マグナカートはキャリーカートに最高でベスト!
先日、わが家で使っている「マグナカート」を修理した話を書きました。
このマグナカート、楽器や機材輸送、コストコでの大量のお買い物なんかで大活躍してるそうなのですが、アウトドアはもちろん、釣り道具の輸送にも最高といっていいものなんですね。
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マグナカートの基本的な使い方
利用時
引き手を伸ばし、荷台プレートを倒す(脚で踏むでOK)と格納されている車輪が連動して自動的に開くので、きちっと最後まで開いて車輪をロックし、引き手を調整すればセッティング完了。
荷物を荷台に置き、荷物ひも、ベルトなどで固定したら、引き手を持ったまま車輪側に倒すことで車輪が接地し動けるようになります。傾けない状態では車輪は接地していないので移動しません(できません)
収納時
使い終わったら、荷物を下ろし、荷台プレートを元の位置に戻す(これも脚でOK)と自動的に車輪が畳まれますので、引き手を収納すれば完了です。
マグナカートを語る
マグナカートのメリットは主に以下のようなところです。
- 堅牢でフレームがよじれる歪むようなことはほぼない
- 傾けて運ぶ2輪構造と大きめのタイヤで踏破性もしっかりある
- 運べる重量が氷を入れたクーラーボックスでも余裕で運べる
- 中型のバッカン・クーラー・ボックス3つまで縦に積んでも安定する
- 折りたたみ式の車輪とパネルでとてもスリムでコンパクトに収まる
そして、欠点は3つ
- 荷物を載せるパネルが地面に直接つくので、接地する場所に傷がつきやすい
- 荷物紐をちゃんと準備しないと性能を発揮仕切れない
- 修理はできなさそう
マグナカートのメリット – 堅牢性
フレームはかなりしっかりしていて、一般的なアルミ・スチールパイプのものとは圧倒的な差です。特にねじれに強く、釣り道具だとだいたい2〜30kgの間くらいになることもあるんですが、全く動じません。これははしご状のフラットなフレームが効いてるなと感じます。
普通のパイプフレームだと、コンパクトにするために軸があってそこが弱かったり、補強となる横棒が細すぎたり、そもそもの接合部が簡単によじれてしまったりと、重量物を運ぶ場合にはちょっと気を遣います。
しかし、マグナカートならそのヒヤヒヤを感じたことはないです。
さすがに片輪で段差を超えた等、全体が歪んだときには厳しいですが、通常走行中、どこかを曲がったとしてもフレームがよじれることによる転倒みたいな感じには一度もなったことがありません。
また、荷物を積んだまま持ち上げても大丈夫で、むしろ腰のほうが先に危ないです。
マグナカートのメリット – 機動性
堅牢なフレームは機動性にも寄与しています。もう20kgとか積んでもガンガン進めます。
以前、24本×2箱の500mlの飲み物…つまり24kgの荷物と他の荷物をめいっぱい積んで移動しましたが、まるで台車のようにスムーズに引っ張ることができました。
また、その堅牢性から”押して動かす”こともできます。
一般的にコンパクトになる折りたたみキャリーでは、アームに歪みがでるのでなかなか厳しい動きになりがちですが、マグナカートなら全く問題がありません。
エレベータなどでは中で回すことが難しく、押して入って引いて出られる、またはその逆もですが、結構この「押せる」というのがメリットになりますね。
一方、二輪ゆえの単純転回性の低さなどはありますが、この点については他のキャリーカートと同様です。
マグナカートのメリット – 積載力
私が釣りの時に持っていく荷物のうち、カートで扱う荷物はこんな感じです。
- 15リッターのクーラーに保冷剤満載(車に積んでる35Lのクーラーに入れるため+サブクーラーとして)
- コマセやサビキアミチューブ、サブ機材がみっちり入った中型バッカン(40サイズ)
- 竿受けやタオルなどサブの機材用品のつまった椅子・竿受けカスタムのドカット47
- メインの大型バッカン(50サイズ)
この4つが荷物になることが多く、堤防などでは全部。コマセが不要でその他の荷物もなければ3つ。サブクーラーも不要で少ないときは2つまで絞ったりしてますが、だいたいはこのうちの3つを持っていく事になります。
ショルダーベルトがしっかりとした4番を肩に回し、残りは全てマグナカートに乗せる。
それぞれが5kg程度になる事が多いのですが、その3つを積み上げて持っていける。この積載力が大変魅力と言えます。
ただし、積載する場合には扱いやすくしっかりと固定できる荷締ベルトが必須です。
マグナカートのメリット – コンパクト収納
マグナカートそのものはかなり小さくなります。
例えばキャンプ用キャリーワゴンなんかは積載力はたっぷりあります。たまに使いますが、持ち運びも楽です。しかし堤防などではその大きさから使えなかったり、使えてもすごく邪魔になります。サーフなんかだといいのですが、意外と駐車場から浜に降りる段差を超えるのに苦労したりします。
一方でマグナカートなら幅はほぼ一人分。重いですが、全体重量が20kgほどあっても、荷物はぐらつかないので一人で持ち上げて歩くこともできます。
さらに現地に着けば畳んでしまえばかなりコンパクトになりますし、畳まなくても荷台がフラットで、荷台が接地してる静止中は間は車輪が接地していないので、動きません。開いたままアームだけ下げてバッカンの下敷きにしておいても問題ありません。
さらに改造して第一精工の竿受け「パイプ受太郎」を固定して、堤防での竿受けにしてる人もいるようです。
これはとても便利なので、今度私もやってみようかと思いました。
マグナカートのデメリット – 荷台パネルが金属
荷物を載せるパネル部分の裏にゴム張りなどがされていないので、金属が直接地面とくっつきます。
そのため、地面側への攻撃性が結構高いというのが一つのネックです。玄関とか、木張りの場所とかですね。
それを解消するために、脚ゴムと呼ばれるゴムを貼り付けるのが一番です。
ホームセンターで売ってますので建材用強力両面テープあたりでバシっとくっつけてしまいましょう。
ただ、余り高さのあるもの、偏りがあるとアンバランスになりますので、ギリギリの高さで、前後にがたつきが出ないよう4〜6箇所くらいにつけてください。
マグナカートのデメリット – 荷物ひもについて
マグナカートそのものは荷物を固定する機能を持っていない2輪のL字台車ですので、必ず荷物を固定するヒモやベルトが必要となります。
最初、丸いバンジーコードにフックがついた、よくある荷しめゴムを使っていたのですが…
いまいち固定がしっくりこない…
留めるときにゴムバンドのフックは毎回外れてしまう…
下に固定するフックをどこに留めるか…
パネルに噛ませるにも手間取ったり、ちょうどいい長さにならなかったり…
しまいにくかったり…と、ちょっと難儀していました。
また、フックの部分がゴムの勢いで跳ねてちょっと危ない思いをしたこともあります。
それで探して見つけたのがバイク用の荷締ヒモ(ベルト)「ROCストラップ」です
こちらのストラップ、2分割ベルトのそれぞれの端についているループでフレームにくくりつけて、プラスチックのバックルで繋ぎ、ベルトを引き締める事で荷物を固定します。
また、ベルトはナイロンロープとゴムのハイブリッドですので、
ナイロン単体のベルトよりも「柔軟にコンプレッションしてくれる」
ゴムベルト単体よりも「取り外す時に引っ張られていたゴムが大きくはじけて怖い思いをしない」
このようなメリットがあるのも特徴です。
2本セットで入っており、荷物を固定するときはセットで運用します。縦横、横横、縦縦といった感じですかね。
私の場合、2本とも長い方を荷台パネルの先端の左右にくくりつけ、短い方はグリップにつけて「縦縦」で運用しています。
さて、気になるであろう「荷台パネルにくくりつける部分のベルトのダメージ」についてですが、移動中に引きずる事は構造上ないですし、元々ベルトで厚みもなく、ゴム脚があれば接地圧の問題もないですし、現状、特にダメージを受けてる気配はないので大丈夫だと思います。
このROKストラップを取り付けることで…
- ベルトを持って荷台を踏んでカートを展開し、下のベルトをさばいて荷物を置く
- ベルトにねじれが起こらないよう気をつけつつ、荷物に密着するように取っ手などあれば内側に回すようにして、上のベルトとあわせる。
- ベルトを引き締めて荷物を固定する
これでガチっと荷物が固定できます。
しかも、取り外しは1ステップ。なんなら畳むのも簡単。
- バックルを解除してベルトを取り外す。
- マグナカートを畳んで、下のベルトを持ち手にぐるっと回すとコンパクトかつスマートに収納終了
荷締ゴムでやっていたときと比べて圧倒的にスムーズ&スマートに使えます。
これ、マグナカートに限らず本当にオススメなので是非ご検討ください。長さはいくつかありますが、カートならROK00020の長さがちょうど良いかと思います。
マグナカート&ROKストラップのキャリーシステムは本当にいいぞ!
主に釣具の運搬でおすすめしていますが、ハードな荷物を積む同人イベントとかでも、アウトドアでも、マグナカートにコンテナボックスなど組み合わせればいろんなシーンで活躍できると思います。
本当にサイコーで誰にでもお勧めしたい商品なので、キャリーカートで悩んでいたら是非ご検討ください。
ちなみに、類似商品がいくつも出ていますが、どうもモノにより特に車輪付近の構造が違うようで、耐久性・強度等の違いが結構あるようです。
私が実際の品を見たのはこれだけなのでオススメできるのは「マグナカート」のみです。6輪モデルとか気にはなるのですが、特に車輪の固定機構がしっかりしていないと荷物を運んでいるときに車輪が内折れして大惨事になる事もあるようです。
私が購入したマグナカートに関しては、長期運用して樹脂が摩耗しないかぎりそれがおきることは構造上ありませんが、類似品についてはわかりませんので、その点、ご注意ください。
マグナカートの各モデル事の違い
- MCI
荷台プレート・フレーム共にスチール製。元々それほど高いものではありませんし、安いのだけがメリットでオススメしません。 - MC2
大型モデル。荷台プレートはアルミ。フレームはスチール。釣りなら不要な重量だと思いますが、どうしても大型が欲しければこちら。アウトドア用のトランクカーゴを積み上げてもっていくにはこちらの方が安定すると思います。 - MCK
荷台プレート、フレーム共にアルミで軽量モデル。軽量といいながら積載力は十分。車輪もMCIよりも一回り大きく、基本これか兄弟機MCXのチョイスでOKです。 - MCX
MCKの兄弟モデル。フレームに荷締ヒモを縛りつける部分がありますが、どのみちROK Strapsを使うならその機能は不要。荷台のパネルの形状に違いはありますが、基本性能はかわらないのでROKstrapつかうならMCKでよいかと思います。赤い差し色ほしいときはMCX。
のようです。参考までに。