2023フィッシングショー ダイワ・シマノ新製品発表 雑感

発表来ましたねー。ということで雑感です。

ダイワ

IM Z LIMITBREAKER TW HD-Cきちゃったね

初のダイワの正直コンセプトでもう少し先だったかなーと思ってたんですが出ましたね。情報もきっかり10時から出す念の入れよう。

Bluetoothとの連動も含めて、新しい時代だなぁと思います。

TWS+DCだし、DCと違ってマグネットがスプールにないことによる相対軽量なスプールとか、ベースの魅力は高いんです。

ただ、どうしてこうしちゃったという点がこれ…

ちょっと見えにくいんですが、IMZの操作ボタンです。

突然のポッチ

防水構造としてコレが最適だったというのは理解できるんですが、ハッキリ言いましょう。全部のデザインを台無しにしてしまってます。デザイナー泣いただろうナァ…コレ。

せめて矢尻型のスイッチでキャラクターラインと沿わせれば良かったのになって思うんですけどね。

買う気満々で見てたんですが、見回しててこれにきづいたらンーム。

価格は高くてもデザインとイノベーティブなところで楽しめるかなーと思ってたらこれ。これじゃ楽しめないんですよねぇ…。あのボタンのデザイン、UI/UXについては本当に厳しい。

10万超えるならデザインでもっと突き詰めて、拘って欲しかったなー。次回にはこの点に期待します。

1ボタンデザインのダメなところ

この1ボタンというのはデザイン上唐突感がありすぎるだけでなく、UIとしても微妙なんですよね。

まず、今のブレーキから進むのか戻るのか、本来その機能には最低でも2ボタンいるはずなんですね。押したときに片方向移動の場合、逆方向に一ノッチブレーキを変えたい時に往復しないといけないわけです。

また、ブレーキモードにも1ボタンの弊害があって、長押しという操作はわりと誤操作しやすいんです。モード変更も片側ループですから、失敗したらループを回さないといけないんです。

アンタレスDCの「モードつまみ」「max-minつまみ」方式が優れてるのは物理的にわかりやすいという点ですね。

※追記:クラッチを切っている状態で動きが逆順になるみたいな動作があるみたいですね。

状態を表すステータスライトはわかりにくい

リールの状態を示すのが「側面についているライト」なのですが、これがまたUI/UXとしては微妙なところで…。

モード変更についても同様で「色が意味を表していないので、色とモードの関係を覚えてないといけない」んですが、文字とモードに比べると関係性が薄く、イチイチ脳みそのリソースを占拠してしまいます。

また、ブレーキの強さも同じように数値ではなく光のバーの長さなのですが、上限、加減を表すものがないので「イチイチ長さを気にしないといけない」わけです。

バーが長い短いにしても「今全体のうちどんくらいだっけ?」みたいな感じになり、「どういう状態にあるのか、数量的にわかりにくいため再現性が悪い」表示というのはUIとしてはあまり良い出来ではないです。

その他にもちらほら気になるところはあって…

ソフトウェアのUIにも気になる点はあって、なんで糸巻き量の入力が「パーセント」なの?というところ。

50%か90%か100%くらいしかわからないじゃないですか…メートル入力して糸の放出量みるなら「メートル」入力もできたほうがいいんじゃないですか。もちろんそれにも誤差は出ますけども。

パーセント入力させるなら目安マーカーを10%事、左右に割り振って(90右/80左/70右/60左みたいな)マーキングするとかでもよかったはず。

デジタルコントロールだっておそらく最初はいうてもグダグダでしょう。ただソフトウェアは改善できるのでその点は改善を期待ですね。

といっても、それ以外は良いところもいっぱいあります。

IMZのこれはいい!「Bluetoothで楽しめる」

デバッグモードみたいな感じですがw、これは楽しみが拡がりますね。スマートフォンの機能と組み合わせれば「いつ」「どのセッティングで」「どのくらい投げたときに」「どんな魚をかけたか」までいけます。

また、Bluetooth対応ボガグリップみたいなのが出れば、重さまで自動的に記録できますね。

IMZは「楽しい」を拡張したといっていいと思います。

IMZのこれはいい!「新しいブレーキの考え方」

機構は今のところ公表されていませんが、カメラのAFで使うようなソニックモーターを使って、外側のリング位置を動的にマネジメントしてるのかな、と想像しております。

回転数はDCと違いスプール側に磁石がなく、発生する電気から逆算するみたいな方向ではむずかしいと思うので、スプールの側面の印刷を光学的に解析してる方向かな…。

どうあれ、糸放出を算出できてるわけですから、回転数自体は取ってます。しかもかなりキッチリ。それに合わせてブレーキリング側を動かす。もしUSMと同じ機構であれば、AFで使えるレベルですから速度・精度ともに十分で、可動範囲内、リアルタイムでほぼ無段階に調整できますね。

IMZのこれはいい!「スプールにマグネットがついていない」

DCと違うところとして「スプールにマグネットがついていない」事ですね。ということは、単純にスプールを単純にできます。

インダクトローターの機構は素晴らしいと思いますが、一方でバランスのことを考えるとどうしても機構が増えてしまいます。結果、コストがかかったり、重量が増えたり、組み付け精度の影響がでたりすると思います。

しかし、それがなくなることで回転するスプールそのものは単純化できます。

ブランキングスプールやシャロースプール,スーパーディープスプールなど、どのような組み合わせもできますし、それについての最適な制御もブレーキセッティングはソフトウェア制御なので、純正スプールならば問題なし。

もし、ユーザによるフリーカスタマイズモードが実装されればそれ以外でもできるようになります。

モードとスプールで最適なブレーキセッティングができますね。これはDCで純正セッティングではなかなか実現できないものになります。

IMZのこれはいい!「サイドプレートに機能をまとめた」

上と被るところですが、サイドプレートに機能がまとまっている事でメンテナンス性も比較的確保される形になったと思います。

シマノのDCの欠点はDCユニットがビス留めされることですね。意味があるのでコレがダメというわけじゃないのですが、現場でのスプール交換はあのちっさなビスを無くすリスクがあります。(※私はツールボックスに予備のビスを2本入れてます)

デザイン的にはサムレストにもモード識別用の電飾をつけたかっただろうな、とは思いますがw

サイドプレートだけに機能をまとめたということはリール機能をそのままに「デジタル機能の脱着」ができるということですよね。

最初からこの先の多機種展開を視野に開発をしているんだなーというのを感じます。

IMZのこれはいい「ソフトウェアで変更がきく」

ブレーキ×スプールもそうですし、やろうと思えば自動車のエンジンのように、ブレーキ曲線の調整もできるんじゃないかな?と思うわけです。

たとえば、これはいずれ機能公開されていくのだろうなと思うんですが、そうなってくると「誰誰さんのブレーキセッティング」みたいな形で、リールそのものを繋がる×楽しむできますよね。

IMZのこの先に期待!

デジタルデバイスとしてのリール、絶対に今の時代とあってますし、楽しさを拡げてくれるはずです。

自転車のサイクルコントローラーやモニタリングが拡げたように、ポータブル魚探×釣りで拡がりつつあるように、リールが機能を持つことは絶対に楽しさを拡張します。

この流れ、本当にいいな、って思います。

SS AIR TW

個人的はちょっと驚き玉。ブレーキダイヤルが違うので、Steez CTのボディに28mmスプールかな?

Steezボディでのソルト対応のフラッグシップと考えるとまあまあわかるんですが、28mmスプールのラインナップが既にSteez、アルファス、月下美人、シルバークリークとある中、こんなに広げてどうするんだろう…? という素朴な疑問は浮かびます。

もちろん軽いほどスプールとブレーキの味付けによる「個性」は出ますが、素直にSteez AIRの2世代目でもよかったのでは…ないかな…みたいな。

(追記)公式サイトが消滅した模様w 画像にダミー画像ってのも含まれてたのでミスですかね

(追記)正式に発表されましたね〜

シマノ

23アンタレスDCMD

予想の範囲からは全く飛び越えることのない安定感の着地でした。安心感ある。

この価格帯ならドラグクリッカーはつけて良かったんじゃねいの…?とは思いましたが。

一応購入の予算は元々つけてあるので最有力候補ではありますが、ショーをみながら考えていると…果たしているのか?みたいな気持ちはちょっとあります。

23カルカッタコンクエストMD 300/400

これ完全に驚き玉ですね。個人的に今回のシマノのリールでは一番やられたーって感じ。

コンパクトボディでSVS(MD tune)に補助マグネットブレーキつき。ブレーキブロック2つ分?くらいを外部から簡単に補正できるというのはかなり強いなーと思いました。

そしてなんとレベルワインダー連動までついてる。これ画期的で、ビッグベイトとかもそうですが、400番は両軸遠投カゴ師にもかなり売れるんじゃないかと思います。

ビッグベイターにまさに買いって感じ。さらにロングハンドルもお値段同じなので、ロングハンドル派の人はもはやその時点で値引かれてるも同然。

いやあ、これは売れるでしょうねー。というか欲しい。欲しいけどTatula 300も糸抜けはいいんであんまり不満がないのよね。

23カルカッタコンクエストBFS

いいですね。小さくて軽くなって剛性感はたっぷり。まさに丸形フィネスの決定版といった感じ。

SS AIR TWとの2023SSフィネス対決、個人的な比較では、こちらが好みですね。

ただ、自分が買うか…というと、月下美人と完全に役割がぶつかる上、他にも欲しいものがあるのでわりとロマン枠なんですよね…。

他にも色々ありましたが、新製品発表はやっぱ楽しい。

ロッドでキリッと目についたのはLUXXEの寧音、Packstyleが結構いいなって感じですかね。

寧音はそぎ落とし系のロッドでさらにスクリューガイド搭載。一番短いモデルがライトソルトや管釣りにバツっとはまりそうです。

また、PackstyleはA、Bというモデル展開、サイズがいわゆるA4、B4サイズに納まると言うことで、これはライトゲーム用パックロッドのベストチョイスになりますね。欲しい。

ダイワのファントムリベラリストも良い感じ。基本マルチパーパスロッド系のほうが好きなんですよね。

あ、Fishmanのロッドは別格です。ただ2023モデルがLimitedだけなので惜しい。

第一精工の高速ラインリサイクラー周辺拡張もいいですね。ボビン巻き替えくんはSiCガイド2個を使っての同様の巻き替え構造を考えてたのでやられたーって感じです。