豊洲ぐるり公園の釣りについて(2021年末時点)
★一部サイトで「トリックサビキがオススメ」とありますが、トリックサビキは禁止されている釣り方と考えられます。トリックは場所を汚す釣りなので絶対にやめましょう★

情報としては2021年末での状況です。最新の状況は管理会社にお問い合わせください。ただし、厳しくなっていても緩くなっていることはないかと思います。
結論から先にいいますと。
豊洲ぐるり公園では…「投げるな」「汚すな」です。
チューブアミエビ・冷凍アミエビなどを含め、サビキのコマセカゴに寄せエサを入れて行うサビキ釣り、仕掛けにアミをこすりつけるトリックサビキ、また、寄せエサを直接投げ込むコマセ(まき餌)の使用は禁止とされています。
つまり、手軽で人気のサビキ仕掛けは「仕掛けだけ使う釣り方だけがOK」です。
また、「柵から先で行うアンダーキャスト、フリップキャスト、餌をつけて下に落とす、ブランコのようにして少しだけ先に落とす」など、護岸堤防の柵から先のみ、自分の前半分だけを意識して釣りをしましょう。
できない釣りをやりたい場合は、その釣りができる場所にいけばいいだけのことです。
逆に言えば、これを守れば釣りはしてよいということですし、縛りがある分、他の釣り場よりも釣り人は少ない、有利な場所でもあります。
釣りは各都道府県の条例などの他、場所によりローカルルールがいろいろとあります。
その中で、2021年3月には釣り禁止エリアが拡張され、ちゃくちゃくと釣り状況が悪化している「豊洲ぐるり公園」の状況について管理会社に問い合わせをした方がいらっしゃいましたので記事としてシェアしたいと思います。
※あくまでも東京都の条例に関連するもの以外は、指定管理者である豊洲ぐるり公園の管理者の決めているルールの範囲での事でその周囲のエリアについてはそれぞれの管理者から確認をとられるとよいかと思います。
また、これ以外にも「投げ釣り」(振りかぶって投げる)は禁止となっています。現時点でわかっている情報をまとめると以下のようです
- contents -
×根本的にアウト×
- 釣った魚をその場に放置する。
- 仕掛けゴミ、糸ゴミ、飲食ゴミ、つけ餌、エラ/内蔵などを捨て放置する事。
×豊洲ぐるり公園ではやれない釣り方
- チューブあみ餌(アミ姫etc)や冷凍オキアミなど、カゴに餌を入れて釣る釣り(サビキ仕掛けを問わず)
- 冷凍オキアミなどをサビキ仕掛けなどにこすりつけて餌づけする「トリックサビキ」と呼ばれる仕掛け
- コマセ(寄せ餌)を使う釣り(東京都の条例により禁止されています)
- 投げ釣り(ちょい投げと呼ばれる行為も含まれる。)
ただし、これ以外にも、あまり長い竿、5mの磯竿などはその長さ故に通行の迷惑になりますし、長い仕掛けも意図しない危険をはらみやすくなりますので、利用しない方がよいかと思います。
豊洲ぐるり公園はあくまでも「釣りをすることもできる」公園です。釣りをしていない方のほうが大半で、人気のスポットですから人の往来も多いところです。
ようは「歩行者・他の利用者に危険が及ばない釣り方に限る」「ゴミは捨てない、持ち帰る、場所を綺麗に使う」ですね。
これはどこかに限らず当たり前です。
釣り針の危険性を認識しよう
釣り針は危険なものです。針の”カエシ”によって抜けなくなれば、手術が必要になる事もあります。
そうなったときの体験談はこちらをご覧ください。釣りをやるなら必読です。
また、仕掛けをちゃんと捨てないことで、散歩している人や犬が針によって怪我をすることもあります。ゴミ捨て場に釣り鉤などが含まれる危険ゴミを捨てる事もせず、自分で持ち帰ってください。
釣り、そして投げ釣りは考えてるよりずっと危険
ぐるり公園はランナーにも、ファミリーにも有名なスポットで、釣り人以外の多くの利用客が頻繁に往来する場所で、釣り公園のような釣り人同士の(ある程度の)相互認識がある場所ではないのです。
周りに人がひっきりなしに往来する豊洲ぐるり公園では「テイクバックはもちろん、竿先を後ろに構えて前に投げる行為そのものが危険」なのです。
「ちょい投げだから」ってよくありますよね。ちょい投げってどこまでがちょい投げですか? 力を入れなければちょい投げ?
その「ちょい投げ」でその先についた「オモリ」が誰かに当たったら。振りかぶった竿が誰かに当たったら。糸を引っかけたら。針が誰かを引っかけたら…。
投げ釣りによって航行している船に影響があった、利用客に危険が及んだ(実際に問題が起きた)、という話もあるようです。
以前、若洲海浜公園で小さな子に針をかけてしまって大騒ぎになってる事案を目撃したことがあります。
特に子供は見えてない角度から予想もしないところへ走り込んできますよね。それで被害が出たら悪いのは100%釣り人、配慮すべきは釣り人です。
”釣りをする自由”よりも、利用者の安全のほうがより大事なのですから、被害が続くようになれば、遠からず全面禁止になってしまいます。
安全配慮をしているかどうかではなく、そうならないように前もって考え、安全な範囲で釣りで楽しみましょう。
コマセ・撒き餌・アミエビは「臭いし汚い」
あくまでも豊洲ぐるり公園は「釣り公園」ではありませんので、美観は釣り人基準ではありません。
釣りの餌・撒き餌ってやらない人からしたら生ゴミ以下のものです。アミやコマセの汚れは乾燥すると非常にガンコにこびりつき、それはもう酷いものです。
また、トリックサビキについては擦り付ける行為によって同様にかなり場所を汚します。
これらが禁止になったこと、看過しかねる状況になったのは、ファミリー釣りの定番であるサビキ(+カゴアミ)ができないということなので、やや残念ではありますが、釣り人のモラルベースでは環境が守られなかったという結果です。
余談ですが、東扇島西公園で一番驚いたのはトリックサビキの利用率の高さと、その場所の汚さでした。トリックサビキは正直、公共公園で使うようなものではないですね…。(もちろん管理者の判断に基づくものです)
でも、カゴにつめないと釣れないでしょ…という方に、小物釣り狙いでおすすめのサビキ仕掛けの記事を置いておきます。
また、個人的には、ぐるりでフカセ釣りなど、寄せ餌/まき餌をカゴ詰めではなく直接的に投入するコマセを使っている人に遭遇した事はないのですが、これは条例により使用の禁止が定められているので、公園のルールよりも上のレベルの「条例」で禁止となっています。(意外と若洲はいる…)
つまり、このあたりの餌のゴミがさらに目立つようなら全面禁止になりうるということですのでお気を付けください。
特にイソメ、キモいですからね。キッチリ片付けてください。
釣り場を守りつつ楽しく楽しみましょう
東京近郊はファミリーでアクセス・利便性がよく護岸で釣りできる場所が正直かなり少ないです。
もちろん河川もありますが、フェンスがある場所となると若洲を除けばどこも微妙なところで、やはり横浜の方面に出るか、千葉方面に行くか。そこそこの遠征がいります。
その各地でも、釣り自体が禁止されるケースは後を絶ちません。また、隣接エリアの新規開設の公園は当初から釣り禁止となっています。これが現状行政側から見えている釣りに対する印象の全てかもしれません。
豊洲ぐるり公園はまだ配慮してくれてるわけですし、ルールの範囲内で楽しみ、綺麗にして帰る。自分の楽しみ方をしたいのであれば自分が移動する等、皆が幸せになる形で利用するのがいいなって思うところです。
それはそれとして、東京の沖にできたとてもアクセスのいい島。海の森公園に大規模な有料釣り公園ができてくれないかな?って思うんですよね。このへんはちょっとこの先、期待したいところですね。