DAIWA 22 ジリオンTW HD (7.1/8.6)が2021年12月デビュー!

今月も「ダイワの新製品はまだかのう…」ってしてたら更新されてました。

ヤッパリデタ!ジリオン TW HD!

出ると思ってたんですよー。

ほんとね。買わなくて良かった!新しい物好きの心がグヌヌしちゃうところでした。

さて、HYPERDRIVE DESIGNでかなりよくなったジリオン。そのTW HDとなれば36mmスプールの決定版…!

と、おもったら

なんと34mm/24mmとジリオンSV TWと同じじゃありませんか。品名も1000番。あれれれ。36mmの1500番スプールは…?

そのジリオンとの違いをざっと見た感じだと

21 ジリオンSV TWとの違いはこんなところ

  1. 高強度真鍮をドライブギアに、そして、高強度高耐食銅合金をピニオンギアに採用した新たなHYPERDRIVE DIGIGEAR搭載
  2. G1ジュラルミンMAGーZ BOOSTスプール搭載
  3. 100mmアルミ製ロングハンドル採用(90→100mm)
  4. ボールベアリング(8/1→10/1)
  5. 最大ドラグ6kg(5→6kg)、ドラグ引き出しクリック音(ドラグサウンド)搭載
  6. 重量25g up(175→200g)

といったところでしょうか。

36mmスプールではなくなったものの、HDの名に恥じない変更ですね。

高強度真鍮をドライブギアに、そして、高強度高耐食銅合金をピニオンギアに採用した新たなHYPERDRIVE DIGIGEAR搭載

SV TWからドライブギアとピニオンの素材が変更になっているようです。軽さよりもタフな素材に変更して、よりHDとして相応しいギアに変更になった感じですね。

基本的な骨格はどちらもHYPERDRIVE DESIGNのフルセットですし、スプールも変更なしなので、それ以外の基本構造は基本同じ…だと思います。(共通かどうかは不明です)

G1ジュラルミンMagforce Z BOOST搭載スプールと最大糸巻き量UP

SV boostからMagforce Z BOOSTへ。さらにより深溝の20lb-80mのラインキャパシティとなっています。

M.Z-Bを詰んできたのはちょっと意外で、前は標準は無印Magforceでしたから、そのあたりはTATURA300/400に受け渡ししたか、今後の追加モデルか、既存のSLPWの1000版スプールから…という事かもしれません。

おそらく1000番での互換性もあるでしょうから、SV BOOSTへの換装もできるでしょう。

また、M.Z-Boostはしっかり立ち上がらないとブレーキが起きないという、ある意味での欠点を持っているので、立ち上がりが軽快になる34mmでの運用はもしかしたら向いてるのかもしれないなぁと思ったりもしました。

と考えると、以前34mmが霞んでしまったジリオンという機種をどう活かすかという意味で、34mmスプールの強い互換性を保ちながら、よりヘビーデューティなモデルがTW HD、そこまでのパワフルさを求めないならSV TWという棲み分けになるのかなと思います。

100mmアルミ製ロングハンドル採用(90→100mm)

ロングハンドル+小さめのパワーノブ搭載。ここも「ロングハンドルでゴリゴリパワフルに巻き取る」というコンセプトの違いを明確にしています。

キャタリナTWやHRF SONICSPEEDと同じセッティングですね。また、100ミリパワーハンドルをつけていることからも、そういった棲み分け感を感じます。

ボールベアリングの追加

8/1だったボールベアリングが10/1になってます。展開図を見ていないので具体的にどこかはわかりませんが、2個ということはレベルワインダーあたりでしょうかね…?

個人的にはレベルワインダーのボールベアリングはさほど変わりがない上に水分の侵入位置に近いため錆トラブルが起きやすく、また分解メンテナンスが面倒な位置なので、特にプラスの感想ではないです。

ただし、地味にベアリングがマグシールドベアリングじゃないのもポイントが高いですね。

個人的にはコストアップ要因のわりに恩恵が低いと思いますし、昨今のベアリングチューンの流行を踏まえても、ジリオンには搭載しないでコストダウンするのはよいことだと思います。

ドラグが5kgから6kgへ。ドラグ引き出しクリック音(ドラグサウンド)搭載

ドラグが5kgから6kgへパワーアップ。

さらに月下美人AIR TWと同じ「付加価値チューン」ですねw

好きな人には必須。なくてもこまらない。そんなドラグサウンドもちゃんと付加価値にしてきました。

重量25g増加

25gの増加は主要因としてハンドルとギアの素材変更とベアリング追加でしょうか。もしかするとより強化されている可能性はあります。

重くはなるものの付加価値の高いモデルなので、場所・場合により「どっちも使う」がしやすくなりますね。

そのへんの差はきっと今後レビューで出てくると思います。個人的には買う予定はないのでレビュー期待ですね。

21 ジリオンTW HDの気になる価格は…

希望本体価格 51,700円ですから、実売は4〜4.5万円前後くらいで、スティーズA TW HLCと微妙に競合する価格帯でしょうか。

SV TWとTW HDの価格差は概ね1万円〜1.5万円

アルファスAIR TWと月下美人AIR TWのように、ブレーキ周りの違い、ドラグサウンド、ベアリングと、これまた絶妙な1万円です。

こちらも、なかなか悩ましい攻め方をしてきますねー!

HYPERDRIVE DESIGNのギアのよさは月下美人AIR TWで実感していて、そこだけであればジリオンSV TWでも不満はあまりでないと思います。

SV TWに、いずれ出るであろうスプールを買い足すというのも選択肢としてはアリですし、やはりこちらを買って、近距離/ライト向けにSVスプールを買い足す形かな…という感じもありだと思います。

1000番スプールが使えるかはSLPWの互換表で程なく確認できると思いますので期待ですね。

これでジリオンはSV/HDをベースとして、スプールの購入で無印・SV・SV BOOST・MagZ・MagZ BOOSTと使えるわけですから、ダイワの主力ド本命といっていいかもしれません。

ちなみに他の追加モデルもありました

今回の発表では、他にはスティーズA TW HLCのよりエクストラハイスピードな8.1と、アルファスAIR TWのハイスピード7.1がギア比追加となっていました。

スティーズA TW HLCは個人的にもロングキャスト機なのにXHがなかったのは気になってましたし、アルファスは遠投使用ではないが故の短い距離の巻上げをコントロールしやすいハイスピードギアを選べるようになったのはよい追加ですね。