月下美人AIR TW、エリアトラウトで本格デビューでレビュー
月下美人AIR TWを抱えて、栃木県の上永野にある管理釣り場、フィッシングリゾート上永野に遊びに行って来ました。
初の管釣りです。
広い管理釣り場で自由にキャストできるくらいの人出でとてもプレイしやすいところでした。初管理釣り場でいろいろと苦労しつつ、一応はキャッチできたのでよしです。
むしろいろいろと投げ込んだのでそっちの経験値・収穫が大きいかな?
また、月下美人AIR TWって管理釣り場で最高なんじゃない??って話です。
なお、写真はありません…夢中で遊ぶとついつい忘れてしまう…。
使用タックル
リール:DAIWA 21月下美人AIR TW
ロッド:ヤマガブランクス Bluecurrent III 69/B
ライン:Barkley Nanofil Colored 0.5号
リーダー:サンヨーナイロン GTR-Trout limited 1.5号
リーダーはリーダーじゃなくてメインライン用です。
管理釣り場での使用感
状況はほぼ無風。1g〜キャストできて、快適そのものですね。
投げたのはスプーン(2g)、クランクベイト(2〜3g)、スピナー(4g)、小型ジグ(1g)、ミノー(2.7〜5g)あたりです。
(スプーンは初管釣りなのと、鱒レンジャーを侮っていたので1g台買わなくて失敗しました。今度は買っていく予定…)
元々20m程度の内側でのプレイなのでどれでも必要な距離は十分でます。
40くらいのサイズなら巻き負けてる感じも全くなし。巻いたら巻いただけゴンゴン巻き上げるパワーもある。
月下美人AIR TWはソルトで…とありますが、もしかして管理釣り場もかなり向いてるのではないでしょうか…?
ただ、今回のタックルだと、ロッドはちょっと長さが不要+固いかな〜という感じでした。もう少し軽くても曲がると0.8gとかのスプーンでも快適に扱えそうです。
Bluecurrent III 53/Bか、もしくはfishmanのBeams blanscsierra5.2ULあたりがよさそうですかね。
エリアトラウト用のロッド欲しくなりましたし、漁港でのアジングなどでも、手首で曲がる、勝手にはじいてくれるロッドが1本あると楽だなと思いました。
アクティブにいじると快適になるブレーキの「いい関係」
アルファスAIR TWとの違いは快適に投げていくなら投げるものにあわせてメカニカルブレーキでの調整が必要なところだと感じました。
どうも月下美人はスプールの立ち上がりがよくて、前半の立ち上がりが早過ぎることの回転過剰(ブレーキ不足)+後半のブレーキに全抜け傾向があるなーと思います。
特に前者はスピニング投げすると顕著にでますね。
家族用に鱒レンジャーNEXT SP50を買っていて、試投でなんと快適なことかとぴゅんぴゅんやったあとに、同じ感覚でやると間違いなくバックラッシュしました。
さておき、てことはもしかしてブレーキ特性はHLCに近いか…?と思い、スティーズA TW HLCで村上氏がメカニカルとマグネットの併用やっていたのをふと思い出し、メカニカルとマグネットブレーキの複合運用という感じでやってみました。
出荷状態はメカニカルに対してスプールの回転がよすぎるのでトラブルが起きる。
ならば、まず、ゼロポジション思想を捨てます。
クラッチを切って手を離してフリーフォール状態にしたときに、自由落下してバックラッシュしてしまう場合はメカニカル緩すぎという事です。それくらいスプールの回転がヤバい。
ちゃんと落下するけど、バックラッシュはしないギリギリかなってところまでメカニカルを締め、最初はブレーキは20で投げます。
問題ないなら少しづつマグネットブレーキを緩めます。
マグネットブレーキを緩めていって、例えば10まで下げたらバックラッシュする場合。まずはメカニカル側をさらにほんの少しだけ締めます。
つまり「安定している範囲でマグネットを抜くためにメカニカルを活用する。安定しなくなったらマグネットを締めるかメカニカルを締める」といった感じで、重さによりゼロポジかなってところより〜60°くらいの範囲でコントロールしつつ、ブレーキを緩めていく感じで安定してました。
軽いリグにも「しっかりとラインを引っ張ってスプールラインにテンションをかけつつ飛んで貰う」感じですね。
個人的にHLCでマグなのにブレーキをしめるとは…!?的な感じで思ってた部分で、月下美人の問題もクリアしてるわけですから、まあなんというかプロはすごいですね。
特に3gを超えてからは、わりときちっとメカニカルをしめ、常時ブレーキで引っ張って貰ったほうが安定して距離をだせますし、篇に力まずに投げられる感じですね。
もちろん。その分、飛距離は犠牲になっていると思いますけれども、トラブルがおきるということは結果ゼロ距離+ロスタイムです。
投げ込めばブレーキは少しづつ緩められますから、それぞれの習熟に併せて自分とメカニカルとマグネットの「いい関係」を探すとよいかと思います。
疲れたり、ちょっと気がそれたりするとキャストが雑になったりするので、個人的には安定させるノウハウを確保できたのが収穫でした。
メカニカルはそのままでサミングすればいいのでは?
もちろんサミングでコントロールすればいけます。最終的な飛距離はそのほうが飛ぶでしょうし、親指コントロールブレーキ(OCブレーキ)は身につけば最高です。
ただ、私には「スプールを見ながら数秒で着水するルアーを見失わない」という技術がないので、できるだけキャスト中は飛んでるものを見たい。
また、できれば細糸のラインには指で触らないほうがいいと思っています。指が荒れてガサガサがちなので、指にもラインにもダメージが入ります。
となると、キャスト中にメカニカルなブレーキを使ってトラブルレスなほうがいいんですね。
なので、リール側でセッティングすることがちょうど良かったと言えます。
月下美人AIR TWはオススメか?
慣れてる人はともかく、まずメカニカルをクラッチを切ってフォールバックラッシュをしないところまでちゃんと締め込んで、そこからメカニカル・マグネットブレーキと向き合うという、「箱だしそのままを許さない」感じ。
ちょっと手を入れて、アングラー側が慣れる必要はあると思います。
ただ、締め込むということはリールの限界を活かせてないわけですから、習熟により緩めるマージンがあるわけです。
これってすごいことですよね。
使っててすごく楽しかったです。道具と向き合う感じ。
もう少ししなやかな、柔らかいロッドが欲しいなとか、いろいろ思うんですよ。使ってて。
もちろん釣りなので釣れたらいいよ、そんなのいらないよって人もいると思います。
そもそもベイトフィネスじゃなくて、鱒レンジャーに2000番のスピニングをつければ、手首キャストでも勝手に曲がってくれるし、勝手にすっとんでいくし、アホみたいに快適にできます。(鱒レンジャーについては別途書く予定ですが、この組み合わせ最高でした。)
でも、ベイトフィネスって、多くは釣りなのに道具と向き合うことを選んだような人が使うヘンタイのものですから、そういうヘンタイには重要なエッセンスだと思うんですね。
そんな人は是非月下美人をつかってください。
また、エリアトラウトの方にはかなりオススメです。
軽いものの投げやすさ、月下美人と名乗りながらPRESSOでもある。
そんなリールが月下美人 AIR TWだと思いました。