撃投ロッドプロテクターPLUSを購入!
先日、ふと今日も今日とてサーフロッドめぐりと見ていたら、ヤマガブランクスのEARLY for SURF 105MMH/Baitが売っているを見つけてしまいました。一応候補の一つです。(むしろFishmanのVENDAVALかこれの実質2択でした)
しかし、まだ油断はならない。在庫がない取り寄せ扱いなのに売ってるケースはよくある。釣り具はホントよくある。
一応、売ってるところを確認したら特に問題はなさそうなお店。しっかりと実店舗もある。都内だったから買いに行ける距離。
レビューも確認。問題ナシ…ということで、お店に確認してみたところ、たまたま1本だけ入ったらしくまだ在庫ありとのこと。
ねぇ、たまたま在庫あったみたいで… 入荷次いつかわかんないし…今買っていい…?
い、いや一応既に許可は貰ってて、来月ねーって言われてたんで、あと数日って話だったんですよ一応…。
そんなこんなで発注。一応店舗と共通なので売り切れの可能性はありましたが、直ぐに買いますとメッセージを送って購入しました。購入レビューは釣りに行けてからしようと思ってたんですが、まだ当分いけそうもないのでいずれ。
さて、そうなると仕舞1620の2ピースロッドが届いてしまいます。
うちにあるのは7ft6inのアブガルシアのロッドケースですからもちろん入りません。ごそっと移動用に使っているショートスキー用のケースにプラダンで箱をつけたケースも135cmくらいまでなので入らない。
とすると、出し入れするマージンを50mm取って1700mmくらいの入るロッドケースを探さないといけない。
仕舞いが1600mmジャストならダイワのサーフロッドケースがちょうどよかったのですが、1620となるとギリギリすぎる上に、そもそもサーフロッドケースは売り切れ。それ以上だと基本的にはあまり選択肢がありません。がまかつさんはいいものですが高いので…。
安めならアブガルシアのセミハードロッドケースで10ft6in。同じくダイワのSL。もしくはその3社が出してるズームセミハードあたり。あとはDRESSのセミハードシェルでしょうか。
ただ、セミハードシェルは他社も含めて(同じOEM製品でしょう)「臭い」という評判がわりとあって、車で持ち運ぶので臭いのは厳しいので除外。ズームは個人的にあまり好みの機構ではないので除外。
どうしたもんか…と探していたら、カルディバに「撃投」というブランドがあり、その中に「撃投ロッドプロテクター」という商品がありました。
その中でも、気になったのは外ポーチもあるPLUS。2021年に発売となった新商品みたいですね。
かなり大型のロッドケースで、船で瀬に渡ったりするときに使うときのために作っているようです。
このケースの特徴はやはりその想定されてる扱われ方のための堅牢性ですが、完全オカッパリの私にはオーバースペックすぎますが、そこはまあヨシとしましょう。
色々悩んだ末、これ一つにある程度の荷物を積めてしまえば、他にはクーラー1つでいけるパターンもありそうだなーってことで、気合いのポチリ。
西濃運輸でどんぶらどんぶら3日間。九州から運ばれてきました。
届いて第一声
でかっ!!
ホントにでかい。自分よりデカイから当たり前なんですけど。やっぱ2ピース用はなげぇわ…。
という事で開封して検品して、一通りみた感じでレビューいきます。
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撃投ロッドプロテクターPLUSのいいところとわるいところ
撃投ロッドプロテクターPLUSのいいところ – なんといってもデカイ
このケース、なんといっても高さもさることながら、磯竿のくそデカイガイドをしまうため幅/深さもあって、メチャ入ります。
メーカーのスペック表はこちら
■重量 約3.7kg
■サイズ
【本体】縦:約185cm×横:約15cm×幅:約11cm
【収納ポケット】
小/縦:約28cm×横:約15cm×幅:約3cm
大/縦:約81cm×横:約15cm×幅:約3cm
ざっくり185cm×15cm×15cmの箱です。サイズ感的にはスキー板重ねたくらいですね。
リールインではないにも関わらずある、その長さと深さが生み出す圧倒的な容積がこの商品の最高のポイントになります。
そのあたりは私も参考にした暮らし〜のさんの動画でどうぞ。
みたまんま、デカイです。いろんなものが映り込みすぎて家の中では撮影できませんでした。
アホみたいにガイドのでかい長尺遠投系のスピニングロッドでもしっかりと収まるその容量感。
しかも、うちの場合、これにいれるのがベイトロッドで、ベイトロッドはガイドも小さいのでアホみたいに入ります。2ピースで6本を竿袋に入れてしまっても全然余裕ですね。完全に容量的にもオーバースペックです。
ベイトタックルであればリールインケースにもつかえるレベルです。
そして、元のモデルとなるロッドプロテクター2とPLUSの違いは側面にある外側の大型ポーチ+小型ポーチ。
完全に後付けだろこれって感じの処理で取り付けられていますが、気にしてはいけません。
(…次のバージョンは最初から専用設計してほしいですね…いろいろ…)
この容量感は本当にいいですね。
竿、タモの柄は中か、外のジッパーのついたロングケース部分。その反対側にはカップ状の部分があり、ベルトをつければ付けられます。小さい方には様々な小物。
タモ網ケースはさすがに入りませんが、各所にあるDカンの部分にナイロンベルトを通したりすることでつける事はできそうです。
また、このDカンは持ち手側から両側のDカンにベルトを通すことで、ベルト固定のポーチを付ける等もできます。
欲を言えば最初からMOLLEシステムのようにベルトが固定してあって、そこに差し込んで拡張できるような使い方ができるとよかったですね。
あ、ただ、暮らし〜のさんの動画で「ロッドケース中にジッパーがあって、ここにも入る!気配り!」ってありましたが、これはおそらく、製造手順の関係で補強パネル入れるための必要なジップで、ものを入れるためではないですね。
そのため、ジップそのものも強度を考えたものではないですからあまり立体的なものはいれない方がいいと思います。
入れるにしても予備で隠していれておくお金とかかな。荷物入れとして使うのは傷みやすくなると思うので、あまりおすすめしません。
一方で、動画では触れていないと思うのですが、内部には下から半分、中央までくらいに追加のクッション部があり、その部分に左側25cm程度(目測)、右側にはより深い(60cmくらいの棒状のものなら入りそう)袋状の部分があります。
こちらはプロテクターパネルの内側でもあり、左手の浅い方はちょっとした小物、右手の深い方は振り出しやガイドの小さな竿などを入れても大丈夫かな、という感じはしました。
撃投ロッドプロテクターPLUSのいいところ – 思ったよりは軽い
表示重量3.7kg。アブガルシアのロッドケースだと概ね4本〜あり、豊富な収納にロッドとかいれて5kgくらいとだいぶ重いかなと思ったのですが、、思ったよりは持った重さはないですね。決してかるくはないですが、きっつい…という感じでもないです。
これはグリップがしっかりとしたのがついてる事、また、その位置が功を奏してると思います。
ただ、背が低く力が弱い方には向かないかもですね〜。このへんは結局体格との関係はあると思います。
撃投ロッドプロテクターPLUSのいいところ – シェルの安心感
うちは基本オカッパリなので動画で紹介されるような船積みでドーンみたいなのはないんですが、長い分ぶつけやすく、また折れやすいのは間違いなくあるので、強度があるのは基本ありがたいですね。
傷みやすいフチの所のプロテクターなんかはデザイン的なモチーフとしてもカッコイイ感じでいいですし、布張りじゃない本体は毛羽立ちにくく、水染みによる臭いも軽減してくれそうです。
アブのケースはいいんですが、スレでの毛羽立ちがちょっと気になりますしね。
撃投ロッドプロテクターPLUSのわるいところ – でかい
良いところと悪いところは表裏一体です。つまり「デカイ」事はデメリットでもあります。
やはり身長よりも大きいので身体感覚のかなり外に出っ張っているというのは大きいですね。7ft6inのケースでも結構気を遣うなあと思って持ち歩いていましたが、それよりも50cm長くなるので、かなり気をつけないといけないところはあります。
撃投ロッドプロテクターPLUSのわるいところ – 縫製と全体の素材
縫製についてはある程度しっかりした作りではあるものの、糸の飛び出しなどは見受けられます。
また、最初からの押し・こすれ傷なんかもちらほらありました。どうせ傷つくものなので傷のほうは気にしませんが、このボディのスレ傷などは使い始めればより傷はつきやすいということですし、「使われた状態でどうエイジングされるか」という視点、使っている素材の選択が悪い部分はあると思います。
また、釣り具のアパレル・用品に関しては全体的に検品ではじかれるレベルが低い傾向があるように思います。
その点について、全体のレベルを上げて欲しいなと思う事はよくあります。それが価格に反映すると買ってくれないから…というのは理解はしてますが、もうちょっと向上して欲しいですね。
撃投ロッドプロテクターPLUSのわるいところ – 細部の作りについては何故?なところがある
細部の作りについては「何故こうしてるのか」がイマイチ…というよりはもっと利便性を高める方向で考えられたのではないか、と思う部分はありました。主にベルト類ですね。
まず、売りにしている太い3本のベルトですが「完全に方向を決めた縫い付け」にしてしまった事で、このベルトは綺麗に裏側に回す事ができません。またこのベルトが「1本で折りたたみで固定するマジックテープ方式である」、というところにも問題があります。
このベルトがジッパーを守る、ジッパーが壊れたときにも開いて竿が飛び出さないなどのメリットがあることは理解しましたが、毎回反対側の角カンにベルト通す必要があり、あまり利便性の高い作りにはなっていません。
また、「自分の使い方ならこれは不要だな」って思っても、それを使わないようにすると適当に折りたたんでおくしかなく、ブラブラしてしまうのです。
裏側に回す形でもこんどはマジックテープの向きが合わないため綺麗には収まらず、やはりぷらぷらしてしまいます。
これは全体がカッコイイのに一気にかっこ悪くなります。
切るかどうか悩みましたが、切ったら切ったでかっこわるい。
アイディアとしては、折角Dカンがつけてあるのですし、重量を受け持つ必要はないのですからで、別パーツとして好みに応じてDカンにつける。もしくは専用の取付カンをボディにつけておいてカラビナでつけるような方法もよいのかなと思います。
次に内部に行きまして、ロッドを固定しておくためのベルト。ロッド固定用ループベルトですかね。ベルト1本と同じ場所にDカンがあり、ベルトにはマジックテープのオスメスが貼り付けてあり、それをDカンを通して折り返して止める形です。
こちらも長さが調整できない微妙な長さで「これでロッドをどうやってとめるの…?」といった感じ。この部分に関しては、プラスチックのバックルとワンアクションで緩むコキカン(長さを変える部品)がベストだったと思います。長さも全く足りてないですし。正直このロッド固定用ループベルトについては評価はしにくいですね。 Dカンダブルだったら作り替えてますが、ちょっとこれも作り替えができない作りなので悩んでます。
ただ、あけていきなり飛び出ないようにするバックル方式のベルトはそれとは別についているので、そちらをつけておけば基本的な事故は防げるかとは思います。
ロッド固定用ループベルトとロッドケース固定用マジックテープベルトについては、おそらくPLUSでないものも同様と思いますし、改善した方がよいと思います。
また、こちらはもう少しがんばってほしい点。外に着いているDカンですが、ジッパー側が平面なのでそこにつける…というのを、暮らし〜のの動画では紹介しているのですが、そこをまたぐ形でのポーチの設置、ハッキリ言って使いにくいでしょ???竿出すときにあけなくて済むしたのいくつかならわかるけど…。といった感じです。
撃投ロッドプロテクターPLUSはおすすめなの?どうなの?
良いところと悪いところはわりとハッキリしていますし、致命的かといわれると致命的ではないので…
”大容量”の”長尺”ロッドケースを探している人にはおすすめ!
といえますね。
ただ、やはり長すぎるので仕舞い160ぴったり。165で綺麗に納めきれるロッドであればダイワのサーフロッドケース 165PWのほうがいいかな、という気はします。
自作で区切りを作ってタックルボックス代わりに全部持ち歩くという使い方は「アリ」ですね。
また、これは想定外ではありますが、ベイトリールとロッドであれば実質的にリールインケースとして使えます。
本来の目的ではないので接触に気を遣いますが、2本までなら余裕で入るでしょう。
価格は実売2万円強といったところで安くはなく、「撃投ロッドプロテクター2」は推し…というには少々難点が見えます。ただ、「PLUS」は少なくとも9000円前後のロッドケースではないサイドポーチによって収納力が高く、基本的には超オススメしたいロッドケースですね。
コストを抑えるぞ!って方はやはりアブガルシアか、ダイワのSLだと思います。