L.S.D. designs ヒップバッグチューンドモンスター
オカッパリランガン用の装備を悩んでて悩んでて、えいやっとしたので紹介。
LSDの「ヒップバッグチューンドモンスター」です。
おそらく釣り用のヒップバッグタイプとしては最大容量になるかなーと思います。
ビッグベイト用の3020NDDMが2つ(できれば収納2つ+空き1つの3つ)入ってまだ容量があること。というのが一つの選考理由で、メーカーさんに容量感を連絡したところ、なんといくつかの製品での実際に入れたときの写真をいただけまして、LSDさんのバッグのどれかを買うぞ!!という構えをしてたのですが、どれにするか絞りきれなかったのでなかなか手が出せず。
さらにゲンブツは近所のスポーツオーソリティにあったので、それをじろじろして概ね心はきまっていたものの、本当にこの容量はいるのか…という迷いはありました。
そして、先日リュックを抱えていったときに「あ、これはデカイ容量で一つ一択だ」と思い、一番軽量なコーデュラモデルではなかったので、ネットで購入となりました。
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ヒップバッグチューンドモンスターのよいところ
なんといってもクソ大容量
メインポケットに3020NDDM(MEIHOの1200番のボックス)×3は入りますがやや苦しい。入らないことはないかな、くらい。また、3つでも手前2奥1の縦積みはギリギリの主気室のサイズ的に厳しいので、1つは横積です。
何故こんなに数を持ちたいかというと…
洗ったルアーと使ったルアーを混ぜたくないというのが一番の理由なんですよね。
錆のもとは概ねこの使ったルアーの混載です。洗ったルアーをまた洗うことになりますし、めんどくさいからと放置すると使ってないのに錆びます。最悪ですよね…。
その結果、ビッグベイト以下なら3020NDDMが2箱でおさまるのですが、どうしても大型になるビッグベイトとクローラーを一緒に持っていったりすると、同サイズの3箱、収納2箱+使用済1箱がほしくなるところで…。
3020NDDMを入れてももうすこしだけ余裕があって、そのままどの箱も抜き出せると理想ではあるのですが、そのあたりは致し方なしですかね。
脱線:ルアー入れたりするケース
概ねMEIHOの方が多いかなあとおもうのですが、それ以外にもあります。()内は内寸
■MEIHO
VS-3020は「255×190(246×166)」
VS-3010が「205×145(194×122)」
厚みは(NDD)60(55)、(ND)40(35)、(NS)28(23)
■リングスター スーパークラブミニ
R-240「234×168×62」
(内寸表記なし。ただしおおよそ他と同様に5〜10mm前後内側くらいだと思います)
■アステージ パーツストッカー
PS-230F(深型)「227×165×53(210×138×42)」
PS-230A(浅型)「227×165×33(210×138×28)」
PS-230HF(深型ハーフ)「227×128×53(210×102×42)」
PS-230HA(浅型ハーフ)「227×128×33(210×102×28)」
あたりを使ってます。一番多いのはアステージのパーツストッカーだったりしますけども。こちら仕切りが割と細かくかえられるので便利なんですよね。
これらのケースには一長一短があって…
MEIHOはシステム収納が幅広く、一般的な釣具向けギアのサイズ感として採用されている点、そして蓋のバックルが1つでかつ大きいというメリットがあります。ただし、微妙なサイズ感がない。ビッグベイトを考えるとNDDがよく、NDでは足りないという選択の悩ましさです。また、仕切りの自由度は微妙で長辺を割ってしまうので、フリーボックスが一番使いやすいです。
リングスターは深さがあって3020と3010の中間サイズにあって微妙に「いいかんじ」のサイズなのですが、バックルが2箇所のためちょっと手間がかかります。また仕切りはこちらも飾りです。別のシリーズに細かく仕切れるパーツケースもあるのですが、深さがないのとカテゴリ的に別なので今回は除外してます。
アステージは仕切り板の細かな組み合わせがあり、30×30サイズで区切れるというメリットがかなり大きいです。ルアーの小分け大好きな人にはお勧め。ただし、ビッグベイトを扱いたいときに「42mm」という内寸が微妙に物足りなさを感じます。ビッグベイトだとあと10mmほしい…。
どのケースを選ぶとよさそうか
さて、静止状態で入れた感じでは 240×180×55あたりのサイズ感が取り出しを含めた4boxシンデレラフィットの感じです。つまり、高さ240×幅360×奥行110 あたりが運用スマートフィットといった感じです。
ただ、シンデレラフィットしてるとバッグがつっぱるので「装着感」は下がります。横幅の大きいバッグの宿命ではありますので、キッチリ詰めるほどヒップバッグから「ショルダーバッグに暴れないための腰サポートのついたバッグ」という運用になるかと思います。
×3020NDDM×4
奥行き/幅方向どちらもオーバーしており不可です。
△3020NDDM×2+3010NDDM×2
ちょっと苦しい。箱の左右に微妙な隙間ができますがまあそこにアステージのPS-230HAを小物入れとして一つ入れるのは手かなーと思います。ジッパーに負荷が掛かるので余りオススメはしないかな…
×3020ND×4
奥行きはおさまるので可能ですがちょっと幅方向が厳しいかな(持ってないんで検証できず、ただ、他の荷物を積めすぎると取り出せないかも)
○3010NDDM×4
しっかり入りますが、幅方向でやや微妙な隙間ができ、奥行は若干足りないオーバーフィット。ただし、鞄の変形で納まる範囲ですから悪くはないです。小型のプラグやジグなどの場合は3010NDDMではなく、NDDM+ND(100)、ND+ND+ND(120)、ND+ND+NS(108)など他の厚み組み合わせると使い勝手がいいかなと思います。
◎R-240×4
一番綺麗に納まります。奥行き側は少々オーバーしますが、幅があるので鞄的には変形でカバーされる範囲です。×3で他のモノを入れるという運用も可。ほぼほぼシステム収納。ただしMEIHOのタックルボックスとのシステム収納が…。
小型のプラグを分けて収納するのであれば、アステージのパーツストッカーは他より浅く、また仕切り板の設定が細かい分、取り出し安い範囲で納まるので悪くないかなと思います。ただし、ビッグベイトには深さがやや心許なく、こちらもMEIHOシステム収納との相性なしです。
また、ぴっちりなのでバッグ全体のフィッティングは悪化します。
◎PS-230F×4
こちらも綺麗に納まります。奥行き方面まで含めてのシンデレラフィット。ただしビッグベイトをいれるとなると微妙な深さ不足が「思ったより入らない」と感じます。スリムなミノーとかだったら長くても全然大丈夫です。種類毎に分けた薄型のPS-230Aなら3枚×2列入りますので、2枚+使ったもの1枚で容量の半分というスリム&スッキリ運用が可能で、上のメッシュポケットも使えます。
また、こちらもわりとぴっちりなのでバッグ全体のフィッティングは悪化します。
主気室のその他の収納
主気室の蓋の裏にはジッパーつきのメッシュポケット、背面に当たる部分にもワームなどを入れておけるスペースがあります。
フロントポケット(大)
フロントポケットの大きい収納は3010NDDM(厚み60mm)が完璧ジャストで入ります。
ただ、入るし取り出せるのですが、ジップの関係でややスっと取り出すには幅が足りず、また主気室がパンパンだと押されてしまうので利便性は下がる印象です。
こちらは3010NS×2(厚み56mm)か3010ND(厚み40mm)が出し入れにもちょうどよさそうです。
また、全出のPS-230HF(深型)も入ります。若干高さがギリギリでジッパーを閉めるときに少しもたつきますが、幅が狭いので抜けはわるくないです。
フロントポケット(小)
スリムなポーチが1箇所。こちらは500mlペットボトルが綺麗に1本入ります。深めなのでスリム系のケースなどに入れた方が使い勝手はよさそうですが、こちらは手袋やウェットティッシュ、予備のドリンクなどを入れておくとよさそうです。
その他収納
サイドにスマホやフックケース、ウェットティッシュなどの小物ポーチになりそうなサイズが1箇所。こちらにはMOLLEっぽいベルトがついているのでアクセサリを接続できます。
他にメインのロッドホルダー、ドリンクホルダー兼用大型ロッドホルダー(底が開きます)、ベルトの付け根にプライヤーホルダーが2箇所。その隣にループを通してカラビナやプライヤーホルダーなどアクセサリを接続できそうなところが各1箇所。基本的なものは揃っている感じです。
追加するとしたら…フィッシュグリップホルダーをつけるくらいですね。
思いの外軽い。
コーデュラモデルはショルダーベルトを除く本体重量が1キロを切っているので軽いですね。
もちろん中にみっちり詰めていくと全体は重くなりますが、ショルダーとウェストの併用でかなりイケるんじゃないかなぁと見てます。
ヒップバッグチューンドモンスターの気になるところ
L.S.D. designsさんに伝わるといいなぁと思いながら。
メイン気室があと少しづつ大きければ…
メイン気室が3020NDDM×3が入って取り出せるサイズにしてほしいなと思いました。必ずしも4つ入れたいわけじゃないのですが、このサイズ感だと3020NDDMを縦2列に入れて残りを全部開けるという扱い方がしやすくなります。もちろん横2列で薄くでも。入る前提なら入らない使い方もできる、ということですね。
何故3020NDDMに拘るかというと、これ、理由としては割とハッキリしていて、…
1つめは、MEIHOさんのボックスはは蓋を閉める機構が1つなんですね。他社のパーツケースは2つ。つまりしまうとき手数が増えちゃうんですよね。それに留め具が小さいところのストレスもある。つまりは出来がいいんです。
もう一つはMEIHOの他のシステムとシステム収納になっていいなぁ、というところ。つまりウエストポーチにいれるものとしまっておくモノでケースが変える必要がない、他社の商品もコレを基準としているケースがよくあるというメリットです。これとタックルボックスをもっていって、タックルボックスから使うものを入れ替え戦だけで実現できる。ということです。
今の構造だと縫製の関係で深さが20mm程度足りていないので3020が縦積みでは綺麗にはいらないんですね。ここはちょっと勿体ない。どうしてもちょっと段差になるし、蓋にケースが当たってる状態。
なので、理想を考えると…
- 奥行きは3010の奥行き(145mm)がぴったりで縦積み可(現在入りますが基本寸で考えると10mm足りてない感じ)
- 深さは3020の幅(255mm)が縦積みしてなお上のメッシュにモノが入る
- 幅は3020の奥行き(190mm)縦積み2つ
- カドの引っかかりなく取り出せる上蓋構造。
マストは3番かな、あと、とりだしたあとのボックスをおいて安定するという意味で、1はもう少しあったほうが利便性は高いなと思いました。
こんな感じだったらおそらく泣きながら買い替えますw
主気室の仕切りの増設ができたらよかった
どうしても大きい故に荷物がばたつきがちなので、カメラバッグのような仕切りができたらよかったかなーと思います。
それこそ今後コの字型の板の内側にマジックテープがあって、仕切り板で仕切れるオーガナイザー(ディバイダー)が出たら買いますw
Dカンか、カラビナの取り付けループがあるとよかった
なんだかんだでツールは落下防止にDカンにカラビナ+コードで固定することが多いのですが、欲しいところにDカンやアクセサリループがもう少しほしいな…という印象は受けました。
ここについてはコストとかのバランス、ウェストのベルトは収納できる構造の選択の結果だろうなと思うのですが、やはり釣りしている以上、ツールの落下を防ぐ必要はあるわけで、結局別途カラビナを通すことになり…と、もうすこしあってほしかったかなーと思うところです。
ドリンクホルダー兼大型ロッドホルダーの底蓋にロッドを通す隙間が欲しかった
もう完全に美的な話です。
底蓋、形としては円に塞がっていると静止状態では美しいのですが、ロッドを通すときにそのままだと蓋が歪んじゃう、開くとダラっとした感じになるのがちょっともったいないなという感じ。30mmくらいまではそのまま、それ以上の太さの場合は開いて使う設計で、最悪ペットボトルが落ちなければいい幅で隙間があればな…と。
ただ、むしろ個人的にはこちら側のドリンクホルダーはオミット、MOLLEにして「何を取り付けるか」はユーザにお任せでもよかったかなぁと思うところもあります。ロングロッドホルダー標準装備とかでもよかった。
オープンタイプのドリンクホルダーはドリンクを落とす事が結構ある粗忽者なので、個人的にはドリンクホルダーってあまり使わないのですよね…
ウェストベルトのフィッティング・サポートが弱いのと、ベルト長すぎ
これはもうコンセプトの問題で完全に好みですが、腰当てが収納仕様でペラい。ただ、幅が広いのでサポートつけてもフィットしないのでそうなってるんだろうなと。
また、中身により突っ張りが発生するため、そちらにあわせるとその突っ張った荷物がなくなったときにウェストのベルトの長さ調整が必要になります。(例えば小さめのタモの柄/タモ枠(カバー)を入れていて、それを取り出すと鞄が「馴染む」ようになるので、ウエストのベルトがだぶつきます。クイック系のバックルは事故で緩む(肩なしで緩んだ場合落ちる)ので採用したくない理由もわかりますが調整がちょっと面倒…。
あと、ベルトそのものが長すぎですね。ここはもう少し短くして、より長い物を求める人向けに同型バックルのついたエクステンションのほうがスッキリするかと思います。
ベルトはSK-11の現場用のサポートベルトを通してサポート力を上げるか悩むところです。
大型ヒップバッグを求めるならわりと一択!
と、いろいろ書きましたが、ほとんど自分の実用的な所の話で。ホント、よくできてます。
なにより基本的な縫製がよいんですよね。
前にも記事に書いたんですが、正直、釣り業界のアパレルって商品の「アオリ」は凄いんですが、製造については結構雑で、クオリティコントロールのレベルがやや低いです。
裁縫が微妙だったり、デザイン性はあるけど素材耐久性が悪いとか…。利益率が低いので稼ぎたい商材はコストを抑えて稼ぎたいという気持ちはわかるのですが。
アパレルで買ってこれは大丈夫と思ったのはダイワ、シマノ、マズメ、アブガルシアかな、他にいくつかの釣具ブランドのを買いましたが、これはちょっと…みたいなのもありました。
鞄系の小物ならそこまで気にしなくていいかなと思いますが、鞄そのものだったり、後は身につけるモノですね。手袋とか、ウェア。そのあたりの、特に耐久性なんかは使ってみないとわからない。
そんな中、L.S.D designsさんの商品は縫製がしっかりしていて超好感がもてます。動画なんかを見てても力の入れ方が違うんですよね。鞄そのものへの愛を感じる。
そんなわけで、本商品も使い倒す気満々ですが、メーカーさんとしても今後も期待したいなーと思ったりしてます。
装着によさそうなアクセサリ:フィッシュグリップホルダー
最後に、標準のアクセサリーになくて、必要そうなもの…と見ると、フィッシュグリップホルダーとプライヤー/フックリリーサーホルダーあたりの追加が欲しいかなという感じですね。
どうしてもぶらぶらしちゃいますから、これをしまうところは欲しいなーと思いました。プライヤーホルダーは正直好きなのをかえという感じなので紹介しませんが、フィッシュグリップホルダーで気になった商品は以下の3つ。
DRESS ユニバーサルホルダー(※コレ買いました)
シンプルな剥き出しタイプ。コストも安めで、綺麗にまとまってるのは専用品が多い中、広いタイプのフィッシュグリップでも装着できる汎用性がいいですね。
どれにするかちょっと悩んだのですがコレをポチりました。
構造がシンプルで、天地どちらでもセットできますし、ウェストベルトにつけても邪魔になりにくく、ショルダーベルトでも使えます。MOLLE拡張したいときにサイドを残しておける、というのが一番大きな理由ですね。
パズデザイン リップグリップホルダー
リップで固定してベルトでホールドするタイプですが、こちらはくわえる部分がカラビナタイプの金具になっているので押しつけるだけで入ります(入らないのもあるようですが)
デザイン上その部分にカバーがついていてスッキリするのですが、一方、その部分のマチが狭いのが惜しいかな…。デザインとしてはまとまっていて良いです。
リトルプレゼンツ ユーティリティボトルケース
ベルトもしくはサイドポーチのMOLLE固定タイプ。固定強度やサイズから考えるとサイドポーチのところが落ち着きますね。
メインとしてはボトルホルダーですが、ロッドホルダーベルトとフィッシュグリップホルダー機能もついています。ボトルホルダーはダブルになってしまいますが、標準の反対側にロッドホルダーも増える、右側にツールを固められる点もよいと思います。