しく、気持ちよく投げはじめられるのは15〜6gくらいから上、50gではまだ全然力を残してる感じ。
リールとの組み合わせやキャスターの腕次第で、40gのメタルジグやぶっ飛びシンペンで100m遠投も十分射程範囲可能だと思います…が基本的には無理をしていく感じなので余裕があるのは〜80mかな。
ただし、専用のタックルに比べればもちろん飛距離はでませんけども、リールの糸が細めで、ある程度の垂らしをとって、ティップの強さを利用してしっかり遠心力で乗せて、ベリーの手前までをしっかり使って弾けば、表記通り10gからキャストは十分可能。
元々太めのライン、大口径リールとの組み合わせが前提のロッドですが、リールとの組み合わせ次第でかなり雰囲気が変わるといっていいかと思います。
ロッドアクション感
ティップからベリーに入るまではかなりしなやかで、伸びないPEラインとの相性もよい感じ。
Fishmanのロッドですから、当たり前のようにティップはしなやか、でもシャキっとしていてシュっと納まる。なんとカタクチイワシ1匹でしっかりとした反応を示してくれるくらい高感度です。
120gのビッグベイトを投げる竿なのに、サビキ釣りでも楽しく遊べるレベルなのは凄いw
なので、バスロッドで考えると、巻きモノ向けのロッドという感じになるかと思います。
もちろんダルいわけではなく、よく曲がるのに戻りはよく、バチンと戻っておつりブルブルなような事もなくスっと戻って静かに止まる。
LOWER 8.6Lでも感じましたが、不思議な感じですね。
キャストは43〜50g台くらいまでのジョイントとクローラーを投げましたが、このあたりはもう全く問題ない、投げた後に穂先におつりがでるようなこともなく、バシっとはまってる感じですね。
曲がりなどはFishman赤塚社長のビッグベイトキャスティングレクチャーの動画を参照して貰うとわかりやすいですね。
個人的にはこの動画も購入した理由としてかなり大きなものがありました。
ウェイトレンジは3oz以上のビッグベイトは手持ちになく、軽量ルアーは「ビッグベイトだけを投げる強い心」のためにあえてもっていかなかったので不明。ただ動画を見た感じ全く問題ないでしょう。
ビッグベイト、クローラーベイトとの相性
他を使っていないので他のロッド比較はできないのですが、とりあえず1.5〜2ozあたりはもうドンピシャでノーストレスです。
ティップがしなやかで、PEを使っている時の「伸びない」問題をしっかりとロッドが受け止めてくれる。
ナイロンラインのいい意味でのだるさとラインスラッグによる緩い操作感を、PE使った場合でもロッドがしっかりとカバーしてくれています。
巻いて操作する釣り、ビッグベイトにかなり使いやすいロッドだと思います。
ウェイト上限になると柔らかいティップによりちょっと扱いづらさを感じる事があるようです。投げるだけならバラム300でもいけるそうなので、美味しいレンジは20〜100gあたりですかね。
本当にOLYMPUSの12-100mm F4みたいなロッドだと感じます。
ビッグベイトならジョイクロ〜ダヴィンチ190、メガドック180。上限でバラム245、ダウスイ220SFあたり。クローラーベイトなら20g以上のものなら概ねどれでもカバーしますね。
マグナムクランク・シャッドとかもかなり扱いやすいのではないかなと思いました。コノシラスシャッドとか、ショットストーミーマグナム、ブリッツマグナムとかも使ってみたいですね。
他にもオフショア用ペンシル、ポッパーなんかも扱えそうですし、ロッドに併せてルアーがいろいろと欲しくなりますね。
強いて弱点を上げるならジャーキング・ポッピング・ドッグウォーク
強いてどこに弱点があるかというと、タックル全体の重さと微妙なグリップの長さから、竿先を下に下げて行う、機敏で積極的なルアーアクション操作は若干不得手かなあという所です。
グリップの長さはギリギリ脇に挟めるという長さ故に、操作のときに脇に挟んでサイドジャークをするにはグリップエンドの膨らみが邪魔でやや短く、下ジャークするにはちょっとグリップが長いな…重いな…と思うことはありますね。
特に手首でこねくり回すような操作は手首への負荷がキツイ。
重さは筋力の問題なので筋トレでカバーしろという話ですが、バランサーが多め故にタックルウェイトがやや重く、その結果、ロッドを持つ手の手首への負担が大きいので疲労感は溜まりやすいです。
なので、そっちがメインの場合、例えば一日中ガンガンロッドでドッグウォークさせたいとかの場合等、他のロッドのほうがより操作しやすいシチュエーションはあると思います。
技術的にはリーリングを使ったアクションをメインにするなど使い方問題ですし、他のもっと長いシーバスロッドでも普通にジャーキングやるわけですから、やれないという話ではないですね。
comodo 7.5Hとあわせるリールとラインについて
私は21アンタレスDC HGをあわせて今のところ10g〜2ozまで難なくキャストしています。
概ねこのような「大口径」「ヘビー寄りのバーサタイル」なモデルがいいのかなと思います。
ダイワだと22ジリオンTW HD、リョウガ、シマノだとアンタレスDC、エクスセンスDC、カルコンの200。アブガルシアならゼノンのビースト9あたり。基本的にはスプール径の大きいモデルのほうが扱いやすいです。
ラインはPE2号だとビッグベイト側で力不足になり高切れリスクが跳ね上がりますので、PE3号に35LB〜50LBのリーダーを巻いておくとよいです。ロングリーダー+2号でもダメです。
細糸も使いたいのであれば、予備スプールを一つ追加して2号と3号スプール運用、もしくはサブのリールを準備がオススメ。
さらに重いものより(3~4ozメインで軽くて2oz)なら、Tatula TW300か400(糸の太さでチョイス)mアンタレスDCMD、カルコンの300か400にPE5号から上に号数×10LB程度のリーダーがロッドのコンセプトに近いかなーと思います。
ラインシステムは基本は「重い方」の安全運用にあわせてください。
ビッグベイトは思ってる以上に負荷が強いのでホントに「細糸」は厳禁です。ロストしたら辛い価格帯のルアーばかりですしね…。ロングリーダーなら高切れしないというのも幻想ですし、もしその場合、ほとんどナイロンラインを巻いたリールと変わりませんが、飛距離の70%以上、40mくらいは入れることをオススメします。
ちなみに3号+50LBの運用で2ozのルアーまで、今のところどんなにバックラッシュしても高切れはゼロです(もちろんノットの強度にもよるので絶対にしないわけではありません)
BRIST comodo 7.5Hは買いなのか? 向いてそうな人は?
間違いなく買いです。予算があってキモチがあるなら買わない理由はないと思います。
向いてそうな人
- 10g台のバイブ、ジグヘッドワーム、大きめのミノーからビッグベイト3ozくらいまで。ジャイアントベイトまでではないところでマルチに遊びたい
- 100m超えた遠投よりは〜80mまでの中長距離戦
- 電車釣行やウェーディング等ロッドチェンジが難しいシチュエーションの1本
- とりあえず1本でいろいろ便利に使えそうなロッドを探してる
- Fishmanが好き
このあたりかな。
comodo 7.5H、めちゃくちゃ楽しいし、コスパは高いと思いますが、あまりリーズナブル…って価格帯ではないので、各社ECのキャンペーンなどを使ってうまく購入してくださいね!