TMC フォーセッププレミアム T/C JAWS 7 STの話

GWの釣りでちょっともどかしいなあと思ったのがフックを外すこと。

これまではフック外しを使うほどでもないサビキか、余りほいほいと連続して釣れるような釣りではなかったので、いわゆる「ミニマルチプライヤー」か手で済ましてたのですが、今回船釣りでそこそこ大きなフックだったり、テンポよく釣れていたりしてそのもどかしさを感じてしまいました。

ということで、たまたま再入荷通知が来ていた「TMC フォーセッププレミアム T/C JAWS 7 ST」をポイントアップ期間にポチリ。

安くはないんですが、前からアシストフック作る時のジョーとしても使えるなーと、ちょっと気になってたのでよいことにしましょう。

フォーセッププレミアムの概要

まずはオフィシャルサイトの説明から。

「ハリを外す」そのためにこだわったフォーセップ

TMCフォーセッププレミアムは、魚に刺さったハリを最小のダメージで抜くために完全設計されました。通常のペンチとは異なり、ハリを掴む部分に対し握りこんだ力の4倍以上の「てこの力」が掛かるように設計。そのため、弱い握り込みでもしっかりとハリを保持し、繊細な作業が可能となっています。さらに柄の長さを7インチとし、大型魚の口の中からハリを保持することが可能となっています。通常ペンチとは異なり、リング部に指を掛け作業を行うことができるために、魚の口内でハリを押す・回すなどの作業効率が飛躍的に向上します。

先端部分は、滑らないように最適なギザギザに形状設計されたタングステンカーバイド製の超硬チップを付属。ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つ、モース硬度9を誇るこの超硬チップは、強靭なハリの素材にも負けることがなく、常に最適な保持力を維持します。

魚に刺さったハリを最小のダメージで抜くという繊細な作業。ハリを掴む、回す、抜くといった作業に求められるすべての要素を詰め込んだ針ハズシがこのTMCフォーセッププレミアムです。

TMCオフィシャルサイト

拘りまくりですね。

大きなポイントは3つ。

「針掴み部分に握った四倍以上の倍力がかかる設計」

「柄の長さが7インチと通常のフォーセップよりもかなり長い」

「先端部分は滑りにくい設計のタングステンカーバイド製超硬チップを採用」

になります。

何故フォーセッププレミアムを選んだのか

動画を見てそそのかされた〜〜〜〜みたいなのはさておき…

理由は大きく二つ、これまで使っていたT型フックリムーバー、マルチプライヤー、どちらにも不満があったという事です。

T型フックリムーバーが使いにくかった

以前からダイワのT型フックリムーバーは使ってたのですが、微妙にあの操作感はイマイチだなぁと感じるところがあったんですね。

差し込んでフックキーパーをフックに当て、スライドレバーを引いて固定、レバーを引いたまま押す・回すという動作が微妙によろしくない。そしてフックキーパーを動作させるスライドレバーには戻るスプリングの力が掛かり続けますので、常に力を入れていないとフックの固定は緩む方向に動きます。

せめてレバーが逆の作用、引いたらフックキーパーが出て、離すと引っ込んだ形に固定され、あとは操作するだけの形のほうが操作しやすいような…。(ボガグリップみたいな動作)

おそらく私が不器用だからというのはあるのですが、うまく抜けなくてもどかしい思いをして、結局プライヤーにもちかえることがありました。

そんなこんなで、それならプライヤーでいいや…みたいな扱いになっていました。

マルチプライヤーだと作業のスイートスポットが狭く、短い。

今回「マルチプライヤーの欠点」を感じてしまったんですよね。

マルチプライヤーの先っぽにはいろいろな機能があります。スプリットリングのためのツメやラインカッターが詰まっていて、フックをつかむところは狭いですし、作業を考えれば当然のごとく全長は短いです。

スっと掴めればいいのですが、動く魚によってワイヤーを掴もうとしてラインカッター部にいってしまったり、フックと手が近くて怖いなーと感じる事もありました。

そんなこともあり「ハリハズシはハリハズシだけのほうがいい」と感じた、というのが決定的な理由といえます。

不満だった2つのポイント「操作性・長さ」どちらも解決したのがフォーセッププレミアム

不満だったのは「操作性」と「長さ」

このフォーセッププレミアムはどちらもそれを解決してくれそうでした。

ハサミと同じ形であるフォーセップは「掴むこと(握る)」そして掴んだあとの動作「押す/引く/捻る」はそれぞれが別の動きのため、針を押しこむときにレバーを引く手が緩むような事もありませんし、スプリングの力と対抗する必要もありません。そしてそのパワーはてこの原理で倍力化しています。

さらに持ち手の近くには「かみ合わせ」があり、掴んだ状態をホールドしサポートさせることもできます。そのグリップ力は掴んだワイヤーを手で動かすことが難しいくらい、しっかり掴んでくれます。

また、先端はマルチプライヤーとは違い、ただ滑らないように設計された部分だけですから、掴む場所を考える必要はありませんし、全体は細く・長いので差し込みやすく、また他のフックや魚体と触れるケースはさらに減ります。

これにより「T型フックリムーバーよりも簡単に」「プライヤーよりも安全に」なっています。

まさにオフィシャルサイトの文言通り「ハリを外す」そのためにこだわったフォーセップですね。

手触りは凄く良い、まさにプレミアムな一品

ソリッドな金属で角はしっかりおとしてあるので握って柔らかい丁寧な仕上げ。

そして謳い文句通り、握ったその力の加わり方は「え、こんなに力はいるの」ってくらいに強いです。手先を挟んでみましたが、そっとつまんだくらいの感じなのにギューっとつままれたよう。

試しに挟んで1段ロックしてみた1mmワイヤーは簡単には動かず、滑って回る事もありませんでした。これならば、さっとフックを掴んでしまえば、その操作の力はしっかりとフックを外すためにかかる事でしょう。

正直、フォーセップってハサミ状のその姿から「ちょっとなー」と思っていました。

しかもフォーセップの中で比べたら価格はほぼ4倍。定価で4800円ほどです。

ただ、例えばダイワのT型リムーバーは2000円ほどはします。手入れしていれば長く使えて、そしてその機能はしっかりとしたもの。と考えると、案外安い買い物かもな〜なんて感じてしまいました。

人気商品故に売り切れになっているケースもあると思いますが、楽天市場などで入荷アラートをかけてチェックしておくとよいかと思います。

ホルダーは自作の予定

やはりその値段を考えると落としたら悲しいので、コードを取り付け、安全に体に装着しておけるカバーは必須かなーと思います。

フォーセップホルダーは先端が飛び出ないものが理想で、探してみると基本形状はリバーピークのフォーセップホルダーがよさそうだなーと思いましたが、私の場合逆さにつけることはないと思いますので、折角なので革で自作しようかなーと思っております。

順挿し、先端までカバー、フォーセップ固定用のボタンベルト、リーシュコード用のホールかDカン、もしくはダイワの小さめのピンオンリールをセットできる構造。ぶら下げ用のDカン+カラビナといった感じでデザインを考えています。

完成して、使い勝手がよければいくつか量産してもいいかもですね。