DAIWA ベイトリール 21 PR100(L)購入
3月のPayPay祭りで予約をやっていたので、DAIWAの2021年の新製品PR100をホイホイと買ってしまいました。
DAIWA PR100
何故買ったかといいますと…
「落とし込み・穴釣り・直下サビキ」のサブリールにリーズナブルなスピンキャストリール(DAIWA Underspin 12(40) 国内未発売のUS版)を超絶ラフに使っていたのですが、スピンキャストは構造上どうしてもスプールがかなりの深溝で、糸グセがひどくなりがち。
そしてその糸癖によって放出時にどうしてもヘッドカバーへの摩擦が起きる。
ある程度仕掛けの重さで引っ張ってくれる釣りや、細糸ならいいのでしょうけども、穴釣りようなスレ前提の太いととなるとどうしてもキツくなります。
とはいえ、その構造と工作精度からして引っかかり傷ができやすい事もあり、PEを巻くのはやや気がのらなくて、やっぱり安いベイトリールを買おうかなと探してました。
今回の「落とし込み・穴釣り・直下サビキ用ベイトリール」の条件ならシルキーな巻き感がどうとか不要な抜き揚げですし、クソ太い道糸に気にするなら2〜30センチそこら細めのラインをつなげばいい。
そしてやる事は、落とすか、ちょいフリップだけ。元々すっぽぬく前提だからドラグも気にしなくていい。
当初はダイワの落とし込み/ワカサギ用のコロネットIIとか、各社類似品。またはシマノのバスライズあたりを考えてました。
キャスト時の性能がどうとかほぼ関係なく、メカニカルをほぼゼロにして、フォールでしっかりブレーキがかかるってバックラッシュがおきないくらいの強さのマグネットブレーキ性能があればいいので、Gotureのこれとかでも良いんじゃないかと思いましたが、個人的にはこのあたりのメーカーにはあまり手を出さないとしてるのでパス。
コロネットIIはレベルワインダーがないワカサギ等で使うリールですが、どのみち15mも巻かない釣りだったらなんの問題も無いでしょうし、問題が起きたら全部切ってまき直すだけ。デザインもかわいいし実は今でも欲しい。
バスライズはベイトリールとしてはエントリーもエントリーなものの、基本的な機能は全部ついてる。ダイワの場合はバスワンと同じグレードはあってもバスライズと同グレードはなかったのです。
ただ、バスライズの難点は右巻きしかないこと。落として巻く…落として巻く…の繰り返しになる穴釣りでは、右巻きの持ち替えはテンポ悪すぎて微妙…と思ってました。
しかし、そのグレードに飛び込んできたのがPR100。まあ色々と何もついていませんが、左巻きがちゃんとある。
じゃあこれだ!という事でホイホイ購入しました。
PR100(L)が到着!
3月末に予約購入して届いたのは1ヶ月後。
無駄なスリットもないし、実に質実剛健なデザインできらいじゃないですが、質感は完璧にプラスティッキーですねw
まあでも、元の値段を考えるとメルカリで売るにも減価+各種費用で割れるくらいの価格帯ですし、気兼ねなく使える感じでこれはこれでよいですね。
スプールとブレーキは…
スプールとマグネットブレーキ。スプールは綺麗なもんですね。バリがあったりしないですし、ちゃんとしてます。アルファスAir TWのスプールを持った後だとずっしり感ありますが、あれが軽すぎるだけですからね。むしろ太いPEをガッツリ巻いてもいけそうな堅牢さすら感じます。
マグネットブレーキの磁石は5個。
必要なところにベアリングは入ってますし、まさに必要十分でしょう。
そして使ってみたらどうなの?
アシストフック作成用に買ってたヤマトヨテグスのレジンシェラーの4号を30回転ほど巻いて、ガイドが通る極小のスイベルをユニノットでつないでみました。
4号で表示45lb。結束強度が50%まで落ちようとも表示上20lbは確保してるわけですからね。穴釣りみたいな遊びならスイベルの先に10センチ〜20センチくらいリーダー代わりのナイロンラインでもつないで使えばいいかな。用途は限られてますし、ナイロンやフロロのように糸癖がつくよりはずっとマシ、というやつです。
巻いてからブレーキ調整がてら、4号ブラクリでフォールテストを繰り返しました。
メカニカルはゼロよりもほんの少しだけ締め込み。そこからマグネットブレーキmax設定でサミングなしのフォール。
メカニカルをゼロにすると、スプールはおさえておいたほうがいいものの、落ちていく感じは悪くないですね。
巻き感は「値段なり」ですね。レベルワインダーの動きはスムーズですし、ジョリジョリゴリゴリした感じはありますがガタガタしてる感じはなく、各所馴染むと少し消えるかな?って感じのかみ合わせの音のように思いました。
ドラグはノンクリックでただただスルスル回ります。まあ「なり」ですw 引っ張った感じではちゃんと効いてるので問題ないでしょう。
ラインにPEにシュ、ボナンザを全体にコーティングして終了です。買ったらとりあえずボナンザコーティング。汚れもつきにくくなりますし、使ったあとのメンテも楽になりますからね。
PR100はオススメできるか?
キャスティング性能は正直TWSがついてる20タトゥーラSV TWやSHIMANOのSLX DC、ベイトフィネス的なキャストをしたいのであれば21年のSLX BFSまで予算を引き上げたほうがよいかなーと思います。
しかし、穴釣りやサビキ釣りなんかではスピニングリールよりもベイトリールのほうが圧倒的に取り回しが楽だなって感じる場面が多いのです。
特に穴釣りなんてテンポ悪すぎてスピニングリールでやる気が全く起きません。
そして、その目的ならリールから一番近いガイドの高さがないタイプのロッドであれば、スピニング用のロッドをつかってもさほど問題はありません。
スピニングロッドをベイトリールで使う?wwww みたいな反応もネットでは多いようです。
しかし、トリガーがないロッドでシングルハンドでキャストするような釣りはいつすっぽ抜けるか不安で全くおすすめしませんが、別に本気で投げるわけでもなければ左手を添えておけばよいだけですし、ロッドの曲がりとガイドの関係が重要になるような大物相手にするわけでもない釣りで何リール使っても、これといって問題はないです。
PROXのマイクロソルトSEやアルファタックルのポケビッツみたいな変態パックロッドと一緒にぶっ込んでおくのも楽しいですよね。サブリール/サブタックルとして入れて置くと結構活躍の場があるんじゃない?と思います。
それはさておき。買い?見逃し?
繰り返しますが、ジグやミノーをキャスティングするためのメインのベイトリールとして買うなら、もっと上のグレードがいいと思います。
レビューを見ると「最初のベイトリールに!」とかありますが、最初のベイトリール買うなら、私がオススメするのは2021年春の時点なら間違いなくTWSがついてる20タトゥーラSV TWかSHIMANOのSLX DCです。
次点でAbu Garciaのロキサーニか、Revoの型落ちといったところ。だいたい15000〜20000円のものです。
なぜなら、ベイトリールはバックラッシュという致命的なトラブルが容易に起きます。
バックラッシュさせないキャストは使い手の技術ですが、当然最初のベイトリールでそんなものはありません。技術をカバーしてくれるのがリールが持つ様々な機構です。
それを機能としてもっているベイトリールはタトゥーラやSLX DCが下限、といっていいかと思います。
(無論、それらでもブレーキを緩める、投げ方を失敗するなど、気を抜けば簡単にバックラッシュはしますが…)
PR100は一通りの機能はついていますが、それらに比べると今の機構としては貧弱そのもの。キャスティングゲームをするのであれば、よりトラブルに見舞われながらの慣れが必要です。
だからこそ、初心者のキャスティングゲーム用としてのPR100の購入はオススメしません。
しかし!
「落とし込み・穴釣り・サビキ用」として買うなら最高のリールじゃないかなって思います。
それはベイトリールがもつ、クラッチオフでフォールし、そっと指でスプールを押さえれば速度調節もできる。ハンドルを回せば直ぐに巻き上げられるという、挙動と機能の一致によるところが大きいと思います。
そして、PR100は左巻きモデルがある。
右手でロッドを持ったままクラッチを切ってフォールさせ、左手でハンドルを回す。そのまま次のところで右手でクラッチを切る。
こういう「持ち替え動作が不要」という点は凄く大きい。スピニングリールとは全体の操作の快適性が全く違います。
だからこそ、目的を絞ったサブリールとしてオススメしたい。コストパフォーマンスにも優れたリールだと思います。
緊急事態宣言も出て釣りにも行けない感じですが、速く釣りに行きたいですね〜。そろそろ小魚も元気になってきたようですし!