Fishing × Fediverseという話

Twitterが大荒れのなか、Fediverseシフトを個人的に進めながら、釣り業界向けのFediverseがアイディアが浮かんだのでpostしておきます。

Fediverseとは

Fediverseは「「連合(federation)」と「世界(universe)」のかばん語)は、SNS・ミニブログ・ブログ等を含むWebサイトの公開やファイルホスティングを行う、独立性を保ったまま相互接続されたサーバー群のことを指す。」と検索すると説明がでてきます。

今回の話はその中のmastodon型のSNS、つまりTwitterタイプのショートメッセージングSNSを用いた話です。

仕組みは、大ざっぱにいうと「インスタンス」と呼ばれる一つのサーバにユーザが集まり、そのサーバ同志がさらに繋がっていくという仕組みです。(そのサーバ間の共通の通信手段、フォーマットとなるプロトコルがActivityPUBと呼ばれています)

Twitterとの違いは「一つのサーバシステムの下に全てがあるわけじゃない」ということです。これはようは「中央集権」であるということですが、Fediverseは非中央集権型システムで、最低単位のそれぞれのサーバが連動してより大きなサーバ群(コミュニティ)として形成されます。

ユーザは一つのインスタンスに所属しますが、複数のインスタンス、もしくは、自分の所属していない別のインスタンスのユーザをフォローすることができるため、まるで一つの大きな群れのようにふるまうこともできます。

Fishing×Fediverseの相性のよさ

Fediverseの「相性」というは、一つは各サーバにローカルタイムラインを持つこと。

ローカルタイムラインというのはそのインスタンスの中だけの発言を表示する機能です。

これにより、例えばシーバスならseabass.fishinverse.xxxみたいな形で、サブドメインとしてその人の釣りのスタイルに合わせたベースとなるインスタンスを選ぶことができ、その結果その属性のローカルタイムラインが構築されます。

また、例えばblueblue.fishinverse.xxxみたいな形で、メーカーのファンインスタンスを作っても良いでしょう。もちろん、どちらかに所属してもいいし、両方のインスタンスにアカウントを作ってもいい。

ただし、話題はローカルサーバにできるだけあわせてください。という運用ですね。

例えばそれは…タナゴ鯖でオープンにカジキマグロの熱い論争をするな、みたいなトコです。

もちろん、全てのサーバは連合を組んでいるので、連合タイムラインを見ることで、全体を俯瞰してみることなどもできます。

また、逆にローカルタイムラインを廃止して全てハッシュタグで行う、という運用もあります。

この場合、ハッシュタグなしの発言を見るにはフォロー、もしくは連合タイムライン、アカウントの発言一覧をみるなど、ワンクッションおかれることになります。

属性インスタンスにするメリット

メーカーインスタンスは協賛型として設置、メーカーが参画することで、メーカーとユーザがより近しいものに感じますし、そのメーカーや釣種で別れたインスタンスは「ステッカー」のような働きをしてくれることでしょう。

釣種、魚種やメーカーでインスタンスを区切ることで、ユーザも、メーカーも、比較的効率良く情報を集めることができます。

また、適度な長文が書けることによりSNSとBlogの間のような存在とすることもでき、同時にBlog機能を搭載すれば、TLに書き切れない釣行記などはそちらで書いて、それがTLに流れてくる。このような動作も可能です。(vivaldiというサービスがそれに近い動きですね)

個人でこういったインスタンスを運用する難しさ

そこまでアイディアがあるならやればいいじゃん!

みたいな気持ちにはなったのですが、ここで問題になってくるのが規模とトラブルの問題になります。

規模が増えるとトラブルが増える、というのはSNSに限らず、人が集まるところの定番といえます。

誹謗中傷、違法行為など根本的な問題もさることながら、釣り界隈は「ローカルルール」「マイルール」が強いなと感じるところです。(※同人界隈でも感じるので特別多いというわけではないです)

例えば「釣果写真に背景を写すな」とか「釣った場所を晒すな」みたいなところが主だったところですが、さらにいくと、その場所が侵入禁止の場所であったりする可能性も否定できないわけです。

さらに釣りを超えた話の中で、差別、犯罪、ハラスメントなど、色々な問題はでてきます。正直、釣り界隈のSNSで女性に対する性的ハラスメントに近い言動を見ることもあります。

そのトラブルについて、管理者としてどこまでやれるか、そこまで背負えるのかみたいなのを考えると、個人ではちょっと厳しいなぁ…というが結論でした。

また、mastodonには個人のモデレーターもたくさんいますが、単純に金銭的な部分で厳しめだなって思うところもありますね。

Fediverse × FishingはFimoさんにちょっと期待してます。

私はプランを持っていても実行力に難がある。

丸投げなんですけども、昨日つりばかめらが終了になった件も踏まえると、それなりに業界に地位があって、メーカーとも繋がりがあって、ユーザからも認知されていて、運営もそういった「先端に聡い」タイプですから、結構いけるんじゃないかなーなんて思うわけです。

Fimoさん…いや、村岡昌徳社長!期待してます!